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2012年2月

2012年2月28日 (火)

東京みくじ巡り/帝釈天(後編)

 帝釈天の続きで、残り2個を紹介。
 一つ目、「天然貴石入 幸福みくじ」。中には小粒の丸形パワーストーンが入っている。全部で7種類。クリスタル(心願成就)、ローズクォーツ(恋愛成就)、タイガーアイ(気運向上)、翡翠(長寿延命)、アラゴライト(勉学向上)、カーネリアン(意欲向上)ターコイズ(交通安全)。
 私のはターコイズ。交通安全以外に除災招福もあるらしい。ターコイズってフェイクが多いからこれも本物かどうかは怪しい(値段が値段だから)けど、確かめる術がないのでよしとする。
 石の効果云々はおいておくとして、石好きとしてはコンプリートしたくなるのが困りどころ。しかし、なんとここにはもう一つパワーストーンみくじがあるのだ。
 こちらはカラフルな巾着の中に持ち運びに便利な大きさの石が入っていて、私が引いたのはアメジストだった。アメジストといえば、以前、青空市で200万円のアメジストドームをみたけど果たしてあれは売れたのだろうか。 話を戻して、隠れ石マニアの私からすると、この石の原価は安い。紫水晶なのに石英成分が多くて肝心の紫がきれいに見えないし、つかみ取りでよく見るタイプ。200円だから文句は言うまい。考えようによっては、200円で結果によってはその場でくくりつけてしまうみくじだけでなく、パワーストーンという後日も身につけられるお守りまでついてくるお得な品ともいえるからね。
 おまけつきみくじとか変わり種みくじって高いけどお得感を煽るからついつい買って(引いて)しまうんですよ。期間限定みくじとかシークレット付きみくじとかがあったらコンプリートしてしまうかも……。
Shibamata2_2 Shibamata3  みくじの方は、ターコイズが大吉。アメジストは中吉。なかなかすごいのが大吉の「転居 さわぐな」。具体的で簡潔だけど抽象的。どういう状態なんだろう。「この家買いましょう!3LDKで3800万円なんてお買い得だから!フガーフガー!」みたいな感じなのだろうか。たまに理解に苦しむ内容があったりするんだよね。
 最後に恒例の出産はどちらも安産。これまでを統括すると基本は安産らしいので産むときは楽なのかもしれない。しかし、具体的な性別の明言は避けられているようで、性別戦争はまだまだ集結しそうにない。(月島めぐる)

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2012年2月26日 (日)

元サイテイ車掌の田舎日記/めかぶ到来

○月×日

 んだ。
 食感といいサイコー。待ってたんだよ。
 生めかぶがスーパーに並び始めた。この時季から春先にかけてが旬。春を告げる海の恵みだと思うと嬉しくなる。実は、震災だからと少し心配していたのだが、宮城三陸産と力強く書かれてあった。大変な状況の中で届けてくれたのだろう。今年も元気をありがとう。
 生めかぶは色が褐色でスクリューの形をしている。見た目はナニコレと思うだろうが、わかめの葉(一般的に食べている)の下の根元の部分で、葉より肉厚で固く弾力性がある。
 また、栄養価は驚くほど高いといわれ、食物繊維が多く低カロリーの健康食品だというのだから申し分がない。何より、料理するのが超簡単なのだ。
 まずよく洗ってから、沸騰したお湯にちょっと入れるだけでオーケーなのだ。入れた瞬間に褐色がそれは美しい鮮やかな緑色に激変する。もうこれだけで生めかぶという食材にいいようのない感動を覚えてしまう。それは乾燥わかめを水にもどした時に、何分もしないのにわかめはみるみる何十倍ものボリュームになり、このままだと台所中大変なことになるのではないか(ならないと分かっているけど)という、料理初心者によくあるオドロキの類とは比較にならない。とにかく、何度体験しても、ささやかだがしあわせいっぱいになる感動の一瞬なのだ。
 前置きが長くなってしまったので後は短くいく。で、水で冷やして包丁で茎を取り除き細かく刻むかそのままでもいい。それで正油かポン酢をかけてわっしわっしと豪快に食べる。鰹節やしょうがも合う。ヌルヌルネバネバの上、コリコリとした食感がまたたまらない。豆腐や長芋に添えてもいい。ごはんにかければめかぶ丼だ。また、納豆やオクラと混ぜ合わせてもいける。一度食べるとやみつきになるが、何も注意する必要はなく、どんどん食べればいい。
 めかぶの日々は当分続きそうだ。ネバネバ食品は身体に頗る良くて病気知らずともいわれている。ネバネバ食べてネバー・ギブ・アップ。
 サイトウの料理教室、本日はこれにて。(斎藤典雄)

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2012年2月24日 (金)

OL財布事情の近年史/第67回 一人暮らしは自立の証?それとも……不況直中ミレニアム(前編)

連載「OL財布事情の近年史」は、2013年12月に単行本『女と金~OL財布事情の近年史~』として発売されます。

各年代のOL像を、イラストを交えて解説する辛酸なめ子さんのプチ時評つき。辛酸さんには、カバーイラストも描いていただきました。

エピローグには最新の女性誌お財布事情が書き下ろされ、女性誌創刊号の画像50数点を掲載。30年ぶんの「OLの財布の中身」が一気に見える本となりました。

全国書店から注文可能。
Amazonでも予約・注文できます!

 この時代に就職した担当子から、またリアルな指摘が。曰く「この頃からOLの一人暮らし率が増えているのでは。女子が社内結婚の花嫁候補でなく、本当に主戦力として採用されるようになった時期(事務職自体の採用がなくなってしまった時期)と一人暮らしが多くなった時期は、きっと一致するはず」というのだ。というわけでデータを掘り返してみたところ、仮説の証明はもとより、それ以上に厳しい現実がみえてきた。

 まず、この時代にOLになった女性たちが、どんな就職環境にあったのかみてみる。1999〜2000年に就職したのは、4年生大学への進学が主流になった世代であった。96年、女子の大学進学率が24.6%となり、短大進学率23.7%を初めて上回った。これ以降短大卒は減少の一途で、花嫁予備校的な存在に価値がなくなってきたといえよう。
 実際の就職率をみると、2000年は大卒57.1%・短大卒57.4%で、平成で最低の数字である。せっかくお嫁さんじゃなく社会の一員としての道を選んだのに、あんまりな世の中になっていた。新卒初任給も、2000年大卒18万7400円で前年マイナス0.7%、短大卒は16万3600円で0.9%増だが、その後横ばいで現在までほぼ16万円台で留まっている。以前も触れたが、派遣労働者数は99年に100万人を超え、2000年は前年より26.1%増の138万人となった。事務職採用がなくなったあとの受け皿は、主戦力というより、派遣になっていた。

