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2012年2月17日 (金)

OL財布事情の近年史/第66回 OLのミレニアム!薄くなりゆく財布を自覚しつつ出費は平年並み(後編)

連載「OL財布事情の近年史」は、2013年12月に単行本『女と金~OL財布事情の近年史~』として発売されます。

各年代のOL像を、イラストを交えて解説する辛酸なめ子さんのプチ時評つき。辛酸さんには、カバーイラストも描いていただきました。

エピローグには最新の女性誌お財布事情が書き下ろされ、女性誌創刊号の画像50数点を掲載。30年ぶんの「OLの財布の中身」が一気に見える本となりました。

全国書店から注文可能。
Amazonでも予約・注文できます!

前回のつづき。

 まず、この時代のOL財布の全貌がつかめるのが、『エフ』1999年2月号「OL300人大調査!いまどきのお金のため方・使い方」である。23歳から28歳の読者へのアンケートによると、平均月収24.3万円、平均貯蓄総額183万円、洋服代月平均3.8万円と、一見余裕の暮らし向きのようではあるが、よく見ると綻びがここかしこにある。冬のボーナス額は、1位30万円前後32%、2位40万円前後29%、3位がボーナスなしで18%で、平均36.6万円。平均月収のわずか1.5ヶ月分で、5人に1人はボーナスがない。「〈倒産危機なのにボーナスなんて夢の話〉(25歳・メーカー)と平成不況真っただ中、〈ボーナスもらえるだけましかも・・・〉(25歳・證券)という暗ーい空気が……」とコメントも暗い。貯蓄は1ヶ月2~3万円が32%、3~4万円が28%と結構しているようだが、貯蓄の方法は銀行の普通預金86%、定期預金43%とオーソドックスで、社内預金・財形貯蓄は32%とあまり活用されていない。「〈この不況で数年前に社内預金制度がなくなってしまった〉(24歳・営業)という会社が非常に多いようです」と、あんなにオイシさをアピールされていた福利厚生が、あっさりカットされたことを目の当たりにする。
 他方支出を見ると、洋服も買っているが、他の消費意欲も未だ旺盛である。何にいくらぐらい使っているかという質問では、彼へのプレゼント平均2.7万円、ボーナスで買う自分へのごほうび5万円未満39%、10万円以上20%、過去最高に高かった買物1位はブランド時計で平均9.4万円と、バブル感覚が抜けていない。携帯やPC普及のためか通信費月平均2.4万円、クレジットカードも習慣となり月々のクレジット代平均2.8万円と、進化の波に乗ってまんまと消費が増えている。あげく、「ボーナス払いを組んでしまってからカットになったことに気がついた」(23歳・OL)という破綻予備軍も。「ノンキなあなた、カード破産には要注意!」ってコメントが、まだノンキでいられた時代であることを裏付けている。(神谷巻尾)

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