元・サイテイ車掌の田舎日記/サケ日記
○月×日
んだ。
おれはサケが好きだ。
酒田に来て一番困ったことは飲み屋通いを止められなかったことだ。東京では仕事が終われば必ずといっていいほど飲み屋に寄ってから帰宅していたのだ。でも酒田に越したら止めようという決意で来た。が、ダメだった。これは呑んべいにしか分からないことだと思うが、夕方になるとついフラフラと行ってしまっていた。…っていたという過去形なのは、オメデトウ、遂に止めることが出来たんですね。同僚たちが遊びに来た昨年の夏の終わりを境にバッタリと止めた。今では家での晩酌オンリー。
それは、同僚たちとはもちろん「やろうぜ、久しぶりぃ」と飲みに出掛けて楽しかったし、そうに決まっている。が、この時、もう本当に止めようと、それは堅く心に誓ったのだった。ホントにこんな事をやってる場合ではないと。彼等は現職だから良い。しかし、おれは無職なのだ。退職して少ない貯えの中でやっていかなければならない身なのに、たとえ月に何度かのことといえども何千円も遣ってデレ助になってなどいられないのだと。当たり前すぎて笑われてしまいそうだが、ワタシはこれで飲み屋を止めました。単純だね。
実は、おれは酒田に来てから家計簿をつけている。ノートの表紙にデカイ字で「記帳面」と記して、毎日しっかり几帳面に。できるだけの倹約と節約に努めようと。すると面白いことに、お金を遣わないことが快感にさえ思えてくる。東京に比べて酒田は物価が安くて助かるが、人生は魚などではない。やっぱり金なのかなぁ。おれの人生は金。次に命の水、サケ。そして魚かな。もう一つ挙げれば無償の愛。な~んてね。
飲み屋のマスターから「酒田にいるのに東京にいたときの方が来てくれたね」と冗談をいわれた。そりゃそうだ。おふくろのことで数年間は月に2~3回帰省していたから、1回で2泊はしていたとして、飲み屋に月に数回は必ず顔を出していたからね。最近ではもらった魚を届けたり、で、そのついでにコップ1~2杯ご馳走になったりするくらいなのだ。
もう行かないことに慣れはしたけど、お金に余裕があればやっぱり行きたいと思う。あぁ、行きてえ!!(斎藤典雄)
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