 この厳しい状況の中、本当に一人暮らしは増えていったのだろうか。「一人暮らしOL」そのものを表す統計を探すのは難しいが、東京都の統計で国勢調査を元にした「東京都の単独世帯、女性25〜29歳の世帯主」という属性の数字をみると、2000年は24.4%、2005年には29.5%と増加。その上の30〜34歳世代も、2000年17.6%、2005年20.6%と増えている。それ以前のデータが見つからず比較が出来ないが、東京都の平均初婚年齢が80年から90年の10年で26.1歳から26.7歳と0.6歳しか伸びていないのに、次の10年では、2000年28.0歳で1.3歳、2005年には29.2歳と5年で1.2歳の伸び。アラサーシングル女子の増加とともに、一人暮らしOLもミレニアム前後からの増加が顕著、と言って間違いではなさそうである。(つづく)(神谷巻尾)

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2012年2月23日 (木)

寺門興隆を読む/2012年2月号

 分厚い。2月号、ものすごく分厚い。どうしたんだろう? と思って1月号と比べてみる。あれ、同じ202ページ! いつから? いつからこんなに分厚くなったの? と調べてみたら、11年12月号は190ページ、10年12月号は184ページ、2009年5月号は174ページ。年を経る毎にどんどんページ数が増えており、出版不況の流れからは逆行している。羨ましい限りの寺院実務誌、今月号の見出しはこちら。

仏教60年推移/行方不明住職/阪神震災寺院復興/東日本大震災以後/寺領奪還訴訟
法事をやらせる秘策/駆け込み寺住職/太陽光パネル選び/国の終末期支援の本音

 1行目の並びには平仮名も片仮名も見あたらない。いつも通りの気合いがとても清々しいが、なんといっても「行方不明住職」が圧倒的に気になる。そして「法事をやらせる秘策」も。一体どんな秘策でもって法事をやらせているというのか。うちは年忌法要を全く欠かしたことはないが、それが住職の営業テクニックによる成果だとは考えたこともなかった。法事ってやらないという選択肢もあるのか。そんな疑問を携えてページをめくってみる。
 なんと最近は「せいぜい三回忌まで」という地域もあるらしいのだ。また「次は何回忌を迎えるのか分かんなくなってしまった」という檀家もあるらしい。特に都会では、お寺との継続した関係を保つことが難しく、常日頃から年忌に対して意識するということが少なくなっている。それに対して、年回表をラミネート加工して配ったり、ホームページで法事の相談に応じたりと工夫を凝らしてアピールしている住職が紹介されている。
 とくに個別にハガキで告知をするという住職の試みはユニークだ。「住職!このお寺って 宗教施設だったんですねえ・・!!」というハガキの文句が目を惹く。これは確かにインパクトがある。忘れられない。法事もついついしてしまうというものだ。

 貴重なアンケートも。「東日本大震災で「葬式はいらぬ」の風潮は変わったか」という記事では、冠婚葬祭互助会組織である(株)くらしの友社と、(株)全国儀式サービスが行ったアンケート結果が紹介されている。「震災後、葬儀に対する考え方は変化したか」「供養のあり方で一番ショックだったのは?」といった、葬儀業界にいる者であればぜったいに知りたい情報が詰め込まれており、絶対保存版だ。

 そして個人的に目からウロコだったのが「今さら師匠に聞けないこと」。今回の記事は「漢字の読み方をちゃんとしよう」。「七回忌」を何と読むか、これには明白な理由があるのだ。編集者の自分にとっても「今さら師匠に聞けないこと」であり、とても役だった。感謝。さらに、様々な人にとってもお役立ち度がかなり高いと感じたのが「小銭から紙幣までを包む折型礼法」。慶弔時やお見舞いの際に、自分で選んだ素敵な紙を折ってお札を包めたらちょっと嬉しい。コンビニで買うくらいなら自分で作るわ、の域に達したい。(奥山)

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2012年2月21日 (火)

元サイテイ車掌の田舎日記/追悼、ホイットニー・ヒューストン

○月×日

 んだ。
 あの曲はよかったなあ。
 ホイットニー・ヒューストンが亡くなった。
 テレビのニュースでも連日破格の扱いようで、不謹慎だと思われそうだが、三崎千恵子や淡島千景はどうなったんだといいたくなってしまう。
 何はさておき、特に、90年代に発表された「オールウェイズ・ラヴ・ユー」は素晴らしかった。彼女の初主演映画「ボディガード」の主題歌という相乗効果も相まってか、あの世界的な大ヒットはまるで超常現象に近い感さえした。今久しぶりに聴いてみても、なんともドラマチックで美しいバラードだと思う。改めてこの曲に対してのいいようのないいとおしさに包まれてしまう。
 実はこの曲、ドリー・パートンというカントリー歌手(後に女優)の70年代の代表作で、おれ達ロックファンにはウェストコーストの歌姫、リンダ・ロンシュタットのカバーで広く知られるようになったのだと思う。そして、さらに数年後にドリー本人の主演映画の主題歌として再びヒットし、それがリメイクされ、ホイットニーで世界中の爆発的大ヒットになったものなのだ。
 おれはリンダのバージョンがお気に入りで70年代からよく聴いていたのだった。リンダのルックスは好みでなかったが、声がキレイでサウンドがまた心地よかった。ちなみにルックスでいえばドリーもケバケバでド派手すぎておれにはペケ。
 それにしてもホイットニーがこの曲を出した時には驚いた。凄絶な熱唱。ゴージャスなサウンド。何から何まで素晴らしいと素直に感動した。女性ボーカルの新しい時代の幕開けだと思った。が、しかし。おれにはリンダだった。日本人ならごはんとみそ汁のように、シンプルで派手さのないリンダの方への思い入れが強く勝った。
 やっぱり歌も含めた全体のサウンドだろうか。人それぞれの好みの問題だが、おれの場合はスライドギターに弱い。あの弛くてまったりとした流れの音色にはこの上なくグイグイと引き込まれてしまうのだ。
 また、おれはリンダ周辺のジャクソン・ブラウン、JD・サウザー、イーグルスなどの70年代のウエストコースト・ロックの面々のサウンドが好きでどうしようもないのだ。
 ふと、ここで、おれには80年代以降の音楽がすっぽりと抜け落ちていることに気付く。ホイットニーのように超話題になったものは別として、新しいものは殆ど知らない。つまり、おれの音楽は70年代で止まっているということだ。
 その理由は簡単だ。年齢的にも仕事や家事に忙殺され、趣味の音楽どころではなくなっていたからだ。いや、好きなことだから一応一通りは聴いてはいた。が、以前のようにじっくりとは聴かず、どれも軽く聞き流すようになっていたのだ。新人のものや新しいジャンルのものは買うこともしなくなっていた。もし買うとしたら、それまでに好きだったアーティストの新譜ぐらいだった。そのアーティストだけを追い続けるようになった。もうそれで十分に満足していたのだ。
 話が随分逸れた。ホイットニーのこの曲は日本では結婚式でもよく使われたそうだ。でもこれ、愛の歌には変わりないが、別れの悲しい内容なんだけどね……。
 ホイットニー、48才。まだ若い。本当に残念だ。あまりにも早過ぎました。さようなら。合掌。(斎藤典雄)

