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2009年6月16日 (火)

●サイテイ車掌のJR日記/何もかもガッカリRainy Day

 ○月×日
 雨の日が続くとガッカリする。
 朝から薄暗いと気分まで滅入る。何をするにもやる気が半減してしまう。コーヒーを啜りながらぼんやりしていることが多い。思い浮かぶことも何故か前向きではない。

 ふと、子どもの頃のことを思い出した。近所の神社に紙芝居が来ていた。確か5円か10円だったと思う。私は毎日見に行った。女優の菅井きんさんを男にしたような顔のおじさんだった。雨の日もカッパ姿で来てくれた。いつもは10人近い子どもがいたが、その日は台風のような大荒れだった。外には人っ子一人いない。今日は来ないかもしれないと思いながらも私は出掛けた。案の定、私一人だった。少し待つとおじさんはやっぱり来てくれた。そしてちゃんと見せてくれた。ところが、私はだんだんと怖くなり話の途中で全速力で走って逃げた。死に物狂いで家に辿り着いたのだ。紙芝居の内容が怖かったのではない。そのおじさんにどこか知らない遠い所へ連れていかれるのではないかという思いがしたのだった。
 また、その神社では近所の子ども達とよくかくれんぼをして遊んだ。私は家に帰れば絶対に見つからないと思ったのかどうかは忘れたが、とにかく家に帰っていた。こたつに入ってお菓子などをポリポリ食べているうちに眠ってしまったらしい。気が付くと日が暮れ外は真っ暗になっていた。う~む、子どもの頃からヘンなヤツだったんだなぁ、やっぱり。などと納得して、喜んではいられないのだけど……。

 さて、先日の乗務中に、床に寝ている人がいるから何とかしてくれとお客様から申告があった。しかも、なんと上半身裸だというのである。行って見ると、靴も靴下までも脱いであった。20代男性で酔っていたようだったが、家の中と勘違いでもしているのだろうか。やれやれと思いながら「おい、こらっ、起きろ。服を着ろ。『草なぎ』ってんじゃないよ、逮捕されるぞ」などというはずはないが、重いの何のって、やっとの思いで起こして座席に座らせたが、また寝ていた。直ちに指令に無線連絡し、途中駅で駅員を手配してもらって下車させた。いろいろなことがあるが、まったく、やっていられないよな。

 このところ人身事故がまた続いている。思うに、「発車です」「新宿です」「右側です」「乗り換えです」「終点です」の、この「です」が多いのがイケナイのではないのかと、ふと思った。です=デス。つまり、「Death」。死の宣告である。今度から「です」をつけないアナウンスをしようかと思った。

 くだらない話でガッカリだね。すまなかった。

 いやはや雨の日はしょうがない。梅雨入りもしたことだし、ジトジトジメジメ憂鬱な雨は当分続きそうである。(斎藤典雄)

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コメント

斉藤様 いつも楽しく拝見しております。斉藤様の本は全部持っています。最近また人身事故がよくおきているようでたいへんですね。民営化の弊害の一つだと思いますが、国鉄時代は人身事故がおきても運転再開がもっと早かったそうですね。JRになって時間がかかるようになったのは何か理由があるのでしょうか。

投稿: claus | 2009年6月30日 (火) 13時24分

claus様、コメントありがとうございます。時間がかかる?そうでしょうか。指令との無線交信等便利になった反面、さまざまな縛りが増えた弊害でしょうかね・・・。よくわからなくてすみません

投稿: 斎藤 | 2009年7月 4日 (土) 07時57分

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