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2011年4月11日 (月)

『原発暴走列島』速報!ゲラ読み【第5章】

第5章 東電の発表はウソだらけ

 今回の原発事故を受けて、私が印象的に感じているのは情報の多さである。記者会見を挙げてみると、枝野官房長官、原子力安全保安院、東京電力の3つがそれぞれ別に行っている。今はTwitterYouTube等での発信も勢いを上げ、テレビでは生中継しない会見を配信していることは日常的になっている。情報を知っている人と知らない人の差が大きくなっていると強く感じる。もちろん、それを正しく判断するリテラシーがなければ意味がないのだけれど。爆発が連鎖的に発生し、日が経つにつれて明らかされる事実を聞いて、小出しにしていると私は感じた。本当に必要な情報が公開されているとは思えない。

 東京電力の隠蔽体質を世間にさらけ出したのは、02年の原発破損隠しであったと鎌田氏が書いている。発端は内部告発だが、この中の情報には炉心隔壁(シュラウド)のひび割れを取り替え、シートで隠したこと。緊急炉心冷却システムで見つかった損傷の兆候には金属部品を取りつけた後の周辺を色まで塗ってごまかしたという。この後に続く話も、読んでいて悲しくなるくらいであるが、事実なのである。

 東京電力は、この一連の事故の責任を追及されるだろう。被曝した人への補償問題はもちろんだが、首都圏の3分の1の電力をこれからどうするのかも早急に考えなければならない。責任を取るのは、一企業だけではないはずだ。経済産業省の管理下にある原子力安全・保安院を、一機関として権力を持たせるようにしなければ隠蔽体質を打開することはできないと私は考える。

(枝元 葵)

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