仏像彼氏★ヒエラルキーから割り出す4タイプ(前編)
今までは仏像なんて年寄りくさいものだと思ってたけど、なんかこのごろ気になってきちゃったかも……という方もいるでしょう。でもいっぱいあるからどれ見ていいかわかんなぁい! という初心者BUTSUZOU★ガールの方々に、好きな男性タイプ別におすすめ仏像をセレクトしみました。
今回は、如来・菩薩・明王・天部の4ヒエラルキーからタイプを割り出してみました。
①如来
簡単にいうと如来は悟った人です。悟っているので見た目は非常にシンプル。ムダがないからこそ素材のよさも大事ですが、如来レベルになると着ているものがレースカーテンでもオーガンジーでも新聞紙でもいいわけです。服というのはしょせん飾り物。涅槃に達した人には必要ありません。
ここから導き出されるタイプは精神年齢の高い人や達観した人なのか、といったらそうではありません。単純すぎます。
如来になると姿形はシンプル、プレーンになりますが、悟り特典がついてきます。わかりやすいところでいうと、光ります。この特典は非常にうらやましい。他にも手に水かきが付いたり、理容室に行かなくてもパンチパーマもかかりますし、煩悩からの解放も可能です。特徴的な特典は32種類もあります。すごいですねー。心は涅槃、見た目は個性派・如来をオススメしたいのは、自分自身を持ちながらも柔軟な感性を持つ人に惹かれるあなた。
ストリートスナップに載りたいから個性的な格好をするのではなく、「ギンガムチェックシャツにタータンチェックのズボンを合わせるのが俺の流儀なんだ」と恥ずかしがらずに堂々と宣言し着続ける強い意志。悟るまではキンピカだったのに、真理に目覚めたとたん個性派に転身しそれを受け入れる柔軟な感性。流されやすい性格の方に如来はとても魅力的に映るはず。生まれ変わりたい、そう思ったあなた! 今すぐ如来に会いに行ってください。
②菩薩
菩薩は出家前のシッダールタだと思ってください。とにかく派手。Bling-Bling(まだ流行っている言葉なのかしら)です。衣装が豪華、王冠着用、アクセまで着けて贅沢者です。着飾っているということはまだ悟っていないので、超越者ではなくまだ人間に近い状態。弥勒菩薩は56億7千万年後にレッドカーペットを歩く日のためにセレブ修行をしています。兜率天はきっとパリコレクション、ミラノコレクション、またはアカデミーやゴールデングローブ賞のレッドカーペットのように、おしゃれを競う場でもあるのかもしれません。弥勒といえば半跏思惟像ですが、衣装が地味なのはまだ駆け出しだからなのかもしれません。
プロの菩薩ともなると豪華絢爛。これじゃ悟れないよ! と思わずつぶやきたくなります。成金趣味ともいえなくもないですが、そこはやはりプロ。ジャラジャラしていてもいやらしさを感じさせません。
バブルに乗って儲けたり一代で成功した成金とは違い、何代も続く金持ちや王族のように金はあるけど育ちの良さがにじみ出て嫉妬心どころか、逆に尊敬の念が沸いてくる。それが菩薩です。
そんな菩薩をおすすめしたいのが、本物志向のあなた。ジャージを着ているのにバッグや財布は高級ブランドを持っているなんて許せない。一流品に触れて本物がわかる女になりたいなら菩薩を参考に自分価値上昇を狙ってみては?
今回はヒエラルキーの上位2種をセレクトしてみました。両者の違いは悟ってるか否かです。煩悩という支配から卒業できない方には如来は退屈かもしれませんし、如来派からすれば菩薩グループはごっちゃりしていると感じるかもしれません。ですが、たまには別の派閥に足を踏み入れてみてるのも気分が変わって楽しいかもしれませんよ。私たちは人間なのでどちらも愛でることが可能ですから。(神田愛)
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