歩いてすぐというわけで、なにかとホットな話題溢れる秋葉原へ行ってきた。
平日の秋葉原は少しのオタクと、以外と多い外国人観光客で構成されているが、休日の秋葉原は大勢のオタクと大勢の観光客(一般人?)、そしてアイドルを目指す女の子達で賑わっている。
明日のミュージシャンを目指す若者は各地域の路上か駅前に集うが、明日のアイドルは秋葉原の路上(道路)にくるのだ。そして彼女たちは唄う。そしてビラを配る。 彼女たちがパフォーマンスをすれば、そこにはカメラを持った男性達がカメラを持って群がる。
その光景はなかなか特異で、普通、何かのパフォーマンスを見ているときは黙ってみているが、彼らは一心不乱に撮影をしている。撮影後、その写真をどうするのだろうかと不思議に思えるが独特な世界ができあがっている。
休日の秋葉原歩行者天国を見るのは2度目だが、一定間隔で人だかりができていた。
一人目は、JR秋葉原駅電気街口をでてすぐの道路脇。不自然に密集した人をかき分け進と制服を着た女の子が一人。ビラを片手に立っていた。被写体と撮影者の距離、わずか1メートル程度。近い。おまえら近いよ!
漂う香りに30秒でギブアップ。その場を離れ大通りに出る。
通りを歩くといるわいるわ。
人だかりのあるところにアイドルあり。目指せAKB48。アキバ発のニューカマー! まずはアニソンのテーマ曲だ。てなぐらいにパフォーマンスをしているわけです。
中にはホンモノもいるわけだが、だいたいが卵。卵でも人前で何かをするんだからそうとうな度胸である。少し歩いているとドンキ・ホーテの近くに人だかりが。唄っているわけではなくただ立っているだけだが、かなり大きな輪ができている。
さっそく近づいてみると、ロングヘアのかわいい女の子が。
チラシをもらうと、Little Nonというグループのボーカルらしい。邦楽はわからないが、TBSの『どうぶつ奇想天外』なら名前は知っている。そのED曲を歌っているらしい。メンバー写真を見ると、ヴォーカルの子をサポートさせるために何らかの思惑が動いたかのように思わせるメンバーの風貌。違うかもしれないが、額近くにそびえる角のような髪型をした人なんて、怪しすぎる。どうやら一目惚れをしてしまったようだ。
その隣もまた大きな輪ができていて、そっちの子からもビラをもらった。ビラには、どこぞのエロ雑誌かと見間違うような微エロ写真が。このビラを見ると、制服(学生服以外も含む)というのは何かしらの力を持っているのだと実感。制服を着ているだけで人だかりが倍になるんだもん……。私も制服着ながら仕事しようかな。まだブレザーくらいいけるだろ。
さらに歩を進めると、唄い踊るオニャノコを発見。こちらはアイドルを目指す女の子。愉快な音楽に愉快な踊りを披露している姿と、ビラに書いてある8thライブが路上ライブ8回目ということのようで、プロを目指すアマチュアということでもう少し具体的に宣伝をしてみようと思う。
ビラ情報によると、名前はYumeさんと言うようで、アイドルデビューに向かって邁進しているそうだ。頑張れ。努力している姿は非常に好感度が高い(in my mind)。是非ともデビューを勝ち取っていただきたい。
それにしても秋葉原の歩行者天国は混沌としている。明日のアイドルを目指して唄う子と、それをファインダー越しに見つめる男性。
それはアイドルイベントでの状況と全く同じ。どこが違うかといえば、中央にいる女の子のほとんどが一般人かアイドルに毛が生えたような子たちばかりだ。事務所やテレビ局のバックアップがあるわけでもなく、パフォーマンスをしてビラを配って、どこかで火がつくのを夢見て頑張っている。
一昔前、私が知っている時代のアイドルといえば、スカウトされたりオーディションを受けたりして、どちらかというと「運」が大きく作用していたような気がするが、ここ最近は、自分から能動的に活動している。街中で唄ったり踊ったりしていれば道が開けると信じていそうな感じだ。
だいたい「どこどこから出てきた」という場合(クラブシーンで活躍とか)、裏には何か(詳しく書くと消されそうだ)が動き回っているわけで、アマチュアなのに光っているといった事がない限り目にとまることほとんどはない。
だけれど、いつかはテレビの向こうでキラキラ輝く存在になりたいと夢を見るのではなく、努力する姿はピュアで見ていて応援したくなるのが人情だ。これからもくじけず頑張ってほしい。
頑張る女の子たちを応援したくなったらぜひとも、日曜の秋葉原へ、レッツゴーです。(奥津)
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