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2012年4月

2012年4月28日 (土)

元乙女のゲーム生活/ときめきメモリアルGirl's Side Premium 3rd Story①

 こりもせず飽きもせずメモりあっている今日この頃。『ときめきメモリアルGirl's Side Premium 3rd Story』がでたので遊んでみた。ちなみにこれはPSPエディション。DSのほうもいいけど、個人的にはPSPででないかと心待ちにしていた。一枚絵が分割されるのがイヤだったんだ。でもvitaで発売じゃなくてよかったよ。懐具合が厳しいから買えなかった。

 かなり前に3rdの記事を書いたが、その時の評価はイマイチだった。この時代に不良ですか、とか三角関係発足ダルいよなどと思っていた。現在も不良はないとは思っている。ただ、1980年初頭生まれなので、幼少の頃に不良少年や少女を見て育ってきたから、不良兄弟を見ると懐かしい気持ちにはなるから不良兄弟は嫌いじゃない。でもやっぱりレトロな気分になっちゃうよね。

 不良はおいといて、もう一つ気になっていた三角関係。気乗りがしないなんていってごめんなさい。めんどくさがらずにやってみたらおもしろかったです。通常の攻略よりも楽しいよ。友好状態の時は3人デートしか誘ってこないから平等な関係だったのに、両方が好き状態になった途端に2人デートばかり誘ってくる。君たちがっつきすぎ(笑)。やっぱり3人はいやだ抜け駆けバンザイってことか。お前たちの気持ちはわかった。
 私個人の嗜好でいうと、三角関係発足からずっと3人で仲良くするルートより、Pride VS Pride(PvP)という三角関係が壊れそうになるルートが好き。
 「おまえ、あいつのこと好きなんだろ!」バコッ!「なに言いやがるテメェ!」バキッ!「テメェにあいつは渡さない!」ダダッ!「私のために争わないでー!」というお約束展開からはじまる状態なんだけど、そもそもこれの原因は、バンビがどちらか片方とばかり遊んで、それに置いてけぼり喰らった男子がヤキモチ焼くことで起こるんだよね(私の場合はすべてそれが原因で起こっていた)。
 先輩同士だと口げんかが始まり、なぜかバンビ(主人公)に宣戦布告され、兄弟同士は殴り合いと物騒、柔道部組はたぶん柔道するんだろうな(ここのPvPは未プレイ)。二人の男を手玉に取り、あげくに争わせてしまうなんて悪い子ですよ、バンビは。もしかして3rdの見所って、このPvP開始イベントなんじゃないのかと勘ぐってしまうくらいおもしろいんだよ。
 期限内に仲直りさせると三角関係修復になって3人デートが再開されるんだけど、この状態で起こるW大接近は心情的に複雑になります。複雑といえば、片方が好きで片方が友好の時のW大接近もいたたまれなくなる。ゲージのたまりも少ないし、途中でルーレットもでてくるけど、友好側はチェンジアイコンが多すぎる。温度差ありすぎの中でチェンジしたら寂しいじゃないか。しかも、片方とは両思いのようなもんだから当然イチャイチャするわけです。で、友好の方は途中で帰ってしまうことも。
その姿を見ると小悪魔でならした私でさえもかわいそうに感じてしまうよ。製作者は鬼畜だよホントに。だがそこがイイ!(奥津)

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2012年4月27日 (金)

OL財布事情の近年史/第76回 OLが発する言葉として正しい?「家具は拾ってます」(後編)

連載「OL財布事情の近年史」は、2013年12月に単行本『女と金~OL財布事情の近年史~』として発売されます。

各年代のOL像を、イラストを交えて解説する辛酸なめ子さんのプチ時評つき。辛酸さんには、カバーイラストも描いていただきました。

エピローグには最新の女性誌お財布事情が書き下ろされ、女性誌創刊号の画像50数点を掲載。30年ぶんの「OLの財布の中身」が一気に見える本となりました。

全国書店から注文可能。
Amazonでも予約・注文できます!

 前回のつづき。ミレニアム女性誌の節約記事を見ていた。

 OL界にも節約のカリスマが登場している。『ゼロからの節約生活』の著者丸山晴美である。パチンコ好きの26歳OLが一人暮らしをしながら5年で500万円貯めマンションも購入というシンデレラストーリーに、同じOLが食いついたようだ。『SAY』2000年12月号では「節約界のカリスマ女性が明かす、5年で貯金500万円+3LDKマンションGETの秘密」と、巻頭6ページを割いて特集している。野菜を自家栽培したいから1階に住み食費が月4000円、化粧水は手作り、エアコンはつけない、家具は拾い物、服代月2500円などの工夫で月収25万円から貯蓄14万円。またオリジナルの家計簿「マネーノート」を実践し、これが受けたようでその後女性誌にもひんぱんに登場していた。
 丸山氏の節約テクは、まさに「すてきな奥さん」風。だけど自分の給料から貯金してマンションまで買うというゴールを見せられ、いきなり主婦っぽい地道なやりくりが興味の対象になってきたのではないか。

 もちろん、女性誌すべてにそんな主婦傾向があったわけではない。「給料はいくら?どんなふうに使ってるの?」(『エフ』2002年2月号)とまわりを気にしていたり、「それでも頑張る?だから手を抜く?給料が上がらない時代の働き方」(『日経ウーマン』2002年7月号)と働く意義を追求したり、「自力でバーキンを買える金持ち姉さんになりたい!」(『コスモポリタン』2001年10月号)とあくまで上昇志向を崩さなかったりと、雑誌の傾向、言い換えれば生き方の違いによって、マネーライフもドラスティックに変わってきているといえよう。
 ただ、ある程度働いてキャリアを積んだ年代がこれからどうしよう、と悩んでいたのに比べ、社会に出たばかりの若い層が、わりとすんなりと、いわゆる主婦的志向に走っていたのではと思われる。無論主婦といっても、自分たちの母親のように旦那さんの稼ぎだけで優雅な専業主婦になれる保障は全くないご時世である。かといって働く大人の女性は知らないし、ママがやっていた「家のこと」のほうがなじみがある。年収200万円でも派遣でも、節約しておうち中心の暮らしを充実させることを選ぶ、というのは、ごく自然な流れだったのではなかろうか。その先に待っているかもしれない貧困など、まるで想像できなかっただろうし。(神谷巻尾)

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2012年4月24日 (火)

