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2011年5月27日 (金)

OL財布事情近年史/第30回 現代に降り立ってみると……アナタタチ主婦ですか?!涙、涙のOL節約術(後編)

連載「OL財布事情の近年史」は、2013年12月に単行本『女と金~OL財布事情の近年史~』として発売されます。

各年代のOL像を、イラストを交えて解説する辛酸なめ子さんのプチ時評つき。辛酸さんには、カバーイラストも描いていただきました。

エピローグには最新の女性誌お財布事情が書き下ろされ、女性誌創刊号の画像50数点を掲載。30年ぶんの「OLの財布の中身」が一気に見える本となりました。

全国書店から注文可能。
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前編のつづき。

 2010年5月号で「貯まる生活♪はじめよう」に登場するのも、そんな平均的につましい収入の働き女子たち。しかし、その中からやりくりして蓄財した成功例が数多く紹介されている。29歳のグラフィックデザイナーは手取り月収24万円、一人暮らしだが月に9万円貯金し、7年で1650万円貯めたという強者だ。食費1万3000円、服飾・美容費3000円、新聞・図書費なし、と節約主婦?とみまごう家計簿だ。「化粧品はイベントと懸賞で」「夏は保冷剤で冷房費を節約」「ジムで入浴し、家では月1回!」と潔いほどに節制している。「年収別貯められる人VS貯められない人」、200万円台対決の「貯め上手さん」は、手取り年収270万円の印刷会社SE30歳女子。手取り月収19万円で家賃6万8000円も払いながら貯金3万円、投資信託3万円。って、生活費6万円ですよ? 「財布の中はいつも1000円程度」「主食費積立月1000円」「映画は昼休みにネットから応募し、月に1、2回は試写会も当たります」と、一瞬理解不能な技を駆使して、結果385万円の貯蓄。FPのアドバイスも「マネしたい技いっぱいの上級者!」と絶賛だ。
 それにしても、派手な財テク時代とは隔世の感がある涙ぐましい節約ぶりに、今さらながら大不況を実感する。せっかく手に入れた雇用機会もキャリアアップも、経済の壁の前ではむなしく後退するしかないのか。と、後ろめたさから勝手に怒りを感じてしまうバブル世代である。
 しかし、プロもほめるように、今どきの「貯め上手さん」たちのマネー術は格段に進歩していた。情報を駆使して最適な方法を見つけて、お金を管理している。だいたい、「家計簿」がこんなにOLに浸透しているとは驚きだ。登場するほぼ全員がネットの無料家計簿サイトやエクセル、手帳や大学ノートなど、それぞれ独自に工夫して家計を管理しているとは、いったいいつ頃からの習慣なのか。貯蓄にしても、銀行預金だけでなく、株や投資信託、社債、財形など様々な金融商品を駆使しているのは20年前と同様だが、高い利息が望めなくなった今、活用の仕方はもっと地道。銀行のキャンペーン金利をチェックしての預け替え、株主優待目当ての株購入、ネット口座の使い分け、カード支払でポイント集めなど、細かい積み重ねの蓄財へとシフトしている。その結果、FPもびっくりのマネー感覚につながったのでは。と、結構本気で思う。(神谷巻尾)

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