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2011年10月17日 (月)

鎌田慧コレクションⅢ 隠された公害—イタイイタイ病を追って

鎌田慧コレクションの第3弾、出ました。

隠された公害—イタイイタイ病を追って』

実は、編集部としてはこれが一押しだったりします。

鉱毒を流す企業と、その企業がなければ暮らしていけない町のようすが

原発と、その地元との関係性にぴったり重なってしまうのです。

10年後、20年後。

日本各地で、このような会話の一切ないことを祈ります。

「確かに、この地域に●●病はあるよ。昔より多いかもしれない。でも、それは原発のせいじゃない。そんなデータは発表されてないからね」

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鎌田慧コレクションⅢ隠された公害—イタイイタイ病を追って』

「この樫根にイタイイタイ病はありません」そう言う対馬・樫根部落の住民が抱えているのは、鉱業所がなければ町は成り立たないという重い現実。川の水が白く濁っても、“リューマチ”の重い患者が急に増えても、その病状がどんなにイタイイタイ病に似ていても頑として首を振り“カドミウムは恐くない”と言い張る。そして土地が汚染されているという結論が出されても、「公害だから会社の責任ではない」と、企業をかばい続ける……。「かれらがカラーテレビと引き替えに鉱山に与えたものは余りに大きい。それは決して、農地や労働力だけではなく、かれら自身そのものだったのではないか」と、著者は作品中でつぶやく。このようなことが、もう二度と繰り返されないよう祈りながら。「鎌田慧コレクション」第3弾。

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