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2012年7月 6日 (金)

OL財布事情の近年史/第85回 エビちゃん現象きた! OLをのみこむ赤文字系雑誌の波(前編)

連載「OL財布事情の近年史」は、2013年12月に単行本『女と金~OL財布事情の近年史~』として発売されます。

各年代のOL像を、イラストを交えて解説する辛酸なめ子さんのプチ時評つき。辛酸さんには、カバーイラストも描いていただきました。

エピローグには最新の女性誌お財布事情が書き下ろされ、女性誌創刊号の画像50数点を掲載。30年ぶんの「OLの財布の中身」が一気に見える本となりました。

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 非モテだ、苦役だ、雇用不安だとか言っていた2003年頃、しかしそのまま今日に至るまでOLの地位が下降し続け、地味になっていったわけではなかった。それまでの暗さから一転、なぜだか急にOLバブルがやってきた。ご存知、エビちゃんOL現象である。
 雑誌『CanCam』の専属モデルのエビちゃんこと蛯原友里が爆発的な人気を呼んだのが、2005~2006年頃のことである。同誌は、エビちゃん、押切もえ、山田優の3名が登場し始めてから、4年間で発行部数が3倍になり2006年に70万部超え、2000年代の全女性ファッション誌中発行部数1位になったという。そんなに凄かったのかと当時の誌面を見てみると、600頁を超える、景気のいい厚さ。かつてその厚さ重さに凶器になると言われた『家庭画報』や『25ans』並みであった。美しいグラビアはほんの一部で、モデルと商品がぎっちり並び、「ゆる巻き」「くしゅふわ」「プリプラ」「scoop!」などが暗号のようにちりばめられた誌面に、モード感はない。リボンにレース、膝丈のワンピース、ジャケットでなくはおりもの、などエビちゃんが誌面で着た服が飛ぶように売れる「エビ売れ」とか、確かにあったようだが、あれはいったいなんだったのか。
 当時の雑誌でも格好のネタだったようでほうぼうで取り上げられていた。『日経エンタテインメント』2006年4月号では、当時の『CanCam』編集長大西豊氏が「去年までの“カッコかわいい”というキーワードはもう死語。今は“女のコらしくてかわいい”が最も時代をとらえている」と語り、その変化がこの半年に急激だっという。
 『AERA」2006年4月10日号では、エビちゃんファン4人の座談会が行われている。「18歳で買い始めてから全部捨てずに取ってます」「隅々まで目を通して気に入った服はもう次の日に買う」という22歳貿易会社勤務、「姉キャン」でもえちゃんが着ていた上下を着てきたが「初日に買いにいったけど、本当に欲しかった色は売り切れでした」という26歳化粧品メーカー営業など、『CanCam』の経済効果の凄まじさを物語る。(つづく)(神谷巻尾)

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