東京みくじ巡り/新井薬師梅照院

Araiyakushi  新井薬師梅照院へ行ってきた。薬師と名のつくとおりここは本尊が薬師如来の寺で、眼病平癒と子育てというかなりかけ離れた分野が専門らしい。本尊は秘仏で寅年のみ開帳されるそうだ。秘仏ってなんか色っぽい響きだと思いませんか。たぶん「秘」がつくからなのだろうけど、滅多に見ることができないものの神秘さというのは、風が吹いたときにめくりあがるスカートからパンツがちらり見えるか見えないか、もしくは前かがみになったVネックのセーターからブラジャーが見えるか見えないかというチラリズムに通ずるところがあってとてもいいです。罰当たりな喩えですみませんね。

 さて、新井薬師は寺だけどみくじがあったので引いてきた。7や49に縁があるのかは知らないがよくあたる。今回は49番という泣けてくるような数字を引いたが、運勢は吉だったからよしとする。
 開運招福お守り入りなのであけてみると寿老尊が入っていた。毎日の心の平和と円満な家庭作りを授けてくれるらしい。心の平和は私に一番必要なのでありがたい。このお守りは全部で17種類あるようで、七福神のほか招き猫や小槌、だるまなどバリエーションに富んだお守りが入っている。最近ではみくじの内容よりも、このような小物のほうが気になる。みくじについてはフォームが一定なので記載内容がほとんど同じで、特徴ある仕様のものであれば読んでおもしろいがそのようなものはめったにない。

 この連載をはじめていくつもみくじを引いてきたが、どうも私の運勢はアゲアゲのようで。もちろん謙虚にだとか、目上の人に引き立てられるといった条件がついてくるものの基本的に運がいいらしいのだ。まぁ、神様仏様に言われなくてもわかってはいたけれど、文字にして伝えられると嬉しいものです。私は運がいいからね♪と、とても前向きになれます。マイナスの言葉を言われたり口にすると気分が盛り下がるけれど、プラスの言葉をかけられるとハッピーな気分になるじゃないですか。前向きな気持ちになると自分にも周囲にも優しくなれるし、そうなるとあの人はできた人だという評判が立つようになって、それによって新しい仕事が舞い込んでくるかもしれないし、素敵な恋人もできるかもしれない。これはまさに「引き寄せの法則」ではないか! 自己啓発本や占いもいいけれど、幸せな未来が訪れてほしい人、幸せな恋愛を求める人は、今すぐ100円握りしめて神社か寺へ急ぐのだ。ジュースより安い価格で未来が変わるかもしれない。けど、みくじには凶もあるし、必ずしもいいことが書いてあるわけではない。そういうときは割り切ろう。人間、時には割り切ることも必要だからね。(月島めぐる)

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2012年4月22日 (日)

冠婚葬祭ビジネスへの視線/「戒名料」という名前がダメなのかも

「僕は戒名なんていらないよ」

と、知り合いの40代男性が言ったので

「それでは、葬儀は仏式でなくてよいということですか?」

と質問すると、

「いや、べつに葬儀は仏式でいいんだけどね」

という答えが返ってきた。

にわかには意味が分からず、色々と話してみると、どうやら戒名がいらないわけではなく戒名料を払いたくないということのようだった。

仏式葬儀のお布施は「戒名料」と言われることが多い。自らは自覚することのできない死後の名前を買うのに、高額とうわさの料金を支払うのは納得がいかない、というわけだ。(だったら生きてるうちにつけて貰っては、という話もあるが)

ただ、お経をあげてもらうから、お経のぶんの料金は払うよ、と、知り合いはさらに言った。

なるほど、この人の頭の中では

<葬儀時に僧侶に支払う料金の内訳>

読経料…●●%

戒名料…●●%(読経料よりかなり高い)

ということになっているようだ。

きっと同じように考える人は多いだろう、と思い当たったところで、「葬式仏教」の暗い姿が見えた気がした。つまり、すでに私たちは、お経を葬儀のBGMとしか思っていないのである。仏教を葬儀の中だけに閉じこめたのは、私たちといっても過言ではないのだ。

戒名は仏弟子になったら授かるもの。葬儀時に読まれるお経の最初の部分は、宗派にもよるけれど、仏弟子になるための準備段階のようなもの。そんなに簡単な説明で済ますなと宗教者からは怒られそうだけれど、ざっくりと説明するにはこれで十分じゃないかと思う。だから、「戒名料」と「読経料」は切っても切れない。戒名を授けない宗派でもお布施の目安はそうそう変わらないことを考え合わせると、いらないから戒名の分だけ削る、というのは、とても乱暴な話なのだ、本来なら。

私は宗教者ではないが、布施を「戒名料」とか「読経料」とか「支払う」「料金」などと捉えること自体、俗っぽくて目を覆いたくなるくらい恥ずかしい。「布施」は「布施」でいいし、目安を気にすることなく信心の大きさによってお渡しすればよいと思うのだが、そうはいかないのが今の世だろうか。人目を気にしないのなんてお前だけだと言われそうだが。(小松)

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2012年4月20日 (金)

OL財布事情の近年史/第75回 OLが発する言葉として正しい?「家具は拾ってます」(前編)

連載「OL財布事情の近年史」は、2013年12月に単行本『女と金~OL財布事情の近年史~』として発売されます。

各年代のOL像を、イラストを交えて解説する辛酸なめ子さんのプチ時評つき。辛酸さんには、カバーイラストも描いていただきました。

エピローグには最新の女性誌お財布事情が書き下ろされ、女性誌創刊号の画像50数点を掲載。30年ぶんの「OLの財布の中身」が一気に見える本となりました。

全国書店から注文可能。
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  ポスト団塊ジュニア、ロスジェネ、ゆとり世代、ナナロク世代などの呼称は、「OL」とはなんと遠い響きであろうか。あらかじめ満たされ、自分らしさを尊重され、男女平等に育てられたけれど社会に出たら環境が激変。オフィスのレディーとして期限付きの豊かな生活を享受するという習慣のかわりに、自力で生きていくことがデフォルトとなってしまった。OLにもキャリアウーマンにも魅力を感じられない彼女たちが選んだのが、趣味と主婦、という仮説のもと、今回は主婦について言及しよう。

 例えばナナロク、1976年生まれの女性がどんな家庭環境で生まれたかをみるとわかりやすいが、「専業主婦・家事手伝い」の割合が36.9%と戦後もっとも高かったのが1975年である(2009年は28.2%)。いわゆるM字カーブを描く年齢階級別の労働力でも、75年は25歳から29歳の労働力が42.6%と極端に落ち込んでいる(2010年は77.1%。M字の底は35歳から39歳で66.2%)。つまり「専業主婦、または子どもが生まれたら仕事を辞め家にいた」お母さんがどの世代より多かった。家にいるママ、専業主婦が自分の将来像に直結するのは当然であろう。やがて待ち受けていたのが就職氷河期であり、OLが特権階級でも憧れでもなくなっていても、実はそんなに悲観的ではなかったのではないか。だってママになり、主婦になるんだもーん。と、思っていたかはしらないが、お財布感覚は主婦のそれにシフトしていた。顕著に現れていたのが、節約である。

 節約といえば、『すてきな奥さん』(創刊1990年)『おはよう奥さん』(同95年)など、ニューカマーの主婦雑誌上で大変な盛り上がりを見せていた。読者が登場して節約テクを誌面で紹介、そこからカリスマ主婦が生まれ、それに若いママ達が追随し、部数もどんどん伸ばしていた。ただし、それはあくまで主婦のあいだだけの現象で、結婚前のOLは視界にも入っていなかったかと思われる、90年代までは。その構図が変わったのが、2000年頃。「貯める」「殖やす」がコンセプトとして打ち出されていた女性誌のマネー特集に、急速に節約がひとつの潮流となっていた。「生活節約レシピ」(『an・an』2000年12月1日号)、「少ないお金で賢く楽しく暮らそう! アンアン流チープライフのすすめ」(同2002年11月20日号)、「年収200万円台でもここまで貯まる!私の〈節約〉大自慢」(『With』2001年7月号)、(「春から始める節約道!」(同2003年4月号)、など節約やチープ自慢のテーマになってきているのだ。(つづく)(神谷巻尾)

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2012年4月19日 (木)

『悲しきアフガンの美しい人々』電子版も好評発売中

心躍る春にこそ、読んでほしい本があります。

昨年発売の『悲しきアフガンの美しい人々』。

フォトジャーナリスト・白川徹がおくる、5年間の現地取材の集大成です。

先日も、首都カブールでタリバンによる「春の攻勢」があったばかりのアフガニスタン。

報道で見る限りでは、日差しが強くてすでにかなり暑そう。

心躍る春、というのは、アフガニスタンにあるのでしょうか。

春ならではの笑顔はあるのでしょうか。





↓↓電子版はフルカラーにて発売中です。約60点、アフガンならではの鮮やかな色彩をぜひその目でお確かめ下さい。

悲しきアフガンの美しい人々

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2012年4月16日 (月)

鎌田慧の現代を斬る/第155回 大飯原発再稼働の野望と震災復興に見る野田政権のゴリ押し

 3.11東日本大震災から1年がたった。それでも被災地の復興どころか復旧さえも進んでいない。あまりにも被害地域が広大だからだ。そのうえ未曽有の原発事故が被災地の救済を困難にしている。がれきをどうするのかについても、汚染の恐怖から受け入れ先住民の反対も強く、大きな社会問題となっている。
 さらに福島第一原発に近い地域では、避難すべきか除染して残るのかも重要な課題だ。飯館村などでは住民帰還にむけた除染もはじまっている。ただ、低レベル被曝といっても、人体にどんな影響がでるのか予測できない部分も多い。汚染の度合いによっても大きく変わってくるが、除染すれば安心という話ではない。
 除染の方法の問題もある。飯館村は放射線量の低いところから除染するという国の指針ではなく、標高の高いところから着手すると発表した。標高の高い地域から低い場所へと、雨水などで放射性物質が流れでるのを抑えたいとの思いがあるという。誰もが暗中模索だ。
 菅野典雄村長は「やってみなければ結果も分からないが、汚染された故郷を置き去りにすることはできない」(『毎日新聞』2012年3月5日)と語っているが、どれだけの住民が帰ってくるのだろうか。
 1月末、帰還宣言をだした川内村は、3月から行政機関を元の役場に戻した。しかし村が実施した全村民へのアンケートによれば、「帰村済み」「帰村する」は計38%にすぎず、「帰村しない」が28%、「分らない」36%と、ほぼ村を三分する結果となった。
 おなじ地域でも意見が割れているため、被災地域への補助金をどのように活用するのかも、今後、争点となっていくことだろう。
 いま現在稼働してるの原発は、54基中1基だけだ。北海道の泊原発の1基である。しかも5月上旬には定期検査のため停止が決まっている。
 日本の全原発が操業停止という東日本大震災以前には予想できなかった状況となっている。このまま夏を迎えれば、原発が稼働しなくてもなんら電力不足にならないという事実が白日の下にさらされる。
 それをなんとか阻止しようと、政府や電力会社が運転再開をゴリ押ししている。関西電力はストレステストの1次評価に合格したとして、大飯原発3、4号機が運転可能だという報告書を作成。野田政権も安全性を確認したとして、暫定的な安全基準に「おおむね適合している」と判断した。
 班目春樹内閣府原子力安全委員会委員長でさえ、「(1次評価は)再稼働とは関係ない。2次評価まで終わらなければ、安全性の判断はできない。1次評価は安全委が要求している(安全性の)レベルに達していない」(『東京新聞』2012年2月18日)と語っているほどなのにだ。
 また、大飯原発の1次評価を「妥当」と判断した保安員の意見聴取会メンバーである井野博満・東京大名誉教授と後藤政志・芝浦工大非常勤講師は「住民の安全性の判断に必要な2次評価が未提出で、再稼働ありきの見切り発車」(『毎日新聞』2012年3月1日)と抗議文で批判した。
 炉心損傷までの余裕を測るのが1次評価だとされているが、これまで1次評価を実施した原発は地震の揺れについては想定の1.29~2倍、津波の高さについては1.5~6.2倍の高さになっても炉心損傷は起こらない、外部電源を失っても10.7~104日は安全に原子炉を冷やすことができると結論付けている。しかし、その想定が正しいかどうかは検討されていない。そもそも原発推進派の決めた想定で安全だと思える人がいるのだろうか。
 佐藤栄佐久前副知事は、経済産業省と安全保安院の関係は「泥棒と警官」だと評した。その両者が同居して原発を推進している。悪名高い不安全・保安院の認定する「安全性」など、茶番でしかない。
 現在、政府は原子力安全・保安院と内閣府の原子力安全委員会を一体化した原子力規制庁を設置しようとしている。4月発足の予定だったが、関連法案が通らず、いつ発足になるのかは不明だという。
 環境省の下に置くことで現在の保安院より独立性は保てるといわれているが、その内実はお寒いものだ。まず、新組織の7割が保安院からの出向になると予想されている。しかも経済産業省から出向したものが、元の組織に戻らないようにする「片道出向」の規制は、課長・参事官級の12ポストのみ。それも「当人が望む場合は戻れる」という例外規定まで設ける。あくまでも「泥棒と警察」を一緒の組織に置きたいらしい。目先を変えただけの「改革」が、政府と経産省のお手盛りで進んでいる。

