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2012年6月22日 (金)

OL財布事情の近年史/第83回 非モテの時代に突入か?仕事は「生活費を得る苦役」(前編)

連載「OL財布事情の近年史」は、2013年12月に単行本『女と金~OL財布事情の近年史~』として発売されます。

各年代のOL像を、イラストを交えて解説する辛酸なめ子さんのプチ時評つき。辛酸さんには、カバーイラストも描いていただきました。

エピローグには最新の女性誌お財布事情が書き下ろされ、女性誌創刊号の画像50数点を掲載。30年ぶんの「OLの財布の中身」が一気に見える本となりました。

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 それにしても、ほっこり系に極貧に負け犬、働きマン、て。いわゆる非モテ要素が時代を象徴する女性アイコンだった。 ほんとに? モテとか、合コンで勝てる、みたいな価値観なかったっけ? と問われればもちろん存在していたのであろう。が、このゼロ年代中盤を振り返ると、モーニング娘。ブームが終息し、AKBも韓流ポップスターもまだ出てこない、いわばアイドル狭間の時代。音楽界では倖田來未や大塚愛、一青窈など、女優では松嶋菜々子、深田恭子、菅野美穂とか、ルックスだけじゃない実力派がランキングの上位にいる。“若くてきれいでモテる”だけの価値では勝負できなくなってきた。というか自分たち自身が、それでは物足りなくなってきた、というべきか。

 かたちは違えど非モテを是としはじめた女性のお財布にもその片鱗が見られる。仕事や収入に対して、夢や遊びではなく「稼ぐための手段」という意識が浸透してきた。
 『日経ウーマン』2003年5月号、「収入と満足度のベストバランス」で読者3155人に大調査を行っている。「あなたにとって仕事とはなんですか?」という問いに、「自立に必要な要素」28.1%、「生活費を得る苦役」26.6%がツートップ。苦役ですよ!苦役ということばを『苦役列車』よりもはるかに前の女性誌で見るとは。4人に1人の女性がこのことばに反応したというのが、働く女性の不遇を物語ってはいないか。また「収入とは?」については、64.0%が「生活を維持するための必要な要素」と、圧倒的。「頑張った評価」「自分のパワーを証明するもの」みたいな、OL・キャリアウーマン的文言は全くピント外れのようである。
 「仕事、収入、私生活のバランスをこれからどう変えたい?」と聞かれれば、「仕事と私生活は現状維持、収入アップ希望」が35%、「仕事収入はキープ、私生活充実」が27.6%。仕事はやらなきゃしょうがないが、金か時間が欲しい。人間の根源的な欲求である。(つづく)(神谷巻尾)

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