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2012年2月20日 (月)

書評/脳で感じて、こころで共有して『幻聴妄想かるた』

61azb7rkpql__sl500_aa300_  素晴らしいものをみつけた。
 精神障害者の就労継続支援施設「ハーモニー」に集まる人達が、自分たちの幻聴や妄想をしたためた『幻想妄想かるた』。統合失調症など、こころの病にかかってしまった彼らの体験が、シンプルなかるたにぎゅぎゅっと詰まっている。
「の」「のうのなかに 機械がうめこまれ しっちゃか めっちゃかだ」
「お」「おとうとを犬にしてしまった」
など、頭の中で起こる様々な事象が読み札にされ、それに対応する絵が絵札に描かれてある。読み札に刻まれたひと言の呟きが、絵札に描かれた鮮やかなシーンが、ただ体験談を読むよりも直接に、私たちの脳に訴えかけてくるから不思議だ。言語化できない意味や諸々をオーラとしてまとっているかのようなのだ。物事を順序立てて説明するのが困難だったり、話をしている途中で固まってしまったりする人々とコミュニケーションをとるのは少し大変だけれど、かるたならばすぐに、如実にわかる。もしかして、彼らとは日常的に「かるた的」なコミュニケーションをとれば、少し理解が進むのではないかと思うくらいである。「かるた的」なコミュニケーションとは何か、と問われると、まだ全然わからないけれど。

 なお、絵札は複数の描き手によっているので、「この絵札とこの絵札は同じタッチだから、同じ人の妄想なのかな?」などといった想像をついしてしまう。描き手ごとに札を並べてみると、一人ひとりの事情が見えてくるようで、ついつい親近感を覚えるのだった。「い」の人は圧倒的に絵が上手い、「く」の人は英語が達者、「つ」の人の絵はいつも風情がある……。どんな人達だろう? 会ってみたい、と思わせるのも、このかるたの見事な点である。

 かるたの解説書「露地」、施設の風景とインタビューを収録したDVD、読み札音声CD(なんと読み手は市原悦子!)がついたとても豪華な装丁。解説書を読めば、読み札にある幻聴・妄想をより詳しく理解でき、どんな人が、いつ頃から、どんな風に幻聴や妄想と付き合う事になったのかがわかる。とくに「若松組」なる組織に追われているという男性の体験談を読んでいると、とても具体的だし、かるたにも複数回そのテーマが登場するので、いつの間にか読み手の心の内に「若松組」がしっくりと居座ってしまう。すると「若松組」はいつか妄想主の男性だけのものではなくなり、全国のかるた読者と共有する事が叶うのだ。「ああ、あの人は今日も追われているのかなあ」「大変だなあ」などと心配されて、はたしてそれは個人的な「妄想」の域におさまるだろうか。少なくとも私の内にはすでに「若松組」のディテールが存在する。親分はパンチパーマでサングラスをかけ、大事な場所にはピンストライプの細身スーツで出掛けていく。実際のところはどうなのだろう。ぜひ聞いてみたい。

『幻聴妄想かるた』
http://www.geocities.jp/harmony_setagaya/
amazon医学書院からも購入可能。

 個人的には「ほ」と「に」の札がとても好き。(奥山)

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2012年2月17日 (金)

元サイテイ車掌の田舎日記/冬はやっぱり納豆汁

○月×日
 んだ。
 あったまるにはコレだよ。
 寒い日には納豆汁が一番だ。
 みそ汁にネバネバの納豆を入れるなんて、気持ち悪いと思う人もいるかもしれない。
 でも旨いんだよね、これが。やってごらんよ、癖になるから。
 ご存知だろうか。納豆汁は寒い冬の山形の郷土料理なのだ。
 おれもそんなに詳しいわけではないが、豆腐、油揚げ、こんにゃく、芋がら(里芋の茎を干したもの)を入れるのが基本ということだ。
 今でこそ日本中どこでも新鮮な食材が簡単に手に入り栄養もバランスよく摂れるが、雪深く、雪に閉ざされた山形では、昔から、この豆腐、油揚げ、納豆、みそという4つの大豆タンパクが摂ることの難かしかった動物性タンパク質の代わりとして重宝されてきた。貧しくとも懸命に厳しい冬を乗り切るための重要な食材として、先人のこの知恵を脈々と受け継いで来た栄養満点で寒い冬にぴったりの健康食なのだ。
 芋がらといってもおれもよく分からない。材料は何でも構わないのだ。大根、人参、なめこなどおれは何でも入れちゃう。材料が煮えたらみそ。最後にすり鉢ですりつぶした納豆を入れる。で、ネギなどの薬味はご自由に。
 実に旨い。納豆のとろみが身体の芯まで温めてくれる。
 また、年越しや七草に食べる習慣もあるというが、正月のしめ飾りを見ると、あのわらの中に納豆が入っているのではないかと想像したりして、ついつい食べたくなったりする(わけないか)。
 今日も雪がしんしんと降っている。景色はまるで水墨画のようだ。モノクロの昔が懐かしく思い出される。昔の味でもある納豆汁。今晩も食べようかな~。(斎藤典雄)

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OL財布事情の近年史/第66回 OLのミレニアム!薄くなりゆく財布を自覚しつつ出費は平年並み(後編)

連載「OL財布事情の近年史」は、2013年12月に単行本『女と金~OL財布事情の近年史~』として発売されます。

各年代のOL像を、イラストを交えて解説する辛酸なめ子さんのプチ時評つき。辛酸さんには、カバーイラストも描いていただきました。

エピローグには最新の女性誌お財布事情が書き下ろされ、女性誌創刊号の画像50数点を掲載。30年ぶんの「OLの財布の中身」が一気に見える本となりました。

全国書店から注文可能。
Amazonでも予約・注文できます!