 政府は大飯原発を突破口に原発の再開を強引に推しすすめようとしている。とりあえず大飯の2基さえ動かせば、大飯を前例として他も動かせると踏んでいるのだろう。
 福島第一原発の4基は「冷温停止状態」といわれているが、肝心の燃料棒がどこにあるのか分からない。温度も上がったりしているおり、安定しているわけではない。福島原発の事故すら収束しておらず、その原因すらハッキリしないのに、どうして大飯原発が安全だといえるのだろうか。まして大地震がいつくるか分からない状態で、しゃにむに原発を再開させようとするのは、金儲けのための無理心中させよう、という反正行為だ。
 事故から1年をへてやっと当時どのような状況だったのかがあきらかになってきた。そのなかには事故発生当時に、東電がすべての職員を原発から避難させようとしていたという疑惑まである。もし全員が避難していたら冷却作業などが止まり、4基すべてが暴走してしまった可能性が高い。そのような大事故が起きたとき、政府が住民を助けないことは、今回の事故でハッキリした。パニックを起こさないためだ。放射性物質の飛び方を予測するSPEEDIの結果を公開しなかったのは、その証拠の1つである。
 運転の安全も確保できない。事故が起こっても情報がなく避難さえできない。事故後に汚染された土地が大量の発生する。こうした状況があきらかとなり、原発に反対する人は確実に多くなっている。
 今年の3月11日には郡山で大規模な反対集会がひらかれた。わたしもそれと前後する各地の反対集会に参加している。どこも大盛況で、脱原発の勢いが弱まってはいない。こうした民意を政府は、きちんとくみ上げる必要がある。(談)

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2012年4月13日 (金)

OL財布事情の近年史/第74回 OL意識180度転換期?!否、もはやOLではない(後編)

連載「OL財布事情の近年史」は、2013年12月に単行本『女と金~OL財布事情の近年史~』として発売されます。

各年代のOL像を、イラストを交えて解説する辛酸なめ子さんのプチ時評つき。辛酸さんには、カバーイラストも描いていただきました。

エピローグには最新の女性誌お財布事情が書き下ろされ、女性誌創刊号の画像50数点を掲載。30年ぶんの「OLの財布の中身」が一気に見える本となりました。

全国書店から注文可能。
Amazonでも予約・注文できます!

前回のつづき。2000年のOL財布の状況を見ていた。趣味にひたすらお金を遣う「ロスジェネ」世代の女達。

 旅行会社勤務3年目の24歳は、ふだんは月収16万円のうち10万円貯金し節約に徹底するが、3ヶ月くらいでストレスが溜まり、服やエステなどに貯蓄額がゼロになるまで使ってしまう。無趣味だったが「老後のことを考えると趣味がないといけない気がしてダイビングをしようと決意」、ダイビング機材一式を20万円で買ったが「結局一度もやっていません」(同2000年8月23日号)。趣味は強迫観念になっていた。

 このような趣味への突出したこだわりがどうもこのあたりから目立ってきた。猫も杓子も海外旅行という行動パターンのかわりに独自の趣味に没頭して、それを中心に生活を成り立たせているという女子。思い浮かべるとたくさんいたなー、Jリーグ、ジャニーズ、ミュージカル、フットサル、フラ等々、好きなもののために日本全国または海外まで行ったりする知人女性の数々が。結婚やキャリアアップをめざしたり、ファッションや海外旅行にお金を使うことより、「私の“好き”を大切に」という生き方の方が上、という風潮になってきたのがこの頃だったのでは。そのために働き、結婚しても子どもが出来ても続けたい、といった感覚が普遍化してきたように思う。
 そんな趣味生活と対をなす感覚が、「主婦」である。といっても現在さかんに言われている「専業主婦願望」というより、「主婦的なもの」に共感を覚えるというような。この頃女性誌は、主婦的なものを是とするものとそうでないものに分化しているようだった。お財布記事でいうと、主婦派は節約、もう一方は投資である。この対比も今振り返ると興味深いが、まずは主婦的節約が20代女性に浸透していった経緯を、次回から見ていこう。

(神谷巻尾)

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2012年4月12日 (木)

希望を映すハガキ絵集 WISHくん

Wish 「人の心を動かすのはたった一枚のハガキで充分なんだ。」

『あらしのよるに』のきむらゆういち氏が、こんな言葉を帯に寄せている本。

可愛らしい装丁に惹かれ、絵本なのかな?と思いながらページをパラパラめくるだけでは、この本にこめられた様々な願いを理解し得ない。

これは、画家ドン・カ・ジョンさんが行っている「WISHくん」という企画から生まれた本である。

「WISHくん」と名付けられたポストに、一般の人々がお願い事を書いたハガキを投函すると、ドンさんがそのお願い事を絵や詩にして希望の宛先に郵送するという企画。

亡くなってしまった愛する人に会いたいといった切実なものから、縄跳びがうまくなりたいといったかわいいものまで、さまざまな願いにドンさんはそのやさしい絵で癒しを与える。

本を読めば、それぞれの願いの背景や届いたハガキを見た時の感動がストレートに伝わってきて、思わず目頭が熱くなってしまう。様々なつらさを抱えている人、全てに読んでほしい本だ。

活動は口コミで評判を呼び、「WISHくん」は2012年4月現在、名古屋、豊橋、京都、神戸、茨城、仙台などおよそ30箇所に設置されている(HPより)。

そう、仙台。ほかに、福島、岩手と、人々が重い心の傷を負っている震災の爪痕に暖かく添えるよう、「WISHくん」はそっと置かれているのだ。

5月には上野公園で行われる「上野の森 親子フェスタ」にドン・カ・ジョンさんが登場。朗読会・ハガキ絵実演などを行う。

詳細は→JPIC「上野の森親子フェスタ」スケジュール

<A> 「希望がわく『WISHくん』朗読会!」
  5月3日(木・祝) 10:30~12:00

申し込みは↓

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2012年4月10日 (火)

東京みくじ巡り/千束稲荷神社

Senzokuinari  鷲神社の近くに、5千円札の樋口一葉の『たけくらべ』の作中で、子供たちが遊んだ神社として有名な千束稲荷神社がある。ここは吉原が近いから華やかなのかと思っていたらそんなことはなく、住宅街の中にひっそりこぢんまりと佇んでいて「華やか」という言葉からはかけ離れている場所だった。千束稲荷や鳳神社、件の吉原もそうだけど行くのに手間がかかる。電車なら日比谷線三ノ輪駅から徒歩、または浅草からバス。選択肢が少ない。

