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2011年4月22日 (金)

OL財布事情の近年史/第25回 『日経WOMAN』『Hanako』の時代きた!88年創刊(前編)

連載「OL財布事情の近年史」は、2013年12月に単行本『女と金~OL財布事情の近年史~』として発売されます。

各年代のOL像を、イラストを交えて解説する辛酸なめ子さんのプチ時評つき。辛酸さんには、カバーイラストも描いていただきました。

エピローグには最新の女性誌お財布事情が書き下ろされ、女性誌創刊号の画像50数点を掲載。30年ぶんの「OLの財布の中身」が一気に見える本となりました。

全国書店から注文可能。
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1988年、OL 雑誌に革命を起こす2誌が相次いで創刊した。日経ホーム出版(現在は日経BP社)『日経WOMAN』と、マガジンハウス『Hanako』である。ワーキングウーマン、ワーキングマザー到来時代を見据えた『日経WOMAN』、「キャリアとケッコンだけじゃ いや」のキャッチコピーで、あらゆることにワガママになってきた若い女性を刺激する『Hanako』、どちらもこれまでの女性誌のメインテーマであるファッション・恋愛「以外」をコンセプトにして、当時のブイブイOLのハートをぐっとつかんだといえよう。
 まず『日経WOMAN』 は、1冊丸ごとどこを切っても女性の仕事に関する話題で、「働く女性」の可視化に尽力している。ワーキングウーマンを「WW」と表記し始めたのも、この雑誌だろうか。「働くことは“私”を生きること」と解釈する同誌は、キャリアや結婚の前提として、まず働き続けることを提唱しはじめた。
 創刊号 (88年5月号)巻頭特集が「働きやすい会社はどこか? 女性の活用度226社ランキング」という30ページ近くもあるリサーチ記事。雇用均等度、管理職登用度、戦力化度、母性保護度それぞれ100点満点で得点化し、総合得点でランキングしている。1位は化粧品のエイボン、以下西友、高島屋、日本航空、小田急百貨店と続く。「トップ10位のうち7社は流通 人気急上昇の金融は低迷」とあるように、当時は女子大生の就職でも銀行や証券会社が人気だったが、長く働き続けるためには勤続年数や育休の充実度もみなきゃダメ、と提言している。
 他にも「この男と一緒に仕事がしたい」「これが90年代の有望職種」「子育て助っ人をどう確保する?」と、働く意欲、向上心が満々。勢いどんなテーマも仕事がからみ、料理は「Ms Egg Eaterが疲れを知らぬ訳」、タウン情報は「ビジネス街おまかせMAP 西新宿」と、巻末保存版データファイルには「OA機器のあるホテル・喫茶店」など、攻めの姿勢を崩さない。もしや、と思って調べたら「24時間戦えますか」の「リゲイン」発売が、ちょうど同じ頃の88年6月。本当に世の中疲れ知らずであった。(後編につづく)(神谷巻尾)

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