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2009年8月23日 (日)

日曜ミニコミ誌!/コーヒーのおともに『はなうた』1号

Hanauta  初めて見たとき、企業の宣伝チラシかと思ってしまった。思い浮かんだのはフェリシモのカタログと資生堂の「花椿」。デザインの美しさに興味をそそられ、カタログと理解しつつも誌面に惹きつけられてしまう、そんな力がどちらにもある。『はなうた』は素人離れしたつくりと、ミニコミとしての魅力を持ち合わせた雑誌だ。

 画像を見ていただくとわかるが、販売時にはこのように冊子が紐で縛られている。紐をとくと、その先端が冊子にくくりつけられており、栞として機能することが分かる。この時点で「ニクイ」という言葉が出てしまう。そして表紙にくるりとあいた円形の穴から覗くのは、靴。表紙をめくると、お行儀よく並べられた革靴がそこにある。

 一号のテーマは「深緑」だ。深緑色とリンクした衣・食・住の世界を紹介しているだけではなく、レビュー対象の映画パッケージ、本の装丁、CDジャケットまで全て緑色と徹底している。しかししつこくない。女性らしさを感じさせる繊細なデザインが、こだわりの強さをゆるりとカバーしているのだ。こんなに美しく、きびしく、雑誌というものを追及しているのに、あくまで個人で楽しんでいるという姿勢が素晴らしい。全力で楽しんで、全力でつくっていく、そんな豊かさを確かに伝えてくれる『はなうた』。2号まで出ている。(奥山)(■1号、B5判32P 定価630円)

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コメント

この冊子は どのようにもとめたらいいのでしょぅか

投稿: おん | 2009年8月23日 (日) 06時14分

おんさん、記事をお読みいただきありがとうございます。
私は新宿 模索舎様で購入しました。

投稿: 奥山 | 2009年8月25日 (火) 15時43分

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