 境内は狭いながら余計な装飾がないせいで思ったより広く感じられた。拝殿も立派できちんと世話がされている。印象的だったのは、入ってすぐにある樋口一葉像。ゆかりがありますということが一目でわかる構造になっている。なんて親切なんだ。しかも、この親切具合は一葉像だけでなくみくじにまで及んでいる。なんと、みくじが賽銭箱の横に設置されているのだ。
 みくじ設置場所といえば、小規模の神社では社務所、中規模以上だと神札授与所か、独立してあるのが常識だ。しかし、千束稲荷はその常識を打ち破っているのだ。このメリットは大きい。セットになっているおかげで移動する手間が省け、さらに賽銭箱にお金をいれ、願掛けした直後に運だめしができるのだ。せっかちな江戸っ子に向けた神社側の配慮なのかもしれない(省スペース化という見方もある)。
 江戸っ子といえば“粋”だが、置いてあるみくじがまたいい。白黒印刷の味気ないものではなく、「華みくじ」という少し高いけどカラフルでかわいい入れ物に入ったものを採用している。これを置こうと提案した人、いい仕事してるねぇ。拝殿は木造で使われる色味も少ないし地味。しかし、それが功を奏して華みくじが引き立てられるので、思わずお金を入れてしまう。もしかして、江戸っ子への配慮や粋と見せかけた神社側のビジネス戦略だったりして。

 本題のみくじだが、みくじそのものは至ってふつう。運勢は大吉。どうやら私の真価が周囲から認められるらしい。発揮できる真価があるかは謎だが、努力や苦労が実を結んでくれるのはありがたい。最近よく目にする「目上の人から引き立てられる」だが、なかなかそれを実感できない。気づいていないだけかもしれないが、アンテナを張り巡らせてみようと思う。
 注目すべきはみくじではなく、お守りのような作りの入れ物だ。開くと願い事を書くスペースがあるのだが、叶えるには信心と努力が条件になっていて、一筋縄ではいかない仕組みになっている。
 そういえば、これまで引いたみくじの多くに「努力」という言葉が書かれていた。なんとなく神様は願いを「叶えてくれる」存在に感じてしまうが、願いは見えない力によって叶えられるのではなく、最終的には自分の力が達成の秘訣なのだと、至極もっとものことをみくじを通して常にいっている。
 「困ったときの神頼み」という言葉があるように、どうにもならない状態の時に参拝するのもよい。しかし、「努力も大事」というのであれば、新しいことに挑戦する前に決意表明しに神社へ行くほうが理にかなっているのかもしれない。みくじも基本的にアドバイスする内容が多いので、目標が決まったら紙に書くだけではなく、神社へ行って神様に宣言してくるのもいいかもしれない。達成した時は、お礼まいりも忘れずに。(月島めぐる)

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2012年4月 9日 (月)

寺門興隆を読む/2012年4月号

 めっきり春めいてきたこの頃。先週の土日には都内各所で桜が満開になり、晴天にも恵まれ、各公園は花見をする人であふれていた。「寺門興隆」4月号も桜に水鳥と、春らしい表紙。
今月の見出しは以下の通り。

寺族規程変更の波紋/寺院建築訴訟/震災孤児を救おう/汚染土を受け入れる住職/寺の交通事故裁判/災害記念碑総覧/天蓋選び/手元供養/本誌住職アンケート結果

 ひときわ目を惹くのは「汚染土を受け入れる住職」。一読すると立派な住職、と感心してしまいそうになるが、近所の人の納得は得られているのか。早速読んでいこう。
 活動をしているのは、ラジオ福島でパーソナリティも務める住職。「自宅の放射線量が高い。小さい子どもがいるので心配」とラジオ番組に寄せられた手紙をきっかけに、除染を思い立った。中心となって立ち上げていた「福島復興プロジェクトチーム・花に願いを」により、PTAや町会に呼びかけて通学路の除染を独自に進めることにし、活動する中で仮置き場の問題に突き当たる。みな、なるべく遠ざけたいと思っている中、住職は決断した。お寺の裏山を仮置き場にすることにしたのだ。その際、最も奥を選び、ドラム缶を用い、地域住民に見せて説明したという。反対意見は出なかったというから驚きだ。近所の人々が、住職の必死の活動をその目でしっかり見ていたからこそ信頼が生まれたのだろう。

 余談だが、筆者の故郷は山形の内陸部である。誇れるものといったら積雪量しかない土地に生まれて、野菜も魚も果物も豊富な福島の太平洋側がどれだけ羨ましかったことか。自分から見たら天国としか言い表せなかった土地が、豊かな土地で食べ物を育てて私たちに運んでくれていた人が、今苦しんでいる。非常に勿体ないことだ。悔しいことだ。

 そしてなんと、毎回豪華有名人が登場するコラムに、ついにあの人が登場!勝間和代氏である。「経済人と宗教倫理」という、なんとも難しそうなタイトル。しかし内容はとてもわかりやすく、「ディズニーランドと大きな神社では、どちらが訪れる人が多いか」「スピリチュアル系書籍の売り上げに見る日本人の心理」など、切り口が経済学者の視点ならではで、ついつい引き込まれてしまう。本当に、今回も素晴らしく豪華なコラム。

 さらに「手元供養」についての記事。「今喧伝されている『手元供養』って何か」という見出しから「『手元供養』という言葉をご存じだろうか。新造語だが、最近“新しい供養のかたち”などと喧伝されているのだ。どんな供養なのか。まさか仏事離れを進めるものなのか。」というリードに続き、かなり警戒している模様。手元供養とは、お骨をオブジェやジュエリーに入れたり、ダイヤモンドなどに加工し、自宅などで供養すること。記事によれば「7年間で46倍の供給になった」とのことで、「こんなのが流行るとお墓が売れなくなるんじゃないかと心配しているお墓も多い」という記述にも頷ける。
 しかし、手元供養品の意味合いは「お墓の代わり」というよりも「分骨かめのかわり」である。お墓にも入れるけれど、少しだけ手元に置いておきたい。多くは、そんな人のための品だということが分かり、記事も「お墓が要らないというものでは、ないわけだ」と胸をなで下ろす。そして取材をしていく中で、手元供養のニーズの背景にある声に気付くけれど、ここから先は本誌をぜひ読んでほしい。(奥山)

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2012年4月 7日 (土)