前回のつづき。

 まず、この時代のOL財布の全貌がつかめるのが、『エフ』1999年2月号「OL300人大調査!いまどきのお金のため方・使い方」である。23歳から28歳の読者へのアンケートによると、平均月収24.3万円、平均貯蓄総額183万円、洋服代月平均3.8万円と、一見余裕の暮らし向きのようではあるが、よく見ると綻びがここかしこにある。冬のボーナス額は、1位30万円前後32%、2位40万円前後29%、3位がボーナスなしで18%で、平均36.6万円。平均月収のわずか1.5ヶ月分で、5人に1人はボーナスがない。「〈倒産危機なのにボーナスなんて夢の話〉(25歳・メーカー)と平成不況真っただ中、〈ボーナスもらえるだけましかも・・・〉(25歳・證券)という暗ーい空気が……」とコメントも暗い。貯蓄は1ヶ月2~3万円が32%、3~4万円が28%と結構しているようだが、貯蓄の方法は銀行の普通預金86%、定期預金43%とオーソドックスで、社内預金・財形貯蓄は32%とあまり活用されていない。「〈この不況で数年前に社内預金制度がなくなってしまった〉(24歳・営業)という会社が非常に多いようです」と、あんなにオイシさをアピールされていた福利厚生が、あっさりカットされたことを目の当たりにする。
 他方支出を見ると、洋服も買っているが、他の消費意欲も未だ旺盛である。何にいくらぐらい使っているかという質問では、彼へのプレゼント平均2.7万円、ボーナスで買う自分へのごほうび5万円未満39%、10万円以上20%、過去最高に高かった買物1位はブランド時計で平均9.4万円と、バブル感覚が抜けていない。携帯やPC普及のためか通信費月平均2.4万円、クレジットカードも習慣となり月々のクレジット代平均2.8万円と、進化の波に乗ってまんまと消費が増えている。あげく、「ボーナス払いを組んでしまってからカットになったことに気がついた」(23歳・OL)という破綻予備軍も。「ノンキなあなた、カード破産には要注意!」ってコメントが、まだノンキでいられた時代であることを裏付けている。(神谷巻尾)

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2012年2月15日 (水)

電子書籍配信書店が増えました

電子書籍版を置いて下さるお店が、続々と増えています。

DIGITALe-hon

http://www.de-hon.ne.jp/digital/

一般書は勿論、医学文献まで取り扱っている

e-honの電子版です。

自己gaku

http://jikogaku.jp/category/CULT/

様々な人の「学びたい!」に応える本をセレクトしている

ためになる電子書籍サイト。

これから、お店はまだまだ増える予定。

徐々に報告していきます。(奥山)

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2012年2月14日 (火)

東京みくじ巡り/帝釈天(前編)

 フーテンの寅さんが産湯をつかった柴又帝釈天(題経寺)へ行ってきた。東京都葛飾区にある日蓮宗系の寺。
 なんとなく境内が広いイメージがあったけれど、規模はそれほど大きくなく全体的に茶色い。外から見ただけだと渋い寺にしか見えないが、彫刻ギャラリー(有料)にある法華経説話の木彫は繊細なのに迫りくる立体感が見事で一見の価値あり。庭園は枯山水ではなく日本庭園で落ち着いた雰囲気に癒される。

 本題のおみくじ。観光地だからなのか、それともお布施を確実に得るためなのか定かではないが、なんと6種類もあった。最多か!?
 今回は前編後編あわせて、そのうち4つを紹介。
 まずはオーソドックスなみくじ棒タイプ。この棒っていつも菜箸を使ってるんじゃないかと思ってるんだが、違うよね。
 上部に漢文が載っている。授業じゃないけどレ点や数字をつけたくなる。「こころに迷いがあるときは天に通じない。迷いがなくなれば自然とよい方向にいく」ってことだが、当然だよね。でも悩んでいるときって、そのことばかりに気持ちがいって、他のことがおろそかになって結果うまくいかなくなることが多い。冷静なときにこういう言葉を聞いて覚えておくと後々助けられることがあるから侮れない。
 もう一つが変わり種。扇子の形をしている。たまに見かけるけど変化系って引くの楽しい。
Shibamata1  開いてびっくり大吉! 久しぶりの大当たりでうれしい。内容もあたりかな。京都にある地主神社で恋みくじを引いたときは中学生であったのもあるけど、大吉なのに悪いことしか書いていなくて泣きそうになったのを思い出す。
 みくじには何種類かあって、だいたいが①御製(レアだけどね)②確言③アドバイス系のどれかに当てはまる。この扇子は③なんだけれども、よく読むと悩み相談をされたときに言うような言葉が並んでいる。

「出会い:一つ一つの出会いを大切にすれば吉」一期一会。出会った人を大切にするのは生きていく上でもかなり重要。

「金運:義理での、お金の貸し借りは禁物です」金の貸し借りはトラブルの元、貸すならあげるつもりで貸せとよく言うよね。

他にも「マンネリにならぬよう工夫すればよりよい関係が築けるでしょう」と男女間の恋愛指南もしてくれる。マンネリが元で浮気してトラブルってよく聞く話。

 各寺社のみくじの種類を知って、アドバイスが欲しいとき、ただ吉凶を知りたいときにわけて利用するのもいいかも。(月島めぐる)

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2012年2月13日 (月)

元サイテイ車掌の田舎日記/雪、雪、雪雪雪の世界

○月×日

 んだ。
 凄い雪だよね、ほんとに。
 「また来たのか、もう来なくていいのに」。最強といわれた大寒波に見舞われたばかりだというのに、再襲来ときたもんだ。
 時折雲の隙間から青空が覗く。それだけで心が和む。が、青空が広がってくれることはまずない。分厚い雲は西から東へと、日本海の方から次々とやって来る。ふと、雪に変わる。降りしきる雪は新たにみるみると積もっていく。もっこりとした、巨大な蒲鉾のような雪を乗っけた家々がひっそりと寄り添っているだけ。そして、吹雪く。春なんて暦の上だけの話だよ。酒田ではまだまだずっと先のことだ。
 それにしても雪の事故が多い。毎年の問題だが、屋根の雪降ろしなどで死亡するお年寄りが後を絶たない。こないだは家の前で雪かきをしていた54才のお母さんが戻ってこないからと家族が外に出ると、屋根からの落雪に埋もれて死んでいたというなんともいいようのない事故もあった。
 そんな雪はもううんざりだが、雪とただ対峙しているだけというわけにはいかない。じっと堪えるばかりではすまない。雪深い地域では毎日のように雪かきや雪降ろしをしないと日々の生活が成り立たない。
 昨日のニュースでは政府が除雪支援として101億円を各自治体に配分するといっていた。
 ここ酒田では数億円の除雪費が底を突いたと新聞に出ていた(ちなみに酒田より大雪の隣の鶴岡市の昨年が12億円かかったそうだ)。市役所には「除雪に来てほしい」などの電話がひっきりなしにかかってきているというが、除雪車をフル稼働しても追いつかない状況だという。そして何よりも人手が足りないということだ。
 また、早朝深夜の除雪は重機の音がうるさくて眠れないとの苦情も多いという。おれも最初は「何事か」と飛び起きたくらいだが、今でも閉口していることは変わりない。
 先日はNHKの全国ニュースで酒田の様子を見たと何人かが心配して電話やメールをくれた。「大丈夫だから。上手く撮ってあったけど、あの映像は実際とは違うんだ」とおれはいった。「実は、もっとヒドいんだ」と!?
 さて、雪降ろしの事故対策として、一人ではやらない、近所に声を掛けてからやる、命綱をする、などといっている。そりゃそうだけど、そんなこといってもね。おじいちゃん一人しかいないんだし、近所もない。また、何十年と事故もなく、雪降ろしを知り尽くしたプロがいちいちしち面倒くさい命綱などするはずがない。
 だが気になる。ニュースでは「死亡男性は命綱はしていなかった」と付け加えている。まるでそのこと自体が然も悪いかのように、おれには受け取れる。だんだんとこうした風潮が広まるのだと思う。自己責任が好きな世の中だ。もちろん命綱をするに越した事はない。そのうち得意の罰則付き県条例でも制定するのだろう。
 いずれにせよ、運が悪かったではすまないが、ちょっとした気の緩みなのか、こうした不慮の事故は気の毒でならない。
 ここでおれはいつも思う。一人暮らしのお年寄りの子ども達はどうしているのかという素朴な疑問だ。おそらく東京などに出ているのであろうが、帰ってこないのだろうか。なかなか帰省できない東京での多忙な事情はよく分かる。が、数日、いや、2~3日でもいいから休みを取って来てほしい。それだけで随分助かるのではないか。
 「また来たのか、もう来なくていいのに」ではないが、「東京で大変だろうね、頑張れまず。一人で大丈夫だから」とおじいちゃんはいうだろうけど……。(斎藤典雄)

