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2011年10月21日 (金)

OL財布事情の近年史/第51回 一気にOL受難の日々…95年、不景気体感元年?(前編)

連載「OL財布事情の近年史」は、2013年12月に単行本『女と金~OL財布事情の近年史~』として発売されます。

各年代のOL像を、イラストを交えて解説する辛酸なめ子さんのプチ時評つき。辛酸さんには、カバーイラストも描いていただきました。

エピローグには最新の女性誌お財布事情が書き下ろされ、女性誌創刊号の画像50数点を掲載。30年ぶんの「OLの財布の中身」が一気に見える本となりました。

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 先日、元『日経WOMAN』編集長の方に偶然話を聞く機会があった。1995年から10年間在籍したそうで、まさにこの時代を調査していたときに、なんという絶妙なタイミング。これがいわゆる引き寄せなのか。
 それはともかく、彼女が着任したのは部数がどんどん落ちてあわや休刊か、という時期だったとか。均等法を受けて創刊、海外留学、資格、ステップアップなどイケイケに後押ししていたWOMAN誌だったが、バブル崩壊とともにその機運は失速。キャリアウーマンへの「はしごを外された」状態だったという。その後読者への調査をもとに路線変更して再び上昇に転じたのが97年というから、95年前後の数年間はOL受難の時代だったようである。
  前回バブルの残り香の刹那的消費に触れ、これもやがてくる人災天災を機に修正されていくのでは、と仮説を元に締めくくってみた。しかしどうも、OLの財布視点で見た場合、地下鉄サリン事件も阪神・淡路大震災も直接的な影響は、ない。 この頃の女性誌を見る限り、やはりなるべきモデルが見つからない、迷走期だったといえそうだ。

 不況の時代だけに、お財布記事を探してみるとどの雑誌にも頻繁に登場しているが、内容は数年前とは様変わりしている。『an・an』93年1月29日号「1万円はこんなに使える!」、『MORE』94年3月「あなたの会社がつぶれたら!?」、『Hanako』94年6月2日号「OL2年間で100万円貯める!」、『With』95年3月号「2ヶ月で10万円 大節約の道」、『週刊女性』95年7月25日号からスタートした新連載「高橋伸子の元気が出るお金の話」等々、せちがらい世相を反映したテーマが並ぶ。ちょっと前まで「めざせ300万円」とか「40歳までに1000万円」とか言っていたのが、1万円リスペクトの時代に逆戻り。転職の前に倒産とか、殖やす前に目減り、なんてことも現実的になり、自己防衛がマネーの基本になってきた。 「使うもの」だったお金を、遊び、運用し、ようやくハンドリングできるようになってきたかと思ったら、守らなければいけなくなってしまった。

 象徴的な記事が、『コスモポリタン』95年12月号「〈絶対安全〉の消えた時代 あなたのお金を守る法」だ。リード文が当時の気分を代弁している。

 こんな時代が来るとは夢にも思っていなかった、と誰かが言う。この不況が後何年も続くって本当だろうか、とまた誰かが不安がる。銀行倒産、失業、天災。もしものときの頼りはお金なのに、そのお金さえ確かに守れるだろうかと心配になる世の中だから……そっと教えます、虎の子の扱い方。
(つづく)(神谷巻尾)

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