元乙女のゲーム生活/朧村正

 我が家のWiiが久しぶりに火を吹いた。

 「朧村正」というひたすら敵を斬りまくるだけのゲームなのだが、戦国無双、三国無双、戦国BASARAしかりこの手のものは非常にすっきりする。ストレス解消ゲーとはよくいったもので、ワラワラと沸いてくる雑魚を奥義で吹っ飛ばしたときは気持ちがいい。さらにコンボが3桁を越えたあたりから「うひょー!」なんて滅多に使わない叫びをあげてみたり、ちょっとした操作ミスでコンボが終わったときはコントローラーを投げたくなったりと普段とは違う自分に出会えたりもするのだ。

 この朧村正は懐かしさ漂う横スクロールゲームなので、ワラワラ感はないが、Bボタン連打してひたすら斬っていればOKなので初心者でも遊びやすい。難易度は、気持ちよく大暴れするなら「無双」、テクニックを極めている人なら「修羅」のどちらかを選ぶ。ちなみに修羅でラスボスをクリアすると「死狂」というHP1固定で遊べるモードが出現する。
 ストーリーは単純明快で、抜け忍の鬼助とお姫様の百姫のどちらかを選び、鬼助は西から東へ、百姫は東から西へ敵を斬りつつ料理を食べ、温泉に浸かりながらラスボスを目指す諸国漫遊アドベンチャー。どちらも使うマップは基本的に同じだが、ストーリーが違うため同じ国でも行き先が若干変わってくる。両方をクリアすることで結界を破ることができ、片方でしか行けなかったルートへ行くことが可能となる。さらに刀も共用となるため気に入った刀が装備できるようになる。個人的には鬼助が操作しやすく、生成される刀の奥義も使えるものが多いような気がした。
 操作で手こずったのはジャンプで、妙に跳躍力がありすぎ(忍びだからか?)て、上にあがるのがうまくいかずいらいらした。
 エンディングは6つあり、通常のEDが2種と、指定の刀を所持してラストバトルに向かうと変化するエンディングが4種。しかし、条件に沿った刀の装備には一定の能力が必要なので、きっちりレベルをあげていかないとだめ。タイトルにある「朧村正」も刀として登場し、エンディングをコンプリートするにはこれを装備しなければならない。しかしこれが大変で、レベル95くらいまであげないと装備できない。アクションRPGなので、個人のテクニックさえあれば低レベルでクリアできる。レベル45でクリアしたらさらに50あげなくはならない。レベルがあがるほど必要経験値が増えるので相当時間がかかる根気が必要。いくらすっきりするゲームとはいえ、同じマップをひたすら行ったりきたりは飽きる。ルーラのような呪文がないのでひたすら歩く(走る)しかない。最後にセーブした場所に戻れる道具はあるが、そんなに使えるものではない。たまに籠や船があるけど、少しショートカットできるだけで、レベル上げを目的とするならば地道に行った方が早い。
 エンドをつつがなくみたいのであれば、サクサクと進むのではなく、行く先々にある魔窟に入ってレベル上げをしながら進めた方が効率がいい。

 このゲームのおもしろポイントは、なんといっても食事。バニラウェアというメーカーのゲームは食事シーンがおもしろいらしい。食事処や茶屋にはいって食べ物を頼むと画面にでてきて、Bボタン連打で一口ずつ食べることができる。旅の最中に料理をすることもでき、料理帖を購入したり拾ったりして手に入れると、おにぎり、焼きイカ、焼き芋から湯豆腐、シシ鍋、ちゃんこなどたくさんの種類が作れる。ゲーム中で食べたり、作ったりというのはめずらしいから意味もなく料理や食事をしてしまった。作った料理には短時間能力を上げてくれる特典がついてくるので無駄にはならない。

 全体的におもろいゲームではあるが、どうしても気になったところがひとつ。雑魚との戦闘中、縦横無尽に動けない場合があるのだが、斬っているとたいてい右か左に偏っていき画面端に敵がいってしまう。そうすると敵が画面からいなくなってしまい倒せなくなる。居合い抜きをすればいいのだが、コンボを重ねているときはなるべくなら通常攻撃か奥義を使いたい。敵が見切れてしまうことがなければ、私の中では完璧だったのに。
 セーブ、ロードも短くストレスフリーだし、キャラクターもかわいいし、なんだかんだいってトータル30時間以上遊んでしまったので、2580円分の元は取れたと思う。Wiiにしてはめずらしく遊んでよかったゲームの一つだ。(奥津)

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2012年4月 6日 (金)

OL財布事情の近年史/第73回 OL意識180度転換期?!否、もはやOLではない(前編)

連載「OL財布事情の近年史」は、2013年12月に単行本『女と金~OL財布事情の近年史~』として発売されます。

各年代のOL像を、イラストを交えて解説する辛酸なめ子さんのプチ時評つき。辛酸さんには、カバーイラストも描いていただきました。

エピローグには最新の女性誌お財布事情が書き下ろされ、女性誌創刊号の画像50数点を掲載。30年ぶんの「OLの財布の中身」が一気に見える本となりました。

全国書店から注文可能。
Amazonでも予約・注文できます!

 本格的なデフレ時代になっても相変わらず夢見がちで貪欲なアラサーOLがいる一方、その下の、1970年代半ば以降に生まれ、就職氷河期に直面した世代は全く別の道を歩いていた。ロストジェネレーションなどと呼ばれ、フリーター、非正規雇用、格差社会、などのワードがつきまとい、もはやOLとさえ呼ばれなくなっていたかもしれない。2000年前後に創刊した女性誌を見てみると、『GINZA』(97年)『BAIRA』(01年)『STORY』(02年)『inRed』(03年) など「いい時代を知っているOLのその後」向けに物欲を刺激する雑誌がある反面、ほんとなら現役OLボリュームゾーンの20代ターゲット誌には、『SWEET』(99年)『Soup.』(01年)『mina』(01年)など、学生でもママでもOKみたいなカジュアル路線のものが目につく。消費力も期待されなくなり、上の世代が謳歌していた、旅行にブランドに自己投資に、というOLライフへの憧れが、ここで初めて断ち切れたのかもしれない。

 それでは働く20代女性は、バカみたいな消費や自己実現をしなくなって、堅実で賢くなったのか。否、そんなに単純にはいかないのが、この現代社会である。次に彼女たちの食指を動かしたものは何か。数年分のお財布記事から見えてきたもの、それは「趣味と主婦」である。シュミとシュフ。韻を踏んでるんじゃねぇ、とか就職氷河期の不幸な若者たちをバカにするな、とかいうご指摘もあるかと思うのでサクサク記事を見ていこう。前回とりあげた『Hanako』の「給与診断」から、20代前半のロスジェネ世代をとりだしてみる。

