川上哲治をWBC監督に
本当は「川上哲治に国民栄誉賞を」にしたかったけど時流にこびて変えた。
改めて川上哲治氏がなぜ国民栄誉賞に選ばれないか不思議である。名球会に入っていないからか。でもあれは金田正一(カネヤン)さんが「昭和」でないから入れなかったともっぱらのうわさ。
ここでご存じない人はカワカミさんって平成生まれなのかと勘違いするかもしれないので改めて記す。川上選手は2000本安打を達成している。平成生まれの高卒選手ならば1年間で1000本のヒットを打たねばならない。そんな選手がいたらメチャ目立つ。でもいない。よってカワカミ選手は「平成」ではない。
では何かというと「大正」生まれなのである。戦前のプロ野球草創期を知り、戦後は落ち込んだ国民を「赤バット」で鼓舞し、日本人初の2000本安打を達成し、首位打者5回を始め数々のタイトルを獲得した栄光に満ちた現役生活だった。
監督としては読売球団を14年間で11回優勝させ、そのことごとくが日本一。うち9年連続日本一が含まれる。いずれも前人未踏空前絶後の成績だ。何しろ王貞治や長嶋茂雄を部下として使っていたのだ。そういえば晩年のカネヤンも部下。
さらに重要なのは今年89歳となるにもかかわらず壮健という点だ。生きる日本プロ野球史みたいなものである。なのになぜか人気がない。山県有朋みたいなポジションだ。
原辰徳采配で大丈夫かと誰もが思っている。ここは川上哲治の出番だろう。確かにもう動けないかもしれないけど大丈夫。実質的な監督はイチロー選手と城島選手なのだから。「生きる日本プロ野球史」は座っているだけで緊張感を与えよう。儒教の国のライバル韓国は畏敬の念を持つに違いない。徴兵され先の大戦を味わったと聞けばアメリカも一目置くはずだ。どうですかね。(編集長)
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