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2011年3月11日 (金)

OL財布事情の近年史/第23回 マネー運用がナウい!(前編)

連載「OL財布事情の近年史」は、2013年12月に単行本『女と金~OL財布事情の近年史~』として発売されます。

各年代のOL像を、イラストを交えて解説する辛酸なめ子さんのプチ時評つき。辛酸さんには、カバーイラストも描いていただきました。

エピローグには最新の女性誌お財布事情が書き下ろされ、女性誌創刊号の画像50数点を掲載。30年ぶんの「OLの財布の中身」が一気に見える本となりました。

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 バーゲンと丸井のカードがデフォルトで、DCブランドを買いまくる80年代中盤OL。それにブランドといえば、海外ブランドのバッグやアクセサリーが大流行したのも80年代であった。海外旅行は免税店で化粧品とブランドもの、というのがお約束。パリやローマの本店に行けば日本人ばかりで、入場制限もあったというのもこの時代だろう。シャネルのキルティングバック、ティファニーのオープンハート、エルメスのスカーフ、ルイヴィトンのボストンやエピのショルダー、ディオールのジャガード…ってキリなく口をついて出てしまうほど、当時は本当に当たり前のようにみんな持っていた。それにしても、DCを着て、ブランドバッグを合わせていたんですよね。どういうコーディネイトだよ、って話ですね。日本のデザイナーズブランドから派生して原宿や青山から生まれてきたDCと、ヨーロッパの一流メゾンの小物(服ではなく)を合わせるって、なんだかちっちぇなー、と今なら思えるけど当時はそれが普通だった。新しいもの、高級なもの、が価値だったということだろう。
 しかしいくら景気がよくなったとはいえ、そんなに急にDCもブランドバッグもバンバン買えたのか。給料がどうなっているかといえば、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると1985年の大学卒女子初任給は13万3500円、5年間で2万円強ほどしかあがっていない。工夫してやりくりしてるのかというと「家計簿」「節約」なんて言葉はこの時代の女性誌には見当たらない。というか、自分がリアルに過ごしていたので思い出せばいいだけの話なのだが、確かにお金が余っていたわけじゃないけれど、なぜだか買うものは買っていた。なぜだろう。うーむ。なんて惚けたこと言っているから『バブル女は「死ねばいい」』とか言われるんですね(笑)。でもまだ死ぬには早いと思うので、死ぬ気で、いえ本気で当時の消費の原動力を探してみました。
 
 まとまったお財布記事が見つからないので、マネー関連の記事に登場するOLさんたちの言動を細かくみていくことにした。『MORE』1986年1月号「株に強くなって、小金持ちになる!」に登場する30歳フリーライターは、マンションの改装費用を捻出するために株を始めたが、「目標額に達したらすかさず売ってしまうっていうのが私のやり方」という。「靴がほしいから5万円、インゲボルグのスーツを買いたいから10万円儲かればいいっていう感覚です」。わーインゲボルグ、まさにOLがちょっとがんばって買いたい憧れのブランドだったかも。株の売買でちょこっと儲けてDCを買う。ムカつきますか。(後編へつづく)(神谷巻尾)

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コメント

素敵なブログですね
おもしろいです

投稿: yuo | 2011年3月12日 (土) 13時50分

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