« 東京みくじ巡り/俊太郎みくじ | トップページ | 『醤油鯛』、ラジオ・TV・新聞と、続々ご紹介 »

2012年10月26日 (金)

OL財布事情の近年史/第100回 「OL」を完全に捨て「女子」をまとうオンナたち!分岐点の09年(後編)

連載「OL財布事情の近年史」は、2013年12月に単行本『女と金~OL財布事情の近年史~』として発売されます。

各年代のOL像を、イラストを交えて解説する辛酸なめ子さんのプチ時評つき。辛酸さんには、カバーイラストも描いていただきました。

エピローグには最新の女性誌お財布事情が書き下ろされ、女性誌創刊号の画像50数点を掲載。30年ぶんの「OLの財布の中身」が一気に見える本となりました。

全国書店から注文可能。
Amazonでも予約・注文できます!

前回のつづき。最近急速に広まっている「女子」という言葉の出どころを探っていた。

ワーキングウーマンを標榜し続けた『日経ウーマン』の変化も見逃せない。以前、OLという呼び名は女性の75%が嫌い、というデータを紹介したが(82回)、OLをなんと呼ぶか問題に、日経ウーマンが取り組んでいた。2009年4月号「働く女性の「呼び名」“OL”そろそろ変えてみませんか?」で、読者と各界識者が提案している。読者の応募で一番多かったのは「ワーキング・ウーマン」。他には「ビジネスパーソン」「ワーキングパーソン」など男女の区別をつけないもの、キャリアをアレンジした「キャリ女」「キャリーヌ」などが目立ったとか。識者の意見では、「有職女性」(上野千鶴子)、「ワーキング・レディ」(藤巻幸夫)「ビジネスパーソン」(香山リカ)など、まあ普通というか、目新しさはない。そのなかで、唯一「女子」の文字があったのが、町山広美の「おつとめ女子」。おつとめ、がご奉公みたいに見えたのか、その後広まった気配はないが、この手があったか、という新鮮さである。

このおつとめ女子に、誰か引っかかりを覚えたのかどうなのか、その2ヶ月後、おそらく初めて大特集に「女子」が登場した。2009年6月号「年収300万円全国アラサー女子のリアルライフ」である。キャリアアップをめざし、貯蓄して自立する、いわば大都市圏の働く女性視点に思われた日経ウーマンが、その対象を全国に広げたときに出てきたのが「女子」であり、年収300万円という低めかつリアルな数字を出した、というのは大きなターニングポイントといえる。20代後半女性の8割くらいが働いているんだから、何も都会でスーツを着て通勤している人ばかりじゃない。当たり前なのだが、そんなことを働く女性誌が打ち出したワードが、女子。やがて日経ウーマンではいつのまにか「働き女子」なる呼称が、浸透していく。OLもワーキングウーマンもビジネスパーソンも、どうにもしっくりこなかった呼び名が、どうやら女子に収れんしていった模様だ。働く女性も、自分たちのことを女子と呼ぶのに抵抗はなさそうだ。なぜなのか。つづく。(神谷巻尾)

|

« 東京みくじ巡り/俊太郎みくじ | トップページ | 『醤油鯛』、ラジオ・TV・新聞と、続々ご紹介 »

OL財布事情の近年史」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/122338/55919226

この記事へのトラックバック一覧です: OL財布事情の近年史/第100回 「OL」を完全に捨て「女子」をまとうオンナたち!分岐点の09年(後編):

« 東京みくじ巡り/俊太郎みくじ | トップページ | 『醤油鯛』、ラジオ・TV・新聞と、続々ご紹介 »