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2011年7月 1日 (金)

OL財布事情の近年史/第35回 アッシー君、みつぐ君など絶滅種続々!89年「NON・NOオトコロジー」(前編)

連載「OL財布事情の近年史」は、2013年12月に単行本『女と金~OL財布事情の近年史~』として発売されます。

各年代のOL像を、イラストを交えて解説する辛酸なめ子さんのプチ時評つき。辛酸さんには、カバーイラストも描いていただきました。

エピローグには最新の女性誌お財布事情が書き下ろされ、女性誌創刊号の画像50数点を掲載。30年ぶんの「OLの財布の中身」が一気に見える本となりました。

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 自分の力で生きている、現代女子。対して80年代は、少なくともお財布上自分の力で生きていなかった。もちろん自宅通勤、ママが貯めてくれる貯金、パパのファミリーカードなどの要素は大きいが、もうひとつ重要な財源を、記事をたどるうちに思い出した。そう、男子の財布である。
 バブル期の流行語、アッシー、メッシー、みつぐ君、キープ君等をご存じだろうか。車で送り迎えし、食事をおごり、高価なプレゼントを贈り、本命以外の暇つぶし相手になる男性たちが、80年代末にこんな表現で揶揄されていた。『non・no』1989年4月20日号「NON・NOオトコロジー/「みつぐ君」激白特集 ぼくたち、デート代で破産しちゃう!」では、貢ぐ男性の様子が多々寄せられている。

 ユーミンのコンサートに誘い、ホテルにバラの花束を用意、翌月の誕生日プレゼントにティファニーのペンダント、クリスマスにマイケル・ジャクソンのライブチケットなど総計16万7800円で準備したが「私、結婚するの」と切り出された。海外出張のおみやげは何がいいか彼女に聞くと、シャネルのバッグ11万円を指定された。合コンで知り合った女の子をタクシーで所沢まで送ったら喜ばれ付き合い始めたが、デートのたびに送らされて毎回2万円など、まさにザ・バブル。
 しかしこれらは特異な例ではない。デート代の支払はもちろん、みんなで飲みに行っても「女の子はいいよ」と言われ、上司や取引先には高級な店に連れて行ってもらう。いわゆる下心が特にない場面でも、「男性が支払う」のが当時の文化だった。行き着く先がアッシー、みつぐになったとはいえ、男性の方も支払ってナンボ、という意識の時代だったと思われる。それを伺い知ることができるのが、『MORE』1987年5月号「新・独身貴族はここにお金をかける サラリーマン80人の給料の使いみち」。リードがいきなりおもしろい。「お金がないと言いながら、飲み代はちゃんと持っている彼、食事をするとたいしたワケもないのにおごってくれちゃう彼……。独身男性のお金の使いっぷりって、不思議です」 って、おごってくれちゃうことになんの感慨もない女子である。(つづく)(神谷巻尾)

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