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2012年6月 8日 (金)

OL財布事情の近年史/第81回 03年、ナチュラル系ライフスタイル雑誌が続々発刊!ほっこりな日々(前編)

連載「OL財布事情の近年史」は、2013年12月に単行本『女と金~OL財布事情の近年史~』として発売されます。

各年代のOL像を、イラストを交えて解説する辛酸なめ子さんのプチ時評つき。辛酸さんには、カバーイラストも描いていただきました。

エピローグには最新の女性誌お財布事情が書き下ろされ、女性誌創刊号の画像50数点を掲載。30年ぶんの「OLの財布の中身」が一気に見える本となりました。

全国書店から注文可能。
Amazonでも予約・注文できます!

 OLマターの雑誌が活気を失う一方、女性誌に新しいムーブメントが起きていた。シンプルで気持ちいい暮らし、環境に優しく無理しないライフスタイルを謳う、ナチュラル系と呼ばれる雑誌が相次いで生まれた。『anan』増刊号として2002年から3冊刊行、やがて03年9月に隔月刊化した『ku:nel』を筆頭に、『Lingkaran』(2003年4月創刊)、『天然生活』(2003年10月創刊)と、2003年に3冊も登場。05年に京都議定書が発効し、愛・地球博が開催されるなど「地球に優しい」が一大テーマとなった追い風もあろうが、『エココロ』(2005年11月)、『リンネル』(2008年3月)、『ナチュリラ』(2008年9月)等々、口にするだけでここちいいようなタイトルの雑誌が続々と生まれた。不況がどんどん進むなか、なんと活況な分野だろうか。『Lingkaran』が2009年2月に休刊した以外はどれも現在刊行中、追随誌もいまだ絶えず、ナチュラル志向は完全に定着している。ちなみに「コムスメに勝つ!」というキャッチフレーズで2004年9月に創刊した30代大人女子ファッション誌『NIKITA』は2008年にはやばや休刊。今でこそアラフォーだ美魔女だ、いくつになっても現役だ、という風潮になっているが、10年程前はまだ、肉食系は20代まで、という社会通念があったようだ。

 さてこのナチュラル系、テーマは「くらし」であるが、日常ではない。エコや昔の知恵はあっても、節約や貯蓄はないのである。誌面に登場するのは主婦ではなく、未既婚、有職無職に関わらず、何か自分なりの活動をしている人たち。カフェオーナーとか、縫い物名人とか、古民家に移住とか。素敵な人の憧れの暮らし方をこれでもかと紹介し、この世知辛い世の中こんな生活があったなんて!ここをめざせばいいのね!という道しるべを作ったという意味では、画期的。毎日の暮らしそのものではなく、くらし系?みたいなニュアンスが受入れられたのだろう。
 しかしながら日常ではないので、お財布も厳しい仕事環境も出てこない。『ku:nel』は、食う・寝る、ですもの。どうやってそのほっこり生活を維持しているのか、というところは暗黙のスルーである。が、この小さくないマーケットを支えているわけなのだから何かしらの活発な経済活動があり、したたかな生き方をしている人々には違いあるまい、と踏んでいる。(つづく)(神谷巻尾)

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