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2012年6月29日 (金)

OL財布事情の近年史/第84回 非モテの時代に突入か?仕事は「生活費を得る苦役」(後編)

連載「OL財布事情の近年史」は、2013年12月に単行本『女と金~OL財布事情の近年史~』として発売されます。

各年代のOL像を、イラストを交えて解説する辛酸なめ子さんのプチ時評つき。辛酸さんには、カバーイラストも描いていただきました。

エピローグには最新の女性誌お財布事情が書き下ろされ、女性誌創刊号の画像50数点を掲載。30年ぶんの「OLの財布の中身」が一気に見える本となりました。

全国書店から注文可能。
Amazonでも予約・注文できます!

 前回のつづき。『日経ウーマン』2003年5月号を見ていた。

 同誌は約1年後の2004年4月号、1818人調査の「女の給料 5つの新常識」特集がある。平均年齢31.5歳、平均年収357万円と低くはないかもしれないが、雇用形態別に見ると、正社員413万円、契約社員316万円、派遣社員278万円、パート141万円とかなりの格差。「年収は02年と03年を比べどう変わりましたか?」では、「下がった」23.9%「同額」37.7%で過半数を占めるが、ここに入るのが契約や派遣やパートということだろう。識者のコメントでは『コツコツ働いても年収300万、好きな事だけして年収1000万』などの著書がある人事コンサルタント、キャメル・ヤマモト氏が「会社員は『安い人』『稼ぐ人』へ両極化する」と分析しているが、両極化したって会社員だったら今や「稼ぐ人」で、勝ち組じゃない? いやこの時点だって、「安い人」は派遣やパートってはっきりしてるのに、そこは眼中にもなかったんでしょうね。ワトソンワイアットコンサルタントの川上真史氏は「年収300万円未満でスローライフするか、年収1000万円目指してもっと稼ぐほうに行くか?迷っているはず」って、迷わなかったらどっちかに行けるのだろうか。コンサル、呑気すぎ。

 もうひとつ調査記事をみてみよう。『シュシュ』では2005年5月16日号「私たちのオシゴト白書」で読者300人に調査。正社員54%、アルバイト25%、派遣10%、契約11%で「意外!? 正社員は約半数」と正社員の少なさに驚いていて、やはり雇用形態の変化には無頓着だったことが伺える。「いまの仕事に満足してる?」には、NOが71%、その理由は「給料が少ない」49%がダントツ。「オシゴトは続けていきたい?」といえば「一生続けたい」が47.7%と約半数、「結婚まで」は10.2%と少数派だ。「給料安くてイヤだけど、一生働く」という仕事観、そこにモテ感は、やはりない。意識の上だけでは、ジェンダー格差がするっとなくなったようだが、働く土俵が厳しくなり、機会均等になる前に、雇用がない時代になっていた。ぶるぶるぶる。(神谷巻尾)

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