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2009年4月14日 (火)

ホテルニュージャパン火災後の廃墟/第30回 目立たなかった深い青の扉

20a_2  張り紙にある通り、9回西側の非常階段の扉である。中に進入するためだろう。消防隊が扉を切った跡が残っている。この写真でホテルニュージャパンの火災に詳しいKBさんが注目したのは、写真左、扉の左に残る青い筋だった。
「直接の炎が避けられたこで、元の色が残ったのだと思います。ただ、このような深い青だと沈んでしまって、停電や煙が充満した状況下では、とても避難するための特殊な扉だと分かりにくかったのではないでしょうか?」
 たしかに当時の報道などを読むと、内部構造の複雑さと煙の蔓延によって非常階段までたどり着けなかった人もいたと書かれている。また、非常階段にたどりついても開け方が分からず、脱出できない人がいたことも大きな問題となった。
 33人の死者を出した小さな原因の1つは、こんなところにもあった。

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