 まずは、趣味について。25歳アルバイトの女性は、東京の短大を出て一旦郷里に帰ったが東京に住みたくて再度上京。正社員の営業職はハードワークで体を壊し退社、バイト2つ掛け持ちしたりしているが、月2万2000円の税金・保険料負担がつらいという。彼女の生活の基準は、趣味だ。ラクロスの大学OGチームに所属し毎週土日にプレイ、「東京に住んでいたいのは、ラクロスをしたいからかもしれません」。仕事に関しては「派遣社員から正社員になる道もあると聞いているのですが……でも、本当はフリースクールの講師になることが私の長年の夢」と夢は見ながら趣味のために東京で暮らし、収入16万円で、月9万円の赤字生活をしている(『Hanako』2000年8月23日号)。
 一方24歳の看護婦は月収30万円、安定した一人暮らしだが、毎月30万円きれいに使い切り、貯蓄額も30万円。彼女の消費対象は、バンド。いわゆるおっかけで、月に15回のライブハウス通いや、売上貢献のためのCDまとめ買い、ライブ用の服などで月10万円使っている。特に意味なく携帯2台持ちで割引プランもせず、食事は「ひとりで食べるのは寂しい」からすべて外食と、趣味以外無頓着である(同2001年1月31日号)。

(つづく)(神谷巻尾)

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2012年4月 4日 (水)

池田大作より他に神はなし/第30回 野田首相は1日も早く”世界の賢人”を直接見舞い、膝まづいてその指針の言葉に耳を傾けて実践せよ。それが日本再生への唯一の道だ。

2  病魔に伏していると伝えられる我が永遠の師匠、池田名誉会長への世界からの顕彰の嵐は一向に静まる気配がない。正直に言って、「どこにそんなトコがあるんですか?」と言うような、世界の果てからも歓呼の声は挙がり続ける。“南米 アルゼンチン ネウケン市から顕彰状 SGI会長を「卓越した人物」と讃(たた)え”(『聖教新聞』3月28日付け)。さすがに編集部も南米と断わったり、カラー地図まで入れて読者の便宜を図っている(毎回、地理の勉強にもなります)。「そんな地球の裏側からの表彰状1枚に、一体何の価値がある。死に損ないの腐れ外道、大作と周辺の茶坊主めらが!」と、今日もまた地獄を這いずり回る、一握りの日顕一派なら笑止な悪態をつくだろう。“そんな地球の裏側の人々さえ絶賛せざるを得ない”、名誉会長の偉大さを彼等には永遠に理解出来ない。

 “「民衆(みんしゅう)の一人」でなければ「民衆の心(こころ)」はわからない。素朴(そぼく)な「人間性」を失(うしな)ってしまえば、「人間の心」はわからない。どんなに立場が偉(えら)くなったとしても、「民衆の一人」であり続けるー平凡(へいぼん)なようだが、これが民主(みんしゅ)のリーダーの基本(きほん)の条件(じょうけん)ではないだろうか”。(02年・聖教新聞社刊『箴言集 四季の語らい』、43ページより)

1  オリオン座や北斗七星のように、宇宙銀河にサンゼンと輝く師匠の名著流星群中でも、本著はひときわ濃厚味で無駄がない。当然だ。冒頭の「はじめに」で記されておられる。“本書は、その中から言葉を選び(注*過去の名著流星群)、明日(あす)へ向けて生きる人々の糧(かて)にしたい、との編集部の強(つよ)い要請(ようせい)があり、発刊の運(はこ)びとなったもので…”。世界中の読者が熱烈に希求するからと言って、編集部も無茶な要請をする。名誉会長が過去の著作の焼き直しのような本を、本当に出したいと考えているとでも?ここには潮出版社や第三文明社に負けたくないという、『聖教新聞社』編集部の世俗的エゴイズムが潜んでいる。そういう身勝手さが、師匠に病魔を呼び寄せたのだ。創価学会系出版社であっても、名誉会長を私物化する蛮行は許されない。南米アルゼンチンのネウケン市という、本来我々も生涯耳ににせずにいるような街からも、並外れた人物として敬われている師匠。文字通りの世界的・宇宙的・銀河的存在なのだ。

 灯台下暗(とうだいもとくら)しと言うが、日本人くらい自国の偉人を軽視する民族もマレだ。無論、素晴らしい部分も無数にあるが、この面だけは今すぐに改める必要がある(恥ずべき嫉妬心に満ちた島国根性よ!)。一時、海外で一番有名な日本人は、黒澤明と三船敏郎だと良く言われた。日本国内ではたかが“映画屋”に過ぎないが、世界の人々は偉大な芸術家であると、素直に尊敬していたのだ。無駄な大使館100個分くらいの働きをしたかも。両者は既に歴史的存在となった。そして今。病と死闘する池田名誉会長の業績たるや、大使館1万個をもってしても足元にも及ぶまい。それだけ師匠に大恩があるのに、我が日本国は勲章一つ授与しようとしない。中国・朝鮮への侵略行為に匹敵する世紀の蛮行だ。

 翻って海外に眼を転じれば、相変わらず正常で正当な評価がなされている。“モジ・ダス・クルーゼス市 香峯子(かねこ)夫人に名誉市民証”(『聖教新聞』3月27日付け)。親切な編集部がまた地図を配してくれたので、同市がブラジルにあると初めて知った(もう南米の地図はそらんじた!)。アルゼンチンといいブラジルといい、南米民衆は進歩的だ。“「偉大(いだい)なる詩人であり、人間主義者である賢人(けんじん)・池田大作博士を支(ささ)えながら、香峯子夫人は世界平和の旅路(たびじ)を良き伴侶(はんりょ)として…」モジ・ダス・クルーゼス市市民の、透徹した眼力には感服するしかない(比べるだけ馬鹿らしいが、野田イノブタ政権の情けなさと言ったら…)。不良原発輸出開始・国内デタラメ原発再開・武器輸出禁止3原則撤廃・消費税増税・死刑ジャンジャン…民衆いじめこそ我が命ともいうべき政権だ。

 首相よ、病床にある名誉会長を1日も早く見舞いなさい。そして世紀の賢人・詩人の言葉に素直に耳を傾けよ。国難の解消はそこからしか出発できない。海外の心ある指導者は、1人残らずそう思っている。某大国の指導者がこう言ってると、信用あるサイトで読んだ。「警察署の隣に住む人の家に泥棒が入った。主人は車で30分もかかる隣街の警察署まで、わざわざ知らせに行ってる。愚かな指導者を持った国民の悲劇、いや喜劇だ」と。

 “「師匠(ししょう)」をもつ人は幸(しあわ)せである。師弟(してい)の道(みち)によってこそ、人間は「向上(こうじょう)と成長の軌道(きどう)」を進んでいける。「師匠」をもたない人は、基準(きじゅん)がなく「無軌道」の人生となってしまう。”(前掲書78ページ)