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2012年2月10日 (金)

OL財布事情の近年史/第65回 OLのミレニアム!薄くなりゆく財布を自覚しつつ出費は平年並み(前編)

連載「OL財布事情の近年史」は、2013年12月に単行本『女と金~OL財布事情の近年史~』として発売されます。

各年代のOL像を、イラストを交えて解説する辛酸なめ子さんのプチ時評つき。辛酸さんには、カバーイラストも描いていただきました。

エピローグには最新の女性誌お財布事情が書き下ろされ、女性誌創刊号の画像50数点を掲載。30年ぶんの「OLの財布の中身」が一気に見える本となりました。

全国書店から注文可能。
Amazonでも予約・注文できます!

 IT化の波が来るまで「ファイリング」という仕事があったのですね。と、30歳担当女子は感慨深そうであった。ファイリングねー、私も当時はよくわかりませんでしたよ。調べてみると、「文書、図書(略)、磁気テープ、写真、カルテ等についてファイリングの分類の作成又はファイリングを行う業務」(労働者派遣法26業務の内容より)だそうです。文書は紙で、写真はフィルム、データは磁気テープで保存しておく時代だったものね。これがたったの十数年前のことなんだから、ITは革命ですよね、今さらですが。
 そして革命前後の世の中は、今振り返るとへんてこな時代である。不況の底にあり、ゼロ金利政策、ペイオフ解禁などでびくびくしながら、一方では中小創造法やら新規事業法やらが施行されてベンチャー企業が続々生まれ、ITバブルで新興市場が俄然盛り上がっていた。iMac、Windows98が発売され、Eメールしたい、ホームページ作りたい、家で会社の文書開きたいとかって一般市民がパソコンを買い始め、急速にネット環境が整ってきた。ユニクロのフリースばっかり着て、「だんご3兄弟」とか「LOVEマシーン」とか、あゆとか宇多田ヒカルばっかり聞いて、メガヒットは頻発したが、当時の流行も、ベストセラーも、なんだか統一感がなく、あまり記憶に残っていない。誰かがどこかで「阪神淡路大震災を経ても根本的な政策や生き方の転換はできず、小手先の対応策しかしてこなかった」と論じていたけれど、ほんと、手近な成功、その場の幸せを求めていたようである。そんなぱっとしないミレニアム、OLのお財布はどうなっていたのだろうか。

 女性週刊誌では給料の徹底調査が頻繁に行われていることを5960回で取り上げたが、一般女性誌でも、バブル期と同じくらい、お財布記事が増えてきた印象である。もちろん、派手なマネーゲームや、会社の役得情報などは影をひそめ、あるのは切実で、堅実で、防衛意識あふれるお金のやりくり……ばかりではないのが、へんてこミレニアムである。(つづく)(神谷巻尾)

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2012年2月 7日 (火)

池田大作より他に神はなし/第28回 間違いない。病魔と闘う名誉会長の側近には、地獄を這いずり回る“ド畜生日顕一派”のスパイが絶対に潜伏している。

 1月1日はめでたい正月元旦。1月7日は七草粥の日。1月第2月曜日は荒れる成人式。そして1月26日は言うまでもなく、国際的祝日であるSGI・創価学会インタナショナルの日だ。驚愕すべき事に、この日は未だに日本国内では正式な国民の祝日になっていない。池田名誉会長がノーベル文学賞・平和賞をダブル受賞してないのと同様、心ある日本人、及び世界中の民衆・知識層には信じ難い地獄絵だ。無論、地獄を這いずり回る一握りの日顕一派を筆頭とする、反民衆派の薄汚い策謀のためだ。しかし現世の栄誉の類いには、一切無関心な名誉会長は恬淡と言っておられる。

3  “イモを洗う先駆ザル”が九十九匹いたとする。そこに、ある日、とうとう“百番目のサル”が現れた。百番目がイモを洗った時、次に続いた“百一番目”は、一匹のサルではなかった。なんと、残りのサルすべてが、いっせいにイモを洗い始めたのである”(第三文明社刊'96・『虹の調べ』110ページ・「あるとき一気に全部が変わった」より)。

 宮崎県日南海岸の、“サルの島”幸島での1952年の調査結果だ。エテ公どものデータを人間にそのまま当てはめるのは、ややはばかれる。が、『立正安国論』に脈打つ“民衆の幸福と安全第一”を目標に、日々師弟共戦スピリッツで広宣流布に励む人々は、瞬時に理解するはずだ(常勝の関西の仲間なら余計に。大阪事件無罪判決50周年、心よりお祝い申し上げます!)。今回は前出の『虹の調べ』の素晴らしさから入ろうと思ったが、やはり1月26日に全国有力紙に掲載された、名誉会長の1ページ全面を使っての、画期的呼び掛けに触れずにはおられない。

2  “共に生きる、共に踏み出す。新しい世界がはじまる。”との感動的コピーで始まる、名誉会長の提言は衝撃的だ。4項目に渡る提言中、特に胸を打つのが、トップの【大震災が浮き彫りにした課題】だ。名誉会長直筆と思われる提言は(病気が落ち着いた際に、一気に書かれたのであろう)、そこらのサンピンインテリが思い浮かべようもない、本質を突いた言葉を剛速球で放る(推測約300キロ)。「自分だけの幸福もなければ、他人だけの幸福もない」………(感動の沈黙)。

 世の中助け合いが第一だという昔からの教訓を、詩的・哲学的に今の言葉で再構成、斬新に表現し切っている。ニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』を初めて読んだ際と同水準、いや数倍増す戦慄が全身を貫いた。意表を突かれたゆえの狼狽だ。その他、【防災・復興に関する提言で】で、関東大震災後の帝都復興計画を司った後藤新平を、【環境問題に関する提言】で田中正造やイリイチの顔色をなさしめる発言を連打するが、最後の【核兵器の禁止と廃絶に向けての提言】は、正直な所期待外れだった。多分また病気が悪化、名誉会長自身の添削を受けないまま発表されたのだろう。

