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2011年11月20日 (日)

日曜ミニコミ誌!/静かな街に住みたい『AMENITY』

1_2  近所の金属買い取り専門店の「金、プラチナ、買い取りま~す」というエンドレスな売り文句が、控えめに言ってうるさい、ということはよく感じていた。お店がマンションの一階にあり、二階の人は始終こんな声が聞こえて気の毒だな、とも思っていた。日曜日の朝10時、廃品回収車がゆっくりと自宅の周りを回りながら「ご不要になった、テレビ、パソコン、エアコン…」とスピーカーで放送するのも、気にはなるが寝起きの悪い自分が悪いのだと思っていた。

 どこまでが生活音で、どこからが騒音なのか。感じ方は人によって様々だ。私は隣のビルが工事をしていてもお互い様と思い全く気にならないが、同僚は苛々している。逆に、夕方6時頃になると隣家の主婦が「ハルー、ハルー、ごはんだよ」と猫の名を呼ぶのが何だか気に障るのだが、そんなことに文句を言う社員はいない。

 「我慢しなきゃ、なのかな?」「わたしだけ、なのかな?」そんな遠慮がちな思いを、徹底的な「ノン!」で打ち砕くのが「静かな街を考える会」が発行する機関誌『AMENITY』である。最新29号の特集は「防災無線」。本ブログで「池田大作より他に神はなし」を連載する塩山芳明氏も寄稿している。タイトルは「新・富岡『騒音』日記」。3年以上前に中止されたはずの、夜9時の防災無線が突如復活したことについてのルポ。議事録や市役所職員とのやりとりから得られた復活までの顛末が、子細に渡って報告されている。
 ラジオ体操、選挙カー、時報やチャイム放送、列車発車時のアナウンス。気になりはじめてしまったら止まらないから、気にしないようにしている、ような気がする。もうちょっと自分の感覚に素直になったら、こんな騒音王国にいるのは耐えられない、と思うのかも?(■A5判、1000円、発行:静かな街を考える会)(奥山)

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