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2011年8月19日 (金)

OL財布事情の近年史/第42回 あんな会社のこんな「役得」。ゴージャス福利厚生時代へようこそ(後編)

連載「OL財布事情の近年史」は、2013年12月に単行本『女と金~OL財布事情の近年史~』として発売されます。

各年代のOL像を、イラストを交えて解説する辛酸なめ子さんのプチ時評つき。辛酸さんには、カバーイラストも描いていただきました。

エピローグには最新の女性誌お財布事情が書き下ろされ、女性誌創刊号の画像50数点を掲載。30年ぶんの「OLの財布の中身」が一気に見える本となりました。

全国書店から注文可能。
Amazonでも予約・注文できます!

 前回のつづき。

 さて、そんな快適空間をモリモリ用意されていたおかげで、若い女性社員が会社を大いに活用していたことがわかるのが、『MORE』1991年2月号「えっ、本当!? うらやましい! こんな役得がある、この会社」。役得ですよ、会社が。「海外旅行に金一封、バーゲンetc。世の中には、そこにいるだけで、おいしいことが待っている――そんなうらやましい会社が結構、あったりして。」 あったりしてじゃねぇ!との怒りはごもっともではあるが、確かに現実であった証言を紹介しよう。

「年に一度の社員旅行は、海外旅行が当たり前。業績によって課ごとに予算が決められるのですが(略)うまくすればおこづかいまで与えられた予算から捻出することだってできるわけ」(情報産業)
「女性にとっては、なんといっても毎日開かれるバーゲンが魅力でしょう(略)11時30分からの開店ですが、みんな11時頃には会場へ行って、並んでますよ」(商社)
「二親等まで自社便は無料。他社便も最高90%引きで乗れる。長距離フライトだと間に必ず滞在日が入って、ホテル代は当然会社が負担します。食事代として1泊60〜70ドルを現金で」(航空会社)
「直接仕事に関係のない人が相手でも飲食代はすべて経費として認めてもらえます。「だから学生時代の友人ともどんどん会いなさい」、と」(出版社)

 おそろしいのでコメントもしますまい。この特集には併せて〈有名企業50社の役得表〉というものが載っており、「福利・厚生施設」「住宅手当など」「休暇・育児休暇」のほかに「その他のおいしい役得」という項目がある。「社会保険料は100%会社が負担」「自己啓発手当が3ヶ月に一度支給」「食料品を除いたすべての商品が15%引き」「社有のヘリコプターや飛行機、クルーザーを社員が福利厚生目的で無料利用」「社員食堂、昼夕食とも無料。自社の全雑誌が全員に毎号無料配布」等々、大変なことになっていた。というか、してくれてた、会社が。
 しかしながらあまりにも当然のように行われていたので(だってアメニティですから)、それを大して恩恵とも思わなかったのも事実。先日、当時同期入社した友人にこのバブルぶりを興奮気味に語ったが、「え、そうだったの?」とマジに無意識。テレビではあの頃世代のタレントYOUが、「私たちって危機感がまったくない世代なのよね」とのんびり語っていたが、その無防備ぶりも、あの渦中のなせるわざなのでは、と踏んでいる。(神谷巻尾)

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