元乙女のゲーム生活/スライムもりもりドラゴンクエスト3 大海賊としっぽ団
ドラゴンクエストにでてくるスライムはかわいい。
ぽよんぽよんして、人間だったらかなり頭の悪そうな間の抜けた笑顔。鳥山明が描くドラゴンクエストのモンスターは、FFシリーズのいかにも敵という造形とはちがい、デフォルメされていて愛嬌がありかわいげがある。ラスボスも凍てつく波動やマヒャド、つめたくかがやく息、しゃくねつの炎だのといったやっかいな呪文は使ってくるもの、キャラ絵は怖くない。それどころかゾーマはかっこいい。私も一度くらい「さあ、我が腕のなかで息絶えるがよい!」とか言ってみたいわ。
さて、ドラクエモンスターの中で最も好きなのがスライムなのだが、そのスライムが主人公で登場人物の9割がスライム族のゲームがある。それが『スライムもりもりドラゴンクエスト』シリーズだ。
1はゲームボーイアドバンス、2はニンテンドーDSででており、今回紹介する『スライムもりもりドラゴンクエスト3 大海賊としっぽ団』は、2011年に発売されたニンテンドー3DSでリリース。もちろんこのソフトのために3DSを買った。3DS本体に関していうと、3D機能をONにして30分くらい遊ぶと頭が痛くなる。そのため、プレイ中はずっと2Dにしていたが特に問題なかった。蛇足だが、私の3DSの起動が遅いんだけど、これは仕様なのかな。
ストーリーはスーラン王国の宝(オーブ)が盗まれ、それを取り戻しに王子である主人公(名前は自分で決める)が船に乗って世界をめぐるというもの。シリーズ通して出てくるキャラは同じで舞台が違うだけ。3作目はサブタイトルに「大海賊としっぽ団」とあるように海が舞台。しっぽ団というのは敵メンバー全員に尻尾がついてるから。
このゲームの醍醐味は船を改造して強くしていくことに尽きる。船体、マスト、かざり、船首のパーツカスタムと船強化ができる。パーツは敵と戦って勝つと手に入る設計図を専門業者に渡して作ってもらう。船強化はシドモジャ(シドはきっとFFから来たに違いない)に必要なアイテムを持っていってやってもらえば船レベルやHPなどをあげることができる。
簡単に書いたが、設計図入手は敵に勝てばいいだけなのでラクだけど、強化が一筋縄で行かない。レベル5くらいまでは入手しやすいアイテムばかりで、さくさく船強化できるが、それ以上となるとクリアしないと手に入らないものや交易でアイテム交換が必要なものが出てくる。ネットにつなぐとレアアイテムが入手できたりするが、数に限りがあるので微妙。
強化することによってHPや船の耐久力、スピードが変わってくるのでやらないわけにはいかない。中ボス連チャン戦闘や自分より強い船との戦闘があるが、「少し強い」だけで「薬草を積んで回復」すれば勝てる。しかし、ラスボスはHPが高く(2000超えている)、使ってくる弾も強いものばかりのため、可能な限り強くしたほうが戦いやすい。「スライムもりもり」なんてかわいいタイトルだけど、ラスボスのエグさには笑った。正直、ドラクエ9のラスボスのがかわいいと感じた。
私は途中でしびれ切らして1000を少し越えたくらいで戦った。戦況は厳しかったが、子供も遊べる仕様(ソフトは全年齢向け)なので、少しテクニックを使えば船がたいして強くなくても、ある程度ゲーム慣れしていれば勝つことは可能。アクションゲームが苦手な人は無理せずレベルあげしたほうがいい。
スライムが好きなのでこのゲームは必ずやっているが、3DSで出す必要はないゲームだと感じた。ちょうどこのソフトと『スーパーマリオ3Dランド』の発売日が重なってしまったので、埋もれてしまった感があるもののストーリーはいたってシンプルだけどおもしろく、操作も簡単なので、3DS本体をもてあましているならばプレイしてみてはいかがでしょうか。(奥津)
| 固定リンク
「ゲーム」カテゴリの記事
- 元乙女のゲーム生活/乙女心でホラー克服(2013.07.16)
- 元乙女のゲーム生活/真・恋姫夢想 蜀編(2013.05.03)
- 元乙女のゲーム生活/ときめきレストラン(2013.04.25)
- 元乙女のゲーム生活/ポケモンタイピングDS(2012.12.15)
- 元・乙女のゲーム私生活/キャサリン(2012.11.17)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント