池田大作より他に神はなし/第32回 世界平和も花のお江戸は八百八町の平穏も、“桂冠詩人”たる池田名誉会長が全部引き受けた!ほらほらどきねえまた銭が飛ぶぜ!!
素晴らしいの一言だった。5月下旬に『聖教新聞』に熱狂連載された、待望の池田名誉会長“直筆”の、「新社会人に送る」シリーズの事だ。実社会へと旅立つ新社会人にとり、時空を超えた珠玉の言葉の数々は、どんなに励ましになった事だろう(先の長くない筆者とて、改めて人生の機微を考えさせられた)。えてしてこういう場合、若者を高みから見下した“年寄りのお説教”になりがち(傲慢オヤジの自己満足!)。ところが名誉会長の発言には一切それがない。“日本のゲーテ”とドイツ人さえ賞讃せざるを得ない、傑出した芸術家兼人生の達人の言葉は、外側からではなく精神に直接働きかけるから(ヴァルター・ベンヤミンのいうところの、アウラ100%から成る表現の奇跡だ)。
“明るく誠実(せいじつ)に、心を込(こ)めてあいさつできる人が、偉(えら)い人です。あいさつは境涯(きょうがい)の芸術(げいじゅつ)です。「おはようございます!」「こんにちは、よろしくお願いします!」「ありがとうございます!」”(『聖教新聞』5月23日付けの同欄)
1つ1つの言葉を取り出せば、はっきり言って幼稚園児へのしつけの類いだ(ウンチの後では手を洗いましょう!)。凡人が発すれば実際にそうなる。ただ“東洋生まれの世界の哲人”がありふれた言葉を紡ぐと、市井の人々から世界的知識層までを、驚愕させずにおかない大思想が一挙に形成される。“「朝に勝つ」人が人生の勝者です”。同欄のリードも、胸をかきむしるポエジー溢れる哲学だ。実はこれを書いた普段凡庸な担当記者も、無意識に名誉会長の哲学的指針を踏破しているに過ぎない。無意識に人々を真実に導いてしまう叡智の保持者ーーかくなる宗教・思想的指導者が、かつて世界に存在したであろうか?
ただ23日付け連載分の構成には疑問も。1983年に松下電器(現・パナソニック)創業者、松下幸之助と会談した際のカラー写真を配置している。しかし現状では、大赤字で大量リストラ準備中の同社の、免罪符にならないか? 確かに名誉会長は、立志伝中の創業者と深い親交を交わしていた。当時の松下は、従業員を何よりも大切にする社風だったからだ(その為には、他社の売れ筋新製品を即パクり“マネシタ電気”、あるいは“電気業界の集英社”とまで蔑まされながらも利益追求に邁進、社員の生活を保証した)。既にPHPスピリッツを喪失した現経営陣の無責任さを、名誉会長の偉大なイメージでか隠そうとの疑惑が感じられる。灼熱地獄を這いずり回る一握りの日顕一派は、『聖教新聞』編集部にまで潜伏しているのでは?(さすがの名誉会長の“無意識の叡智”も、狂信的畜生共には及ばない)
義憤の余りまた血圧がアップ(事務所には血圧計が)。用心せねば。一方、うれしい発見も。探偵・推理小説界にはうとい筆者だが、最近素晴らしい1冊を例によって通称コミガレ(岡崎武志命名。何でも3冊500円)、つまり「小宮山書店」のガレージセールで発見。書名からして完全にノックアウト。『池田大作捕物帳』(野村胡堂・'71広済堂出版)だ。既に40年以上も前から、エンターテイメント小説界でも名誉会長が大活躍してたなんて、全く知らなかった。本傑作短編集で名誉会長は、大岡越前の懐刀と擬せられ、庶民を苦しめる悪党(日顕一派)と体を張って闘う。江戸時代でも師弟原点・民衆勝利・創価文化の音律を忘れない、叡智に満ちた主人公! 400ページ以上ある2段組本にもかかわらず、3日で読了。『聖教新聞』他は、“桂冠詩人ミステリーの金字塔”たる本著を、もっともっと強力に広宣流布すべきだ。
「痛い!」その時だ。5円玉が筆者の頬に当たった。例の元フリー編集者で今は警備員の友人が、挨拶もなく事務所に忍び込んでいたのだ。「止めろよ、いい歳して銭形平次の真似なんか!」「へえ。お前も平次は知ってんだ。感心感心」「何を偉そうに。酒臭いぞ。もうまたクビか?」「放っとけ。今日は休みだ。銭形平次を書いた野村胡堂は新聞記者上がり。あらえびすの筆名でレコード評論でも有名だけど、平次モノの他にも全10巻のヒットシリーズがあるの知ってる?」「知らないよ。僕は純文学専門だから。『人間革命』とかの」「す…凄い純文学もあったもんだ」「今度20巻ばかり貸すよ。遠慮するなよ」「遠慮しとくよ。そのもう1つのシリーズが『池田大助捕物帳』。あんたが『池田大作捕物帳』だと勘違いしてる1冊本は、そこからセレクトしたもんだよ」「…………」
「別に恥ずかしがるこたない。誰にも間違いはあるよ。たった一文字の違いだし。無知蒙昧なあんたが、自分の生まれた昭和20年代後半のベストセラーを知らないのは、やむを得ない訳でさ。去年夏の、くも膜下出血手術の後遺症が、今になって出たなんて事は絶対、いや多分ないと思うよ。ヒヒヒヒ」「………」間違いを素直に認めるのも、異体同心・師弟有縁に生きる者の義務である。「カッコ付けてんじゃねえよ!」「………」(つづく)(塩山芳明)
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