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2012年9月28日 (金)

OL財布事情の近年史/第96回 なんだか財布記事が大ブレイクした!お金への愛憎入り乱れる09年(後編)

連載「OL財布事情の近年史」は、2013年12月に単行本『女と金~OL財布事情の近年史~』として発売されます。

各年代のOL像を、イラストを交えて解説する辛酸なめ子さんのプチ時評つき。辛酸さんには、カバーイラストも描いていただきました。

エピローグには最新の女性誌お財布事情が書き下ろされ、女性誌創刊号の画像50数点を掲載。30年ぶんの「OLの財布の中身」が一気に見える本となりました。

全国書店から注文可能。
Amazonでも予約・注文できます!

前回のつづき。

『日経ウーマン』2008年4月号「働く女性1000人のリアルマネー白書」で、お金の使い方がだいぶ男前、いや、ややもすると男性より堅実でしっかりし始めた働く女性の実態をみた。

この半年後、2008年11月号では「お金と幸せハッピー★セラピー」という大特集。年収別に「稼ぎ力」「貯め力」「増やし力」など事細かに分析している。「年収別・ひとり暮らしお部屋&仕事を大公開」では、家計簿や暮らし方の事例をあげているが、注目したのが「あなたにとってお金とは?」というお題で、それぞれが手書きで回答している。この連載のずいぶん前に同じような記事を取り上げたのだが、そこに非常に印象的な回答があったのだ。『モア』1981年11月号「今、あなたとお金の関係を考える」での「あなたにとって、お金とは何ですか」という質問に対する回答、「使うもの」である。
お金は、使ってればよかったのである、81年のOLは。他にも、「生活に潤いをもたせるもの。あればあるだけ使いたいし、なければ多少つらいだろうなと思う」「最愛であり、最憎のもの」「天下の回りもの」と、のんきにしててもどこからか湧いて出てくるものだった。
ところが30年近く経ち、お金観は様変わりした。「がんばった分の対価!」(400万円・25歳・メーカー営業)「生活のガソリン」(500万円・25歳・通信)「手段」(800万円・32歳・不動産)と、お金は稼がなければ生まれないとか、生活に必要不可欠であるという、ごく常識的なリテラシーが、身に付いたといおうか。
ただしこの回答、年収別にみてまんなかあたりの人たちで、いわば下流、上流の人の回答は、ちょっと毛色が違う。下流は「あったら嬉しいけど、なくても何とかなる!!」(年収300万円・30歳・サービス業店長)、上流は「お金とは目的ではなく楽しい人生を送るための道具」(1300万円・33歳・財務会計)って、ちょっと81年の回答に似ていませんか?浮世離れしたところが。やっぱりお金は少なすぎても、多すぎても、ちょっとおかしなことになるってことですよ。みんなでほどほどを目指そうじゃあないですか。ね。(神谷巻尾)

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