東京みくじ巡り/東京大神宮(前編)
飯田橋にある東京大神宮は縁結びの神社として有名なだけあって若い女子であふれている。昇殿参拝している子もいて他の神社とは違う雰囲気を感じた。
伊勢神宮の遥拝殿として建立され、東京のお伊勢様とも呼ばれているそうだ。ここの特色は、日本で最初に神前結婚式を執り行ったところ。資料によると、年間600組がここで式を挙げているそう。結び関係なら「っしゃ、こいやー!」の神社ってわけです。
残念ながら私はすでに結ばれているためあえて行くことはなかったけれど、みくじを引くために入ったら女子の熱気とみくじの種類の多さに驚いた。柴又帝釈天が最多かと思っていたけど上には上がいた。別の神社と被るものがあったので引かなかったものをあわせると8種類(血液型別のみくじを4種類とするならばさらに多い)と、東京のお伊勢様の啓示の多様さには頭が上がらない。「縁結びならおまかせ」と標榜しているだけあってほぼすべて恋愛に関するものばかり。こんなに種類があるなんて。
縁を求める女子が恋みくじを引くなら、まだ出会いがない、片思い中の女子なら「縁結びみくじ」。両思い、もう少しで相思相愛なら「恋文みくじ」がおすすめ。
縁結びの方は大きめのしおり型になっていて、なんとあけると香りつき。観音開きであけると吉凶、運勢(交際と出会いの2種類と控えめ)、短歌が乗っている。短歌は在原業平の「かきくらす 心の闇に まどひにき 夢うつつとは 世人さだめよ」。横に解説があるのだけれど、「心の闇に惑わされているのは夢でなのかそれとも現実でなのか、わかんないからおまえら決めて(超要約)」。なんというか、子供じゃないんだからおまえが判断しろよ……としかいいようがない。まあでも、恋をして悩んでる人はだいたいそうだよね。誰かからのアドバイスが欲しいと思っちゃうの。占いが人気なのも頷ける。
もう一つの恋文みくじもしおり型になっているけど、かなりコンパクト。パステルピンクでかわいい。
吉凶はあけてすぐに大きな字で書いていて、大吉だった。それはいいんだけど、その下に裏面の運勢の一行総括が書いてあって、それが「この人しかいない」。なんて情熱的。私の中のラテン魂が踊り始めるよ。
運勢面はなぜ「この人しかいない」」のかが徹底解説されていて、どうやら私と相手は出会うべくして出会い、深い縁で結ばれた二人らしいということがわかった。赤い糸でつながっているってわけです。これ系のみくじには欠かせない和歌は、崇徳天皇の歌(瀬をはやみ岩にせかるる滝川の われても末に逢わむとぞ思ふ)。崇徳天皇といったらこの有名な和歌より先に、怨霊伝説が浮かぶんだけど……。
私にとって崇徳天皇はなんの罪もないけど、「われても末に逢わむとぞ思ふ」なんて言われると、彼がうちにきてなんかしでかしてくるんじゃないかって錯覚しそうになるのはなぜだろう。(月島めぐる)
| 固定リンク
「東京みくじ巡り」カテゴリの記事
- 東京みくじ巡り 番外編/箱根神社(2013.07.09)
- 東京みくじ巡り/湯島天神(2013.06.25)
- 東京みくじ巡り/皆中稲荷神社(2013.06.11)
- 東京みくじ巡り/花園神社(2013.05.30)
- 東京みくじ巡り/夫婦木神社(2013.05.14)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント