« OL財布事情の近年史/第91回 2006年、「草食男子」「肉食女子」の誕生(前編) | トップページ | 『醤油鯛』Amazonにて予約開始 »

2012年8月24日 (金)

OL財布事情の近年史/第92回 2006年、「草食男子」「肉食女子」の誕生(後編)

連載「OL財布事情の近年史」は、2013年12月に単行本『女と金~OL財布事情の近年史~』として発売されます。

各年代のOL像を、イラストを交えて解説する辛酸なめ子さんのプチ時評つき。辛酸さんには、カバーイラストも描いていただきました。

エピローグには最新の女性誌お財布事情が書き下ろされ、女性誌創刊号の画像50数点を掲載。30年ぶんの「OLの財布の中身」が一気に見える本となりました。

全国書店から注文可能。
Amazonでも予約・注文できます!

前回の続き。『an・an』2007年1月31日号「お金に強い女になろう!」特集の、「男子アンケート+スナップで大調査。報告します、恋の収支決算」を見ていた。初デートから割り勘、友人との食事と何ら変わらないデート予算感覚と、「草食男子」の淡泊な金銭感覚がかいま見える。

しかし、将来も含めたライフプランとなると、淡白なだけではない、独自の草食理論が隠れている。「結婚しても結婚相手には働いてほしいと思う?」には、はい79%、いいえ21%と、8割の男性が専業主婦拒否である。働いてほしい理由が「家にこもってほしくないから」(25歳・会社員)、「彼女の世界をきちんと持っていてほしいから」(22歳・フリーター)など相手目線は少数派で、多くははっきり金銭がらみである。「金銭的なゆとりが欲しいので」(21歳・学生)、「お互いに働いて、余裕のある暮らしがしたいので」(22歳・会社員)、「カメラマンという不安定な職に就くつもりなので相手は安定していてほしい」(24歳・学生)、「自分の生活経費は稼いでほしい」(29歳・会社員)などなど、金に厳しいというか、個人主義というか、ゆとり世代というか。かつてOLが、「生活レベルを下げたくないから、夫は年収600万円以上じゃないと」とか言ってたのが、この頃には男子が「今の生活キープしたいし好きな仕事したいから、彼女には働いてもらわないと」と言ってもとがめられない時代になっていた。

前々回とりあげた、究極の二択問題がここにもあり、「美人だけど金遣いの荒い女性と地味だけどお金にしっかりした女性、結婚するならどちらがいい?」には、地味でお金にしっかりに92%。美人にがっつかないのは草食男子たるゆえんだが、反面他人にお金を使いたくない、という意識も見えなくはない。この同じ号に「みんなの金銭感覚が知りたい!」という女性読者300人へのアンケート調査があるが、「デート費用に関する希望は?」に不満の声が多い。「彼のお給料が安いので、いつもチープなデート内容。もっと向上心を持って、稼げるようになって!」(24歳・自由業)、「たまにはドーンと奢られたい」(28歳・営業)、「ホテル代節約のためか、最近デートはいつも彼の部屋。なごめるけど、ちょっと寂しいかも」(25歳・事務)など、草食行動に満足はしていない。同誌は「彼氏といえども他人、金銭感覚の共有は難しい?」とコメントしているが、「?」で終わらせられないリアルワールドで、お互い微妙に求めるものが違って結婚に至らず、晩婚化非婚化がますます進んでいる、とはいえまいか。(神谷巻尾)

|

« OL財布事情の近年史/第91回 2006年、「草食男子」「肉食女子」の誕生(前編) | トップページ | 『醤油鯛』Amazonにて予約開始 »

OL財布事情の近年史」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/122338/55428192

この記事へのトラックバック一覧です: OL財布事情の近年史/第92回 2006年、「草食男子」「肉食女子」の誕生(後編):

« OL財布事情の近年史/第91回 2006年、「草食男子」「肉食女子」の誕生(前編) | トップページ | 『醤油鯛』Amazonにて予約開始 »