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2012年5月22日 (火)

東京みくじ巡り/八幡八雲神社

 今回は編集部の女の子に引いてきてもらいました。「八王子にある八幡八雲神社です」とのこと。ありがとうございます。
 神社の由来を見ると、どうやら八幡神社と八雲神社が合祀されてひとつの神社になったそうで、祭神はそれぞれにあり、八幡神社は誉田別尊(ほんだわけのみこと)、八雲神社は素盞鳴尊(すさのおのみこと)となっている。スサノオさんといえば日本古来の神様だけれど、日本書紀と古事記では生誕に差があって、古事記だと伊弉諾尊が黄泉から戻って鼻を濯いだら出てきたってロマンのかけらもない生まれ方をしている。まぁ、ギリシャ神話に出てくる神も出典によってユニークな出自だったりするからそんなものなのかもしれない(美と愛の女神アフロディーテは男性器にまとわりついた泡から生まれたという説もある)。
 ホンダワケさんこと八幡様(どちらも応神天皇のことを指す)は、平安時代中期以降から武人の守り神として祀られたそうだが、神徳を見ると開運厄よけ、家内安全、交通安全、安産、学業成就と普通。スサノオさんは国土安全、身体健全、商売繁盛(これにが疑問が沸くぞ)といかにもなのだけれど、もとは天皇でもあるのだからこちらにも国土安全を入れてほしい。家内だけだとなんとなくスケールダウンしている気がしないでもない。

Hachimanyakumo  今回は私が引いたのではないので、書かれていることが直接降りかかってこないから読んでいてとても気楽。
 まず目についたのが、ルビ《ふりがな》がふってある。「些か《わずか》」「連人《つれびと》」「我儘」「勿れ《なかれ》」などにふってあるのはわかるけど、「色」「酒」「利益」「注意」には必要ないかと。さすがに読めるでしょ。このルビをふる漢字には何か理由があるのかと眺めてみるもわからない。「特に気をつけなさい」が共通項なのかと思ったものの、いいことが書いてある項目にもふってある……かと思ったら「幸」にはふられていなかったりする。あまのじゃくなルビ指定だ。

 中吉ということで個別項目は可もなく不可もなしで特段おもしろい内容はない。
 それでもやっぱり運勢欄はおもしろい。前半は「する事なすこと幸せにつながってラッキー。仕事に励むとなおよし」と、一言でいえば「今はいい調子!」と幸せを煽ってくれているのに、後半に「我が儘を(たくさん)起こして色(情事のことだろうね!)や酒に溺れるな」と釘を刺してくる。
 わかってますよ。ツイてるからといって調子に乗ったら痛い目みるって。私もよく他のみくじで言われているし。でも、いいじゃないですか……少しぐらいはしゃいでも。心配してくれるのが神様のいいところだけど、いいことがあったならお祝いの一杯ぐらい飲むし、合コンでタイプの男性がきたらお持ち帰りされてしまいますよ(いや、この場合は、連絡先交換だけにしておくほうが印象がいいね)。程度の問題なのだからそんなに心配しなくても大丈夫だよ!
 考えてみたら、これを引いたのは編集部の彼女なので、注意喚起をしておきたいと思う。気をつけてね!

 浅草寺以外ではだいたい中吉以上を引いていて、とりあえず「ラッキー」と喜ぶけれど、なんとなくすっきりしない気持ちが残っていた。どんなにいいみくじを引いても、ただ「いいことだけ」が書いてあるのでなく、かならずたしなめ(忠告)もセットになっているのが原因なのかもしれない。
 まるでお母さんだよ。お母さんていつまでも子どもは子どもだと思っているから、こっちはもう三十路だというのに、「体に気をつけてね」「きちんとご飯食べるのよ」と心配する。そういう気遣いは嬉しいしありがたいけど、たまにうんざりもする。まさにそれ。
 さすがに素戔嗚尊や天照大神、伊弉諾尊、伊弉冉尊あたりが祀られている神社で引いたみくじだと、えらい神様であるとか、日本作った偉大なる父母だからということで忠告には無条件で従うけど、それ以外の神様のところで引いたみくじの忠告にはなぜだか反抗したくなる。スケールが違うからかな。なんだか偉大かそうじゃないかでいうことを聞くって思春期の子どものようで恥ずかしい。(月島めぐる)

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