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2009年8月11日 (火)

ホームレスのおじさんとダンス!?

 ホームレスの人々への支援のほとんどは衣食住である。最も足りないものが衣食住だから、そのような支援になるのは当然だろう。しかし、それがすべてかと言われると、事はそれほど簡単ではない。

 そもそもホームレスの人たちが、路上で暮らすようになった原因は貧困だけではない。自立生活サポートセンター・もやい事務局長である湯浅誠氏のいう「溜め」がないことの方が、より大きな問題ともいえる。
 例えばアパートを維持するお金がなくても、居候をを許してくれる親族や友人が居ればホームレスにならなくて済む。また仕事がなくなっても、貯金があれば食いつなぐことができる。そうした「余裕」を湯浅氏は「溜め」と呼ぶ。彼らの団体が、事務所を開放して地域住民や支援者やホームレスのための喫茶店を作っているのも、そんな「溜め」を取り戻す運動ともいえる。

 そして、ホームレスの運動(といってもいいのか迷うが……)に、また新しい形が現れた。「ホームレスのおじさん、または以前ホームレスであったおじさんを中心」としたダンス公演だという。
 そのダンス・カンパニーの一員で、ダンサーでもあり、プロの振り付け師でもあるアオキ裕キ氏のブログには、次のような一文がある。

  ホームレスであるという状況ではあるが、
  「俺達は大変だよ!」
  という踊りではなく、”森の踊り”を単純に踊る。

 表現もまた生きる上での必須なものとするなら、踊りもまた何かを取り戻すきっかけになるかもしれない。あるいは市民運動的な観点を除いて、踊りとしてのおもしろみを楽しめるかもしれない。いずれにしてもちょっと楽しみだ。(大畑)

●公演予定はこちら!

日時:8月23日(日) 14時と15時に2回。
場所:井の頭公園内の林
    ……吉祥寺南口を出て公園の入り口を入ってすぐ、
      右手の奥の林の中

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