 ただ弟子として、「おや?」と思わざるを得ない記事も眼にした(『聖教新聞』3月27日付け社会面)。“産業界 夏の節電に悲鳴 原発ゼロ近づく 対応急ぐ関西””泊3号機、5月5日停止 北海道電力   国内で唯一残る稼動原発”。リードを見れば明白なように、2本の記事は原発再開扇動記事といっていい。
原子力村金権住民は大喜びだ。師匠の意向を全く無視した反民衆的記事である。やはり名誉会長が伏してる事を千載一隅のチャンスに、日顕一派が周囲に潜伏している…との懸念は、残念ながら当たってしまってるようだ。目覚めよ全国津々浦々の弟子諸君!師弟一筋の不屈の勇者よ!!(つづく)(塩山芳明)

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2012年4月 2日 (月)

●ホームレス自らを語る 第112回 田舎に帰りたい/戸沢法男さん(63歳)

1204 まだ冬の寒さの残る3月はじめの平日、東京上野の不忍池畔の敷石に腰を下ろし、蹲るようにしている男性ホームレスがいた。戸沢法男さん(63)だ。
「生まれは昭和23(1948)年。秋田県仙北郡神代村(いまの仙北市)の出身。神代村は近くに田沢湖があって、岩手県境にも近い山間の村だよ」
 自らについて語り始めた戸沢さん。その声は非常に小さく、身体をグッと近づけなけれは聞き取れないほどだ。ずっと風呂に入っていないだろう身体から、強い体臭が漂い流れて筆者の鼻腔を衝く。
「家は農家で、田圃が5反5畝(約55アール)に畑を3反歩ばかりつくっていた。田圃では米、畑ではキャベツや大根をつくって出荷していた。だけど、5反や3反ほどの農地では、いくらの売り上げにもないからね。秋の収穫が終わると、オヤジは出稼ぎに出ていた。毎年のことだった」
 父親の出稼ぎ先は首都圏が多く、道路工事などの土木作業に従事したようだという。その父親は途中年末年始に一旦帰省し、それから春の農作業が始まる頃に、東京土産の菓子を下げて帰ってきた。
「子どもの頃のボクは、おとなしい子だった。勉強は苦手で、得意な科目は一つもなかった。長男だったから、中学を出たら夏は家の農業を手伝って、冬は出稼ぎに出て働くものだと思っていた。実際、その通りになったし……」
 中学を卒業すると、夏は両親を手伝って農作業に精を出した。幸いだったのは、その頃から農作業が機械化されていったことだ。
「田植え機は2条植えが出たと思ったら、すぐに4条植えが出た。稲刈りも2条刈りコンバインでするようになり、田起こしもトラクターでするようになった。ただ、うちのような規模の農家ではトラクターを買う金なんてなかったから、近所の農家のトラクターを借りてやった。まあ、機械化されて農作業もずいぶん楽になったんだ」
 家の農作業を手伝っても給料制度ではなく、金が必要になると父親に言って必要な分をもらった。それが少し面倒くさかったという。
「パチンコをするのが好きで、よく打ちに行ったんだ。そのたびにオヤジにいって小遣い銭をもらわなければならなかった。それにたまには飲み屋に行って酒も飲みたいしね。そんなときも小遣い銭をもらって行くわけだ。それが面倒くさかったな。酒を飲むのは好きだったけど、3合(約0.54ℓ)以上飲むことはなかったね」
 そして、冬の農閑期は出稼ぎに出た。戸沢さんは浦和(埼玉県)の工務店の飯場に入って働くことが多かった。仕事はビル建設の基礎工事などの土木作業が中心だった。肉体労働だったが、辛いと思うことはなかった。
「出稼ぎは春の農作業が始まるまで続いた。途中、年末に神代に帰って新年を迎えた。オヤジがやっていたのと同じことを、ボクも毎年繰り返したんだ。40年以上にわたってね」

 戸沢さんは10年前に結婚した。10年前といえば53歳の晩婚である。
「カミさんになった女性は、ボクより10歳、いや、15歳くらい若い。同じ村に住む女性で、初めて会ったときに一目惚れをしたんだ。それでプロポーズをして結婚した。53歳の晩婚だからって、ドラマチックなことは何もないよ。ごく普通の結婚だった」
 結婚後も戸沢さんの出稼ぎはつづいた。ところが、結婚して3年目。彼は出稼ぎに出たまま、秋田には帰らなくなった。そのまま東京でホームレスをするようになったのだ。
「40年以上も秋田と首都圏を行ったり来たりして、農作業と土工の仕事を繰り返し、秋田に帰るのが面倒くさくなったんだ。いくら働いても、暮らしはちっとも楽にならないしね。出稼ぎの仕事をサボって、パチンコや酒にうつつを抜かすようになって、田舎に持って帰る金を遣ってしまったしね」
 戸沢さんはホームレスをするようになった事情を、そう語る。さもありなんという理由だ。
 彼は毎晩、不忍池畔の適当なところに段ボールを敷いて、文字通りの野宿をしているという。雨の日は近くのビルとビルのあいだに潜り込んでしのぐ。そんな生活が7年も続いているのだ。
「野宿の生活は冬のほうが辛いと思われているようだが、夏も同じくらいに辛い。下に敷いた段ボールが汗に濡れて、ひと晩でダメになるからな」
 と、ここまでは理の通った話を続けてきた戸沢さんだが、このあたりから理の通らない妙な話に変わっていく。ホームレスになった事情について、こんなふうに前言を翻してしまう。
「7年前にある男にホームレスになるよう命じられ、それ以来ホームレスをしているんだ」
 ある男とはいったい誰で、どんな権利があってそんなことを命じたのか、また、戸沢さんがその命令に唯々諾々と従っているのはなぜか。それを問い質しても彼は黙して語らない。そして、こんなことをボソボソと言うのだった。
「その男がホームレスをやめてもいいと言ってくるのを待っているんだ。あと3年もすれば許されるだろうと思うけどね」
 そんな事情でホームレスをしているのであれば、望郷の念も強かろうと問うと――。
「そりゃあ、帰りたいさ。待っている人もいるからな。だけど、その男の許しが出るまでは、この生活を続けなければならんからね」
 そう言ってから、戸沢さんは遠くを見やるように目を細めた。
 彼のこの言動は、精神を病んでいるからかもしれなかった。筆者はこれまでに、精神を病んで同じような言動をするホームレスに幾人も会っている。(了)(聞き手:神戸幸夫)

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