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2011年4月 6日 (水)

サイトウの酒田発・大震災日記 4月6日

 国は分かっていないんだと思う。いや、分かってはいる。が、対応や説明の仕方が悪いからか、国民を小馬鹿にしているとさえ思えてくる。皆さんは納得していますか?
 こういう事故が起きると専門用語が出てくる。私たちの日常にはない言葉だ。毎日だから覚えてしまう。シーベルト、ベクレル、ヨウ素、セシウムと。だが他にもいっぱいあり、次から次へと出てくるものだから、最近ではごっちゃになってしまって何がなんだか分からなくなってきている。
 私には放射線と放射性物質の区別すらよく分かっていない。ひっくるめて放射能にしたら違う意味になるのかイケナイのかとイライラしたりする。
 それは数値にもいえる。何倍、何百倍ならまだしも、何万、何百万となると私には想像すらできなくなる。同じとも思えるし分からなくなる。ハッキリいって私たちに数値は関係ない。
 だから、会見や報道する場合、「放射能が非常に高い数値になった。危険だからテレビを消して逃げて下さい」、あるいは「この数値は全く問題ない。大丈夫だからゆっくり寛いで下さい」でいいのではないかと本気で思う。安全かそうでないかのどちらかなのだ。
 また、コウナゴから規制値を超えるセシウムが検出されたとニュースになっていた。「コウナゴ」って何? と分からない人もいるのではないかと思う。殆どの人はアジ、サバ、マグロ位しか思いつかないのではないか。鯛や鰯、鰹など漢字ですぐに書ける人なら「小女子」も知っているかもしれないが、結局は魚でしょ。「魚から高い放射能が検出された」でいいのではないかということだ。
 「いや、違う。魚の名前を一つ一つ挙げてもらわないと困る」と強く異を唱える人もいるだろう。しかし、よく考えてほしい。いま、茨城沖でとれた魚が、銚子漁港から水揚げを拒否されたと問題になっていたが、それはコウナゴ以外の魚だった。海は広くどこまでも続いているのは誰だって分かる。小売店も消費者も万が一と大事をとって敬遠するのは賢明な心理であろう。海産物への影響は計り知れない事態になりつつある。もはや風評を越えた切実で真剣な問題だと思う。魚の名前を特定しただけでは済まない。いくら国が安全だと弁明しても、既に、国がいう原発20~30キロ圏内の問題ではなくなっているのではないか。
 こうした波紋は隣国の韓国にも広がっていた。汚染水を海に放出することをなぜ事前に伝えてくれなかったのかと、海の汚染を懸念して日本政府を批判していた。
 いずれにしても、原発近海に止どまらず、南北を含めた広範囲にわたる詳細な調査が求められると思う。(斎藤典雄)

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