« 『転落 ホームレス100人の証言』出版記念 ホームレス自らを語る傑作選 第76回 寿司屋を開く夢破れて/沼田雅美さん(年齢不詳) | トップページ | Brendaがゆく!/セーヌ川沿いのでのピクニック! »

2010年6月11日 (金)

大畑楽歩さんのブログから/私…障害者は苦手です。。。

ずいぶんと挑戦的なタイトルじゃないの、と思われることでしょう!

「障害者のクセに障害者が苦手」。。。

こんな障害者は珍しいと思います。

あなた何様?とお叱りを受けるかもしれません。

でも、私はこれまで、接してきた障害者の方はみな

往々にして… 「社会に対して被害者意識が強く、

障害者は何も悪くないのに、差別する健常者に

問題がある。国が社会が悪い…」 と、わめき

差別する側にのみ、環境や人に問題を押しつける…

私は自分もおもいっきり障害がある人間の側だからこそ、

この甘え心を大目に見ることができないのです。

断じて目をつぶるわけにはいかない。

それを許すというのは、『24時間テレビ』の安っぽい同情に

感動するのと同じぐらい障害者をバカにすることだから…

まがりなりにも障害者として生きてきた私のプライドが許さない。

この(楽歩さんの)ブログをこよなく愛して下さっている皆様には

今更…説明するまでもありませんが、

私が“脳性まひ児”で、“障害”という運命を背負って

生きてきたという障害者ストーリーのみならず、

朝から晩まで、義務教育もけっちらかして

ひたすら健常者になるために、オリンピック選手なみの…

と言えば随分カッコイイけれど、トドのつまりが

開けても暮れてもリハビリに励んできた。。。

という特殊な体験故に?!

障害者らしくない、でも見た目は思いっきり“障害者”という

今の私の一端を作り出したのだと思います…

若干7歳の少女が、学校も行かず、友達とも遊べず、

ただ障害を克服するのがあなたの仕事だと言われ、

冬場は未だ夜が明けていない5時半から起床し

延々、黙々とこなし続けて、夕暮れがせまっても、

まだ運動プログラムは消化できていない…という過酷な毎日の中、

幼心に、どれだけ運動したって、血がにじむようなトレーニングに

耐えても、脳性まひがきれいさっぱり治るなんて、あり得ない…と

確証しつつも、親の期待に逆らい切れず、特殊な幼少期を

歩んできた私は、幼少の頃から真剣に

“生きる”とは何なのか?

“健常者”だったならば幸せなのか?

“障害者”はなぜ卑屈に生きなければ叩かれるのか?

親や世間から発せられる様々な矛盾と戦って「私」という

人格が形成されてきたのだと思います。

健常者と障害者… いくら同じ人間だと言ったって、

生活環境が違えば理解しきれない部分も

当然生じてくるもんです。

ましてや障害者と呼ばれる人間に、

多くの健常者の人たちは、「障害者」という言葉は

知っていても実際に、(遠巻きにでも)見たり、触れ合ったことなど

ない人がほとんどなんだから、理解できなくて当然

たまに、見かけたら、そんなに悪気はなくてもジロッと見てしまう

ことだってあるはず

見てもらわないと、観察できないし、観察してもらわないと

違いがわからない。違いがわかって、はじめて同じ部分が

見つけられるんですから

その為に、障害者と健常者の接する機会が増え、

距離が近づくことは非常に嬉しいことではあるのですが…

これで、スカッと解決に、至らないのが、

今の日本の現実なんです

障害を抱えて生きていく以上、障害に応じて、他人さまの手を

借りなければ生きてはいけません。

所詮、人間なんて五体満足であっても一人じゃ生きていけないの

だから、障害者に限ったことではない…とスネてみたところで

日常的に他人さまの手を煩わすのは“障害者”なんですから

重度も軽度も大差ありません

しかし、やってもらわなければならないから、

卑屈になることもなければ、大人びた行動を振舞ってはいけないという

ことではないんです。

障害の克服に励むことも大事ですが、もっとも障害者が磨かなければ

ならないスキルは、社会性を身につけること

そうしなければ、

(悪意はなくとも)介助者のなすがままになってしまいますし、

ノーマライゼーション社会を目指すには、先ほども言ったように

健常者と障害者の距離が縮まなくては実現不可能だと

思いますが、今の現状だと、距離が近くなって困るのは

現状に甘えて努力を怠っている障害者側なのでは?と思っちゃうほどです。

自分も障害者なのに“障害者”は苦手だと、一種の“近親憎悪”に

近い状態で生きてき、障害者問題を見てみぬフリして生きてきた

紛れもない障害者≪脳性まひ者≫一種一級のワタクシ。。。

出版を機に毎日、様々な障害者の方から人生相談を受ける中、

同じ障害者として、この問題を他人事にしていてはならない

いま、私の中で新たな戦いが始まろうとしています。

|

« 『転落 ホームレス100人の証言』出版記念 ホームレス自らを語る傑作選 第76回 寿司屋を開く夢破れて/沼田雅美さん(年齢不詳) | トップページ | Brendaがゆく!/セーヌ川沿いのでのピクニック! »

ドーマン法」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/122338/48601130

この記事へのトラックバック一覧です: 大畑楽歩さんのブログから/私…障害者は苦手です。。。:

« 『転落 ホームレス100人の証言』出版記念 ホームレス自らを語る傑作選 第76回 寿司屋を開く夢破れて/沼田雅美さん(年齢不詳) | トップページ | Brendaがゆく!/セーヌ川沿いのでのピクニック! »