 “世界には今なお2万発以上もの核兵器が存続し、国際社会の脅威となっています。”で始まる文中には、原発への発言が1つもない。“常に民衆の生命・尊厳の絆の強化”を主張する名誉会長が、こんな中途半端な提言で満足するはずがない。多分、学会内にも原子力村から鼻薬をかがされた、鬼畜・日顕一派のスパイが潜伏、名誉会長の尊厳を汚そうと画策しているのだ。全人類への冒涜である。事実、27日付けの提言の詳細を報じた『聖教新聞』には、“日本のとるべき道として、原子力発電に依存しないエネルギー政策への転換(てんかん)を早急(そうきゅう)に検討していくべきです”と、明確に発言されている。なぜこの部分が一般紙では削られたのか?

  “即刻廃止”でないのは不満だが…。暗躍する日顕一派は学会内だけではなく、一般新聞にも多数潜り込んでいるのだ。孤独な戦いを続ける伏せる名誉会長には、今はこれが精一杯の抵抗かも知れない(分身の術が出来ればいいのに!)。周囲の幹部も真の弟子であるなら、身を挺して名誉会長の哲学を言葉を死守、我々に伝えて欲しい。自公時代に公明党が取った原発推進政策も正直に反省、狂える民主党の原発輸出の愚行もストップさせるべきだ。

 組織巨大化の結果、官僚化した側近が名誉会長をがんじがらめにしている。それが世界人類全体の不幸に直結している事態に毛頭気付かない、愚かなる人々よ……。更には終始策動する日顕一派の魑魅魍魎。旧社会主義国家の指導者風の独裁体制を嫌い、弟子を信じて常に民主的組織運営を心掛けていた、名誉会長の悔しさを思うと涙が止まらなくなる(あらゆる人間を信じる包容力。それを汚すやつは誰だ!?)。

 少し前までは天皇裕仁神話が広く流布。裕仁自身は平和主義者だったが、軍部に引きずられて嫌々開戦、自国民だけで300万もの生命や、竹島どころじゃない広大な国土・植民地を失ったというのだ。しかし御聖断のお陰でこの程度(?)で済んだという、超都合のいい小話だ。実はサイパン島陥落以降も天皇は(この段階で勝敗は完全に喫した)、「もう一撃出来ぬか」と軍部に期待、叱咤していたのは今や有名。戦に未練は御法度だ。その結果、軍民戦死者が以降激増した(民間人死者50万人のほとんどもこれ以降)。天皇裕仁が寵愛した東條英機首相はさすがに辞職したが、自らは永久職だから始末におけない(雑草階級の下々の者には特に)。

 ヒトラー、ムッソリーニと並び称された、壮健でアジアでは無敵だった大元帥でさえこうだった。病魔に伏す名誉会長と、創価学会の今後が心配でならない。ああ、また福々しいあのお元気なお顔を見たい。世界指導者としてのお声が聞きたい。

1  “心ひとつで、人生は朗らかに、遊び戯(たわむ)れるごとく、悠々(ゆうゆう)と生きられる。何があろうと、「さあこい!」「待っていたんだ!」「望むところだ!」と、すべて楽しんでいける自分になることである”(『虹の調べ』255ページ)。(つづく)(塩山芳明)

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2012年2月 6日 (月)

●ホームレス自らを語る 第110回 猫が16匹(前編)/兼平一夫さん(67歳)

1202 東京都庁舎横のガード下で野宿生活をしている兼平一夫さん(67)は、飼い猫とともに暮らしている。その猫の数は、何と16匹もいるという。
「3年前のある日、都の職員が子猫3匹の入った段ボール箱を持ってきて、『家で飼っている猫が6匹も子猫を産んじゃってね。全部は育てきれないから、あんたこの3匹を引き取って育ててくれないかな』って言うから、よく見ると生後2ヵ月の可愛い子猫でね。軽い気持ちで預かったんだが、3年のうちに16匹にも増えちゃったんだよ」
 生き物を飼うのが好きだという兼平さんだが、この増え方にはさすがに手を焼いているようであった。
「避妊手術を受けさせたくても、オレにはそんな金はないしね。それに16匹分の餌を確保するのも大変なんだよ。いまはこの先にある回転寿司店から、寿司に使えない魚の頭や腸なんかをもらってきて食わせているが、毎日のことだから大変だ」と思案投げ首の体の兼平さんである。
 話しを聞くまでは、猫好きが嵩じて野良猫でも拾い集めてこうなったのかと思っていたが、実情はだいぶ違っていたようだ……。
 兼平さんは青森県脇野沢村(現むつ市脇野沢)の出身である。じつは筆者もかつて取材で脇野沢を訪れたことがある。旧盆の日の夕暮れ、大型の“ねぶた”1台が、村の子どもたちを引き連れて通りをいくのに出くわした。ねぶたが大勢のハネトを従えて、大通りを幾台も練っていく青森ねぶたの勇壮華麗さとは対極の、嫋々として哀感いっぱいの脇野沢のねぶただったが、それがかえって鮮烈な印象となって心に刻まれた。
「オレも子どもの頃にねぶたの後について、村の中を回ったよ。もの哀しい祭りだったよね。いや、なつかしいな」
 兼平さんがその情景でも思い描くように目を細めた。そして、この話をきっかけに、彼は一気に打ち解けたのだった。
「うちは散髪屋だった。オフクロも店に出て、オヤジとふたりやっていた。そんなに儲かってはいなかったと思う。店が村の中心から外れたところにあったからね。貧乏でもなかったけどね。正月と旧盆の前には、近所の子どもたちで店がいっぱいになり、両親は徹夜で捌いていたよ。オレは3人きょうだいの長男だったが、散髪屋を継ぐ気はなかった。人の髪に触ったりするのは嫌いだったからね」
 結局、弟も、妹も継がないで、理髪店は両親たち一代で終えた。

