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2011年12月10日 (土)

元・サイテイ車掌の田舎日記/手紙好き、ゴマ日記、音楽でこころの旅

○月×日
 んだ。
 おれは手紙を書く。
 ハガキもだが、よく書く。一週間に2通は書く。手帳を見ると、先月が15通、先々月が12通だった。もう何年も前からのことだ。
 電話やメールで済むのにいちいち書く。そりゃあ電話もメールももちろんするが、緊急性がないからなのか、手紙を書く。で、書いたからといって、ちゃんと伝わらずにわけが分からなくなったりすることもあるが、手紙を書く。
 相手に届くまでの間がいいのかもしれない。だから返事が来るまでの間が、また良い。でも返事がない方が多い。それでも全然構わない。
 また、あんまり書きすぎて、誰にどんなことを書いたのか分からなくなってしまうことが良くある。が、同じようなことばかり書いているはずだから、それも構わない。
 読み返すことが出来るのも、好きな切手を貼れるのも、天気がどんなに悪くても届くのもいい。
 とある出版社の人だが、もう10年近くやりとりをしている人がいる。音楽の話が多くて楽しいことと、最近では親の介護で東京と実家のある高知へ行ったり来たりしているそうで、おれとの共通点もあり親近感を覚えたりしている。でも会ったことは一度もないのだ。また、おれのおばさんでもう90才近いのだが、いつも丁寧に必ず返事をくれる。おふくろのことを気遣ってくれてとてもありがたい。いつまでも元気でいてほしい。
 外で用を済まして、今日はもう何もないなと帰ったときに、手紙が来ているのは嬉しい。
 何もない日も、何かある。それがおれの手紙なのかもしれない。

○月×日
 んだ。
 ゴマとミョウガなのだ。
 おれは毎日食べている。ないと気が済まないわけではないが、癖になっているのかなんとなく心細くて物足りない。
 何でも美味しいから食べるというのが基本だが、ゴマは身体にも相当良いらしい。おれがうどんや納豆、豆腐などに使うのはすりゴマの方だ。ゴマは皮が堅くて噛んでもそのまま消化してしまうのだとか。ならばいりゴマの方は香ばしいだけだ。ゴマ本来の栄養が発揮されないではないか。そんなこともあり、おれはすりゴマにしている。
 また、おれはしないが、昔からゴマはするものだという世の中の教えもあったよね。
 ミョウガもまた美味しい。納豆やみそ汁などで毎日使う。スーパーでは10センチ近い立派なものが3個で130円もする。高知県産とあるが高いと思う。それが地元庄内産だと産直で一袋、両手いっぱいあって100円は安い。味は一緒だが、量こそ多いものの粒が小さくて見た目がよくないけど。
 このように、見た目がものをいう時代のようだ。柿や梨でも1個何百円もしたり、メロンやサクランボなどは何千円からとなっている。いったい誰が買うのだろうといつも思う。でも売れてなくなっている。だからどこが不況なのかとも思う。とんでもない世の中だな。
 あれ!?何を話しているのか分からなくなってしまった。ミョウガは食べると物忘れをするという言い伝えもあったよね。ということで…。

○月×日
 んだ。
 音楽だよね、やっぱり。
 懐かしい曲を聴くと、あの頃にタイムスリップしてしまう。
 幸せだったあの頃の記憶が一気に甦ってくる。無垢で純粋だったあの頃。何もかも新鮮に感じられたあの頃。流れに任せていればよかったあの頃。寒さも暑さもへっちゃらだったあの頃。夢だけで生きていられたあの頃。辛いことがあっても次の日にはケロリとしていたあの頃。不幸だなんて一度も感じたことがなかったあの頃。初めての体験全てが胸に深く刻み込まれてしまったからこそ、あの頃のことは忘れようとしても決して忘れることが出来ないのだと思う。そんなあの頃が、おれの目の前に果てしなく続く爽やかな青空のように広がるのだ。
 自然の風景や色彩はもちろんのこと、ニオイや味までもハッキリと感じ取ることが出来る。今なら許せるのに、どうしても我慢出来なかった、畑の肥溜や銀杏の臭い。酸っぱかった柘榴や苦かった蕗のとうの味。皆々、鮮やかに甦ってくる。
 過ぎ去ってしまった遠い昔へなど戻れるはずはないのに、こうして遙かずっと彼方へと連れて行ってくれる。日々の煩わしさやすさんだ心をキレイさっぱりと洗い流してくれ、安らぎと開放感でいっぱいになる。
 「待ってろよ、今すぐおれも行くからな」と、軽やかに小踊りでもしたくなるように、気持ちが優しくなれる、そんな曲。皆も聞いてみるといいよ、カモン、カモン~、カモン、カモン~。(斎藤典雄)

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