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2010年10月24日 (日)

元乙女のゲーム生活「ときめきメモリアルGirl's Side 3rd Story」

 今考えれば、なぜ「あんなに」はまったのかわからないゲームがある。ときめきメモリアルGirl's Sideシリーズのことなんだけど。
 6月に最新作「ときめきメモリアル Girl's Side 3rd story」が出たので、ファンとしては遊んでおかなくては!ということで、発売日に買ってきた。(古くてすんません!)

 大まかなストーリー(3年に渡る自分磨き)やシステム(大接近、スキンシップ、親友モード)、服装のイマイチさ(ダサさもいいんだけど)等に変化はなく、好きな男の気になるパラメーターをあげて、彼好みの女になる!という部分もそのまま。なんていうか、この特定の相手好みの女になる、というのは非常に現実的。気になる人の好みを聞いて、長い髪なら伸ばしたり、スリムならダイエットして……。昔、やりませんでした? 私はやりました。
 まぁ、違うところといえば、現実世界では、相手の眼中に入っていないかぎり、「2人きり」で遊ぶことはできないってことくらい。

 さて、前置きはいいとして、今作で注目すべきポイントは、ライバル女子の消滅と三角関係発足だ。
 ライバル女子の存在はスパイスと考えれば悪くないが、恋愛ゲームにおいては不必要。何がうれしくて仮想世界でまでライバルと争わなくてはならないのだ。そして、好きなキャラクターを取られないように努力せねばならぬのだ。そんなもん、現実だけで充分。仮想世界でくらい夢を見たい。だからこそ、今回の消滅はありがたい。
 そのかわりに出てくるのが、三角関係!男を取り合うのではなく、男達に奪われあうんですよ!キャー!
 いやー、こんなシチュエーションないから最高ですよ。進め方によっては、「私のためにけんかしないで!」な状態(プライドVSプライド)になったり、やっぱり俺たちはお前のことが好きなんだ!(三人ED)という、まさしく両手に花エンドになったりするわけです。
 現実で、「私のために争わないでー(><)」なんてのはめんどくさいだけなので、仮想世界で味わえるのはいいです。まぁ、三角関係はゲーム界ではよくあるシチュだし珍しくないから大喜びってほどではないけどね。
 ただね、GSの場合、「大接近」という煩悩直撃ハァハァゲームがあるわけです。簡単にいうと、デート帰りにさわりまくって、男子が性的興奮を覚えたところでおあずけという鬼畜極まりないミニゲームなのだが、それを3人デートの帰りにやってしまう「W大接近」というのがあるわけです。ただの三角関係ではない。抜け駆けしていちゃいちゃしまくる! はぐれたほうかわいそうだよ。だからPvsPが起こるのか!!男を乱す小悪魔じゃなくて、サタンだよ。そんなことばっかりしてると刺されるぞ。お母さん、ハラハラしちゃうわ。
 いやー、よくないね。でもこれがゲームの醍醐味。現実でやると大顰蹙なことも、ときメモなら大丈夫!だって、先生と街中でデートしたって、イチャイチャしたって、一緒に帰ったって変なうわさも立たないんだもん。そう考えると、三角関係なんて小さいことだわね。はぁ、村八分的なめんどくささがないっていいね。本当に。 話がそれてしまった。とにかく、三角関係とW大接近という平等に愛を与えられるシステムはときメモ以外にはありません。・・・って、ここまで書いて気づいたけど、W大接近をまだやっていなかった。ナンテコッタ!すみません。一部、想像で書いてしまったことをお詫びします。 

 やっていない理由だが、三角関係に持ち込むのがめんどくさくてね。新しい要素が入ってくるのはいいのだけれど、システムが変わらないから、そうとうキャラにはまり込んでいないとできない。しかも、三角関係の相手があらかじめ決まっているので、どちらか一人がそうでもないと燃えない(萌えない?)。3年間を使ってパラメーターを上げ、イベントをこなすというのが、ときめきメモリアルシリーズの基盤なので、そこに文句をいうのはシリーズを否定することと同じなのでいわない(もう、言ってる?)。なのに、嬉々として買いに行き遊んでしまっている。
 飽きっぽい+はまり込めない私には、キャラクターによってシナリオが変化するゲーム(緋色の欠片とかVitamin Xとかのアドベンチャー系)のが合っている。変化があれば飽きない(刺激を求めるタイプなのか!?)。にもかかわらず、シミュレーションよりの「ときメモ」を買ってしまい、なんだかんだいって遊んで、しまいには寝食を忘れるほどはまるのは、思春期の男子がかわいそうになるくらいの煩悩の刺激(大接近)と、にも関わらず最後はフツーに告白されてキスして終わり(あんだけデートして、さわりまくっているのにまだ付き合っていないのはどういうこと?)という相容れないギャップのなのか、それともリア充の学生生活体験(リア充ではなかったからね)と青春時代の青々しさを思い出させるノスタルジックなところがよいのか。
 なにがいいのかはわからないが、ひとついえることは、マンネリなシステムも新要素も洋服のダサさも含めて「おもしろいゲーム」だから好き、というところは確かだ。(奥津)

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