「中学を卒業したオレは、母方の伯父が漁師をしていたんで、その船に乗った。伯父は延縄(はえなわ)漁をする漁師で、その漁を手伝うようになったんだ。小さな船で、まだ櫓で漕いでいたからね。風が出たら帆を張ることもあった。漁の獲物はマダラだった」
 延縄漁というのは1本の縄に、釣り針のついた糸が一定間隔でいくつもついていて、それを海中に流して漁をする漁法である。
「伯父がやっていた延縄は、長さ100メートルの縄が5本あって、それを海に流して漁をした。ただ、針に餌のイワシをつけるのも、縄を引き揚げるのも、獲物を針から外すのも、みんな人力の手作業だったから大変な肉体労働だった。朝4時には港を出て魚場に向かった。まだ魚群探知機なんてない時代だから、伯父が陸地2点の見える角度で魚場を覚えていて、そこに縄を流すんだ。延縄には海中を流す浮き延縄と、海底を流す底延縄があるが、オレたちのは浮き延縄のほうだった」
 伯父の漁船に乗った兼平さんだが、本人には漁師になるという意識はなかった。あくまで漁の手伝いとして船に乗ったのだった。
「マダラ漁は一年中あるわけじゃないからね。漁が暇なときは“出稼ぎ”に出た。オレの場合は関東地方の土木作業に就くことが多かった。砂防ダムって知ってるかい? 大きな河川の上流に治水のためにつくるダムで、川の流れを緩やかにするのが目的だ。そんな砂防ダムの建設現場で働くことが多かった」
 青森県といえば農家の農閑期の出稼ぎが知られている。そちらは出稼ぎ説明会などが開かれ、秋の収穫後に一斉に出稼ぎに出る。だが、兼平さんのように漁業に従事している人は、農家の出稼ぎ時期と合わないから、自分で仕事を探して出稼ぎに行った。
「職安(職業安定所。いまのハローワーク)に行って求人票で調べて、自分に向いている仕事を探して応じるんだ。オレの場合は土木作業を中心に働いた。高度経済成長の時代だったから、仕事はいくらでもあった。砂防ダムの工事のほかに、普通のビル建設の現場でコンクリート工として働いたこともある。本式のダム工事でも働いたよ。栃木県の塩原ダムで、完成までに2年もかかった」
 そうやって工事現場に出稼ぎに行って働き、伯父の漁業が漁期を迎えると脇野沢に戻って船に乗った。そんな生活が20年以上、兼平さんが40歳をすぎる頃まで続くことになる。そんな生活にピリオドが打たれたのは、それまで人力にたよっていた漁業に、機械化の波が押し寄せたからだ。
「旧式の木造船からスマートなFRP(繊維強化プラスティック)船に代わり、魚群探知機を備え、縄の巻き揚げはドラムでやるようになった。一番の力仕事だった縄の巻き揚げが機械化されると、女の人でも充分に働けるからね。女の人たちと同じ安い賃金で船に乗るか、漁から足を洗うかの決断を迫られ、船を下りることになった」
 以後、兼平さんは横浜に出て日雇いの作業員として、土木や建設の現場で働くようになる。
 これより前のことになるが、兼平さんは30代半ばで一度結婚をしている。結婚生活は長くは続かなかったが、彼の人生の春であった。その顛末は後編に譲ろう。(つづく)(聞き手:神戸幸夫)

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2012年2月 5日 (日)

元サイテイ車掌の田舎日記/世の中格差だらけ

○月×日

 んだ。
 格差だらけだと思う。
 おせち料理を食べたのはついこないだだったのに、もう2月になってしまった。
 若い頃や子どもの頃は一日1ヶ月が本当に長く感じたものだが、年をとる毎に早くなっていくという、ある意味世代間の格差(違うか!?)はどうしようもないことだと思う。
 それにしても、おれが驚くことの一つは、今や正社員や結婚が、今の子どもたちには将来の夢になっていることだ。夢だよ、諸君!!。就職して正社員になる。そして結婚をすることはおれたちの時代では当たり前のことだった(といってもおれはその逆で、結婚してから就職したけど)。この格差はどうしようもないでは済まされない。こうした時代の流れをよしとする人はいないだろうが、問題山積の中、このような身近なことを憂慮しつつ、この一年もあっという間に過ぎて行くのだろう。
 さて、先日、元同僚から手紙が届いた。
 おれがビートルズのことを書いたブログを読んだという内容だった。随分丁寧に読んでくれたみたいで、「よせよ」といいたくなるくらいやたらと褒めまくっている。「ビートルズへの『愛こそはすべて』だという“典節”が心地よく伝わってきた」「歌のタイトル文は見事で、小林旭の『自動車ショー歌』を思い出した」「オノ・ヨーコのことは大人になった俺達の気持ちだな」といった具合。おれは殆ど自己満足で書いているだけなのに、こういう反応があると書き甲斐を感じてとても嬉しい。
 ところで、こいつのことだが、いろんな問題があり、おれより先の50才でリタイアして暫くふらふらしていると思っていたら、昨年にナント、絵本作家としてデビューを果たしたのだった。それも、絵本といえば王道の福音館書店からで、誠に喜ばしいことは勿論だが、いやはや恐れ入った。おれと同じダメ社員だったのに、いきなり子どもの教育者に転身を遂げたのだ。この格差は大きい。ちなみに、タイトルは「いちばんでんしゃのしゃしょうさん」、1300円。表紙は中央線です。どうかぜひ一人3冊(自分用、子か孫用、蔵書用)、全国の書店でお買い求め下さい。
 今日は久しぶりにジャズの帝王マイルス・デイビスのレコードを引っぱり出して一日中聴いていた。おれが持っているのは50年代のモダンジャズが殆どだが、マイルスがフュージョンに転身する前の、特に64年のライヴ盤「フォア&モア」には改めてぶっ飛んだ。
 まず、マイルスが吹きまくる。徐々に脳天を突き抜けるかのようなトーンと勢いになっていく。それに続いて、ピアノ、ベース、ドラムがそれこそ人間業とは思えぬスピードで疾走する。もはやどのパートを吹いているのか弾いているのか素人にはさっぱり分からなくなってしまうのだが、息はぴたりと合っている。この凄まじい演奏は終始一貫して息つく暇もないのだが、終わったとたんに人間には息抜きも必要ではないかと思うという、ここでも格差が生じてしまう。
 などとおばかなことばかりいっている場合ではない。外は今日も吹雪いて視界がゼロだったりしている。景色は真っ白で、向かいの家さえ見えなくなる。昨年の酒田は実に40年ぶりの大雪となり、もう勘弁してほしいと思っていたのに、今年もまた同じような状況となっている。
 また、このところは一日を通して氷点下という超厳しい寒さがもう10日以上も続いている。朝起きると、レールに溜まった大量の結露が凍結していて窓が開かなかったりする。
 これでは陸の孤島さながらだ。ロマンチックな白い孤独が絶望に変わるといっても大げさではない。
 日本は狭い。なのに日本海と太平洋側では気象が極端に異なる。これまた大変な格差だというしかない。
 ダルビッシュの大リーグとの契約金は数年で破格の何十億。国会議員の年棒は5000万。他人の金などどうでもいいが、おれはゼロだよ。このように格差は挙げれば切りがない。
 とんでもない世の中だよな、まったく。(斎藤典雄)

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2012年2月 3日 (金)

OL財布事情の近年史/第64回 企業を抜け出し始めた女たち!ハケンの時給に惑わされ(後編)

連載「OL財布事情の近年史」は、2013年12月に単行本『女と金~OL財布事情の近年史~』として発売されます。

各年代のOL像を、イラストを交えて解説する辛酸なめ子さんのプチ時評つき。辛酸さんには、カバーイラストも描いていただきました。

エピローグには最新の女性誌お財布事情が書き下ろされ、女性誌創刊号の画像50数点を掲載。30年ぶんの「OLの財布の中身」が一気に見える本となりました。

全国書店から注文可能。
Amazonでも予約・注文できます!

