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2010年8月30日 (月)

もし菅首相が「『小沢』か『脱小沢』か」で解散総選挙を打ったら

菅直人首相が代表選ではどうやら劣勢らしい。そこで耳寄りなアドバイス

憲法53条で「内閣は、国会の臨時会の召集を決定することができる」とある。さっそく閣議を設けて衆議院解散の了承を取る。反対する閣僚は罷免する。そして臨時会を開き冒頭で7条解散するのだ。大義を聞かれたらこう言えばいい。「身内の代表選挙で首相を決めてはいけない。ここは私の『脱小沢』か『小沢』かを国民に直接ご判断願いたい。信を問う!」と格好良く決める。

むろん民主党は割れる。しかしこうなってみると小沢氏に付いていく議員は意外と少ないのではないか。多かろうと少なかろうと小沢支持派には刺客を送り込めばよろしい。

自民党が漁夫の利を得るか?たぶんそうならない。小泉郵政解散の時も同じような議論があったけど結果として野党第一党は埋没した。それは自民党議員も知っているので「脱小沢」に賛同する(これならば賛同しやすい)自民現職をスカウトして除名した小沢支持派の刺客に据えれば一石二鳥である。その際に森喜朗氏のような「古い自民党」が潜り込まないよう「排除の論理」も忘れずに。これもまた菅さんが民主党を立ち上げたときに経験している

それに。やせても枯れても菅直人vs小沢一郎は政界屈指の好カードだ。1政党の代表選でやるなんてもったいない。サッカーW杯決勝トーナメント1回戦でドイツvsブラジルを見るようである。菅直人vs小沢一郎の構図に「谷垣」が入る余地は少ない。どちらでもなく谷垣を首相にするかあ……との選択肢は有権者になかろう

それに谷垣さんでは菅直人vs小沢一郎の構図を壊せるほど面白いテーマを掲げられないだろう。「真面目に、政治」とか「『脱小沢』の本家本元自民党」とか「もっと大事なことがある」とかだろうよ。その間に菅民主党だけでなく小沢支持派も自民党分断に走る。これは見物だ

こんな国難の時期に効果があるかとの疑問もあろう。それも郵政解散で実証済み。何ら必然性がなかった郵政民営化でさえあれだけ盛り上がったのだ。それより「小沢」の方が重要と国民は思うだろう

どうしてもその1テーマだけで不安ならば菅さんは「公務員給与の半減」ぐらい言えばいい。どうせこうなれば風任せの選挙なのだから官公労は不要である。バッサリ切って小沢さんに差し上げても見返りの方が大きそうだ。選挙期間中になって公選法の縛りがきつくなる前に「脱小沢だ」「給与半減だ」「刺客だ」「分裂だ」「腹案だ」(おっとこれは違った)と騒ぎ立てればメディアは沸騰する。そんな日本のありさまにあきれて円売りが進むかもしれない

これで菅さんが勝てば「政権たらい回し」にはならない。自民は壊滅するので参院の構図も変わるだろう。逆にここまでやっても小沢さんが勝てば、それはそれで頼りになるリーダーであろう(編集長)

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