鎌田慧の現代を斬る/日米の進むべき道とトヨタのマンモス化
米国のチェンジと日本の政権交代の結果、11月中旬、オバマ大統領と鳩山由紀夫首相の日米首脳会談がおこなわれた。未来志向の日米関係を築くのが目的の会談だったようだが、両者の意見は必ずしも一致したわけではない。
鳩山首相が掲げたのは、「東アジア共同体」構想だった。オバマ大統領は「米国は環太平洋の一国だとはっきり申し上げた。アジアと米国の将来は運命共同体だ」と会談後の記者会見で語ったそうだが、「東アジア共同体」については直接触れなかったという。そこに温度差はある。
しかし米国がアジアを重視にむかっていることは間違いない。中国は米国の輸出入を支える存在であるだけでなく、世界最大の米国債買い入れ国でもあり、いまや米国経済にとって欠かせない存在となった。また米国製品の消費地としてのアジア諸国は無視できない。
問題は、影響力が落ちつつある太平洋地域で、米国がさらに覇権の強化を目指しているのかどうかだ。基本的にアジアのことは、アジアの国々で独力やっていくべきであり、いままでのような米の覇権主義では困る。一方、鳩山首相は記者会見で「東アジア共同体を構想しているのは日米同盟が基軸にあるからこそだ」と米国に語っているが、米国の覇権の象徴ともいうべき日米安保条約と基地の再縮減を基軸に東アジア共同体を考えているようだから、もう時代は変ったはずだ、といいたい。
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