東京みくじ巡り/夫婦木神社
新大久保にある夫婦木神社へ行ってきた。
この連載のために何社も回っているが、だいたい地図を見れば行くことができる。しかしここは、神社へ至る道がとてもわかりにくかった。新大久保に長く住む人と行き、地図も見ていたにもかかわらず、なかなかたどり着くことができなかった。どれくらいの時間、歩いたのだろうか。いや、歩かされたのだろうか。私の持っていた地図が悪かったのが原因だと思うけれど。
大にぎわいのコリアンショップと人で溢れる通りを外れると、喧噪が嘘のような静かな住宅地が広がっている。神社の雰囲気など皆無なところなので、内心、「こんなところに神社なんてあるのか、もしかしてだまされているのではないか」と不安になったが、道に座っていたおばちゃんが「夫婦木神社はあそこだよ」と教えてくれた。よく目的地がわかったな。
住宅地の中にある「知る人ぞ知る神社」というのは本当のようで、鳥居がなかったら絶対に見逃してしまうくらいこじんまりとしたところだった。
2階建て構造になっていて、1階に社務所と鳥居、2階に拝殿がある。神社の立地、規模にも驚いたが、何よりもびっくりしたのが、鳥居から境内を見ると隣接するアパートに干されている洗濯物。幼稚園や神社所有者が住む家が境内にあるのはよく見かけるが、洗濯物は見たことがない。地域密着型の神社ということなんだろう。 夫婦木神社の祭神は伊邪那岐大神、伊邪那美大神で、夫婦和合、安産、縁結びの御利益があるそう。結婚式も執り行っているそうで、社務所に式の写真が飾ってあった。
本題のみくじだが、至って普通。特にこれといってピックアップするほどのことは書いていなかった。
しっかりとした作りの筒の中に入っていて、みくじの紙も厚めの和紙のような質感。100円という値段、神社の規模、造りを考えるとかなりお得な部類である。なんというか神社の印象が強すぎてみくじの印象がとても薄い。
東京の縁結び神社といえば飯田橋の東京大神宮だが、お姉ちゃん方の「結ばれたいオーラ」が充満しすぎて逆に叶わなそうな雰囲気になってしまっている。澱んでいるというのかな。しかしここは、私たちを含めて一組しか参拝客がおらず空気も濁っていなかったので、なんとなく願いが叶うような気になった。本気でお願いするなら、ここくらいひっそり静かなところでじっくり願掛けをした方が効果がありそうな感じがした。
ということで、「(一緒に行った人と)結ばれますように!」と神様にしっかりとお願いしたあと、「私と結ばれてください!」とその人に言ったら笑いながらスルーされてしまった。効果がありそうというのは気のせいだったらしい。(月島めぐる)
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