前回のつづき。

 『With』97年8月号「派遣OLってそんなにアレなの?」も、「派遣とは、自分の経験や能力を最大限に発揮して企業に必要とされる人材として働くことなのである」と、前向きなトーンだ。とらばーゆ、パソナなど、派遣OL御用達の企業が登場し、「最近はニーズが多様化して(略)アナウンサーや編集と言った専門的な11職種が、対象業務として加わったばかり」(パソナ)、「OAが扱えれば有利ですが、それ以上に必要とされるのは、自己をアピールする力があって、上手に人とコミュニケーションがとれる人」(とらばーゆ)と、新しくて、自分を発揮できそうなかんじを醸し出している。
 現役派遣社員による座談会、証言集では「時給に目がくらんで(笑)、ファイリングより時給が高いテレマーケティングの営業をすることが多い」、(26歳・派遣歴2年・時給1700円以上)「普通なら絶対に入れないような一流企業に勤められる」(28歳・派遣歴3年・時給1800~2000円)、「派遣のメリットは自由気まま、これに尽きる」(29歳・派遣歴7年・時給1500円程度)など、金、プライド、自由といった刹那的欲求がうかがえる。「自宅だから生活して行けるんでしょうね。親からの援助は受けなくても、貯金もできます」「予定では20代後半で結婚しているはずだったんですが(略)それなりに出会いもあるんだから、どこかでダンナ様を見つけられればよかったんですけど」(前出・29歳)とか、実家・親援助・結婚がゴールって、やはり20年前に戻ってるよ、オイ。 一方、ソフト会社をやめて、OA技能を生かしてキャリアアップをめざすも、「常に新しいソフトを知ったり、必要とされる技能を見につけていかなければならない」「クレジットカードも作れない」「時給も2000円で打ち止めでしょう」(前出28歳)と、正社員を目指すという現実派も。普通に考えれば、そうなるだろう。

 今なら派遣労働のしくみも危うさもわかるというものだが、当時は本当になんとなくよさげに見えた。筆者も登録だけはしました、転職の合間に(汗)。派遣は働き方のひとつで、ワーキングプアなんて解釈はこれっぽっちもなかった。が、数字は正直です。前出『With』 派遣社員100人アンケートでは、平均28.6歳で、年収280万円。派遣会社を選ぶ基準1位が「時給の高さ」(27%)と言ってのこの年収である。一方前々回とりあげた『CREA』98年7月号の20代OL一般職アンケートは、平均年収370万円。派遣で370万円稼ぐには、時給どれくらいになるだろう。1日7時間週5日、年間フルに働いたとして計算すると、およそ2200円。保険を自分で払ったり休みを取ったりしたら、相当高額時給でないと一般職並みにもならない。
 その後、派遣業務のファイリングや事務用機器操作などは、急速なIT化で仕事自体崩壊していく。その余波をまともに受けるOLの世紀末を、心して見ていこう。(神谷巻尾)

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2012年2月 1日 (水)

『鏡を見るのが楽しくなる!』置いてある可能性が高いお店

『鏡を見るのが楽しくなる!』

置いてある可能性が高いお店

(アルファベット→50音順)

※あくまで可能性なので

来店前にお問い合わせいただくと確実です。

MARUZEN&ジュンク堂札幌店
MARUZEN&ジュンク堂渋谷店
NET21セルバ岡山店
TSUTAYA観音寺駅南店
TSUTAYA宜野湾店
あおい書店川崎店
青山ブックセンター六本木店
旭屋書店なんばCITY
アバンティブックセンター京都店
イケヤ文楽館高林店
イズミヤ小山店
ヴィレッジヴァンガードMみずほ店
ヴィレッジヴァンガードPLUS店
ヴィレッジヴァンガード阿久比アピタ店
ヴィレッジヴァンガード金沢ラブロ店
ヴィレッジヴァンガード北谷店
ヴィレッジヴァンガード高知店
ヴィレッジヴァンガード自由が丘店
ヴィレッジヴァンガード新宿ルミネエスト
ヴィレッジヴァンガード東京ビーナスフォート店
ヴィレッジヴァンガード名古屋中央店
ヴィレッジヴァンガードビックカメラ名古屋店
ヴィレッジヴァンガード広島サンモール
うさぎや新所沢店
うつのみや上林店
押田謙文堂
オリオン書房ノルテ店
喜久屋書店大垣店
喜久屋書店橿原店
紀伊國屋書店大分店
紀伊國屋書店京橋店
紀伊國屋書店さいたま新都心店
紀伊國屋書店新宿本店6F
紀伊國屋書店新宿南店
紀伊國屋書店仙台店
紀伊國屋書店泉北店
紀伊國屋書店高槻店
紀伊國屋書店広島店
紀伊國屋書店福岡本店
紀伊國屋書店ゆめタウン博多店
クエスト黒崎店
こまつ書店
三省堂書店名古屋高島屋店
サンミュージックハイパーブックス茨木店
ジュンク堂明石店
ジュンク堂書店秋田店
ジュンク堂書店池袋本店
ジュンク堂書店大分店
ジュンク堂書店京都BAL店
ジュンク堂書店京都店
ジュンク堂書店三宮店
ジュンク堂書店新宿店
ジュンク堂書店仙台本店
ジュンク堂書店千日前店
ジュンク堂書店高崎店
ジュンク堂書店天満橋店
ジュンク堂書店新潟店
ジュンク堂書店西宮店
ジュンク堂書店姫路店
ジュンク堂書店広島駅前店
ジュンク堂書店福岡店
精文館
知遊堂赤道店
蔦屋書店渋谷店
蔦屋田端店
蔦屋福岡ビル店
蔦屋六本木店
戸田書店静岡本店BF
平坂書房MORES店
ブックファースト京都店
ブックファースト渋谷文化村通り店
ブックファースト新宿店
ブックファースト新宿ルミネ1
ブックファースト阪急西宮ガーデンズ店
文苑堂書店福田本店
文教堂鳴和店
文教堂浜松町店
芳林堂書店関内店
芳林堂書店津田沼店
丸善津田沼店
丸善天文館店
丸善八尾アリオ店
丸善丸の内本店新刊
宮脇書店五泉店
未来屋書店テラス店
有隣堂恵比寿店
有隣堂書店厚木店
有隣堂書店横浜駅西口店
有隣堂八王子店
有隣堂本店
有隣堂ヨドバシAKIBA店
喜久屋書店高岡店

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