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2012年8月17日 (金)

OL財布事情の近年史/第91回 2006年、「草食男子」「肉食女子」の誕生(前編)

連載「OL財布事情の近年史」は、2013年12月に単行本『女と金~OL財布事情の近年史~』として発売されます。

各年代のOL像を、イラストを交えて解説する辛酸なめ子さんのプチ時評つき。辛酸さんには、カバーイラストも描いていただきました。

エピローグには最新の女性誌お財布事情が書き下ろされ、女性誌創刊号の画像50数点を掲載。30年ぶんの「OLの財布の中身」が一気に見える本となりました。

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自分の力で生きていく気満々になってきたゼロ年代後半女子。では男性はどうだったのかといえば、頼られなくても済むようなポジション、「草食系」が確立していた。2005年にmixiコミュから派生した『メガネ男子』が出版されてから、男性を「男子」扱いする風潮が浮上、「草食男子」は06年、コラムニストの深澤真紀が「肉食女子」とセットで提唱した。草食男子は性に淡白、ガツガツしていない、という意味合いから、ナヨナヨしている、欲がない、覇気がない、男らしくない、といったマイナス面で用いられるケースもあった(主に既存のマッチョメディア)。が、流行語にもなったこの言葉のおかげで、男女ともに生き方も、お財布も、ラクになった、と見る。現実社会において、女性も自分の身は自分で守るステージに移行しており、もはや養い手としての男性は求めてはいない。男性としても不況で将来の保証もないのに「俺が一生食べさせてやる」なんて言いたくない状況になっていたのだろうから。

まさにそんな男女像を表すデータがあった。『an・an』2007年1月31日号「お金に強い女になろう!」特集の、「男子アンケート+スナップで大調査。報告します、恋の収支決算」である。男子228人へのアンケートによると「恋人とのデートで支払いはどうしている?」の質問に、「自分が全額おごる」は33%、「キッチリ割り勘」21%、「自分が多めの割り勘」42%と、割り勘が主流。「付き合ってからどれくらい後に割り勘にする?」には、69%が初デートからと回答。「おごってモノにする」的な発想は、過去の遺物である。1回のデートでだいたいどれくらい使うかの平均値では、ランチ2,812円、お茶1,692円、夕食5,438円。これ、それぞれ2人分の数字である。たぶん友人同士でもさして変わらない金額であろう。デートに特別感はない。まさに恋愛に淡白な草食系の金銭感覚である。(つづく)(神谷巻尾)

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