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2010年7月25日 (日)

日曜ミニコミ誌!/報告・圧迫・出会い系 『むだにびっくり』

Muda  アミューズメントパークでつまらなそうな顔をしているのは、迷惑だ。それは不愉快な気分が周囲に感染していくからで、みんなは一瞬にして「本当はとくに可愛いとも思っていないキャラクターとピースサインで笑って写真を撮っている自分」とか、「怖いだけの絶叫マシンに嬉々として乗りこむ自分」とか、「普段は絶対に通り過ぎるピエロのパフォーマンスにウケてる自分」に気づいてしまうのである。一生懸命魔法にかかっているのに、たった一人が素に戻っただけで全てがぶち壊しになってしまう。それは悪ですらある。

 ミニコミ誌『むだにびっくり』は、この意味で「悪いこと」ばかりする。その潔さがとてもよい。
 著者は女性漫画家。男性向けアダルト雑誌に過激スポット等の潜入ルポ漫画を書いた際「男性が喜ぶようなこと」しか書けなかった悔しさから、このミニコミを思いついたのだという。男性向けの雑誌では「エッチな所に行って、ムラムラしちゃいました☆」(著者ブログより)と書かなければならないことも、女性目線の本音では「ありえねー」「真面目にスゲー」「なんでこんなことやってるのか」「気は確かか」と思わざるを得ないことが多い。そんな、男性誌では踏み込めない女性の本音がたくさん詰まっているのが『むだにびっくり』。

 風俗、出会い喫茶、ストリップ劇場などに行って、ときには驚き、ときには冷静に突っ込みを入れといった性的興奮の介入する余地が全くないレポートを作り上げている。そんな男の幻想を打ち破るようなミニコミなのだが、私の周りでは女性・男性問わず人気が高い、ということは、男性自身もやっぱりその辺は分かっているんだろう。私たちはアダルト男性誌とその読者たちに対してしかめ面をする必要は全くないのだ。だってそれはオトコの遊園地にすぎないのだから。

 そんな『むだにびっくり』の最新号・第3弾は、「圧迫感のある人たち!!」篇。

 たまに1ミリも面白くないアミューズメントパークを無理やり押し付けてくる人って存在するけれど、この号はまさにそんな人々について冷静に語っている。多くの人が伏し目になって語るのを避ける、やたらテンションの高い「アッパクちゃん」をスパスパ斬っていて爽快だ。「喫茶店バイトのほかに5億を稼ぐ」と吹聴する男、「イケメンすぎる男」など身近な例から、類は芸能人にまで及ぶ。自らの内に棲む「圧迫」にまで言及しており、著者の人間・自己観察には脱帽せざるを得ない。(奥山)

(■「むだにびっくり 第3弾」120P600円(税別)/A5判/タコシェ、模索舎などで発売中)

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