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2009年3月 8日 (日)

ホテルニュージャパン火災後の廃墟/第28回 柱に空いた穴

20a_4  炎で焼かれ、赤くさびた消火栓の扉である。消火栓(火災報知器)の特徴である赤い円錐形の表示灯は熱で溶けてなくなっている。向かって左、うすく浮き出している赤い丸は非常ベルのスピーカーと思われる。向かって右は非常ベルの押しボタンだったはずだが、それと分かる痕跡はなくなっている。
 ホテルニュージャパンの火災に詳しいKBさんが注目したのは、消火栓の鉄枠の下部だ。
「消火栓が付いているわけですから、この柱の中にパイプシャフトという水道管や下水管などの管が通っていたはずです。つまり柱に空洞があります。この空洞を通して火災が広がらないよう、通常は柱の隙間をコンクリートで埋め戻します。
 ところが写真では消火栓の鉄枠の下に隙間が見えます。火災のときに、この穴から火や煙が別の階に移った可能性もあるでしょう。
 しかも鉄枠に下にある巾木が別の階の写真で木製であることが分かっているので、穴周辺でかなり燃えたのではないでしょうか?」
 ホテルニュージャパンの火災が広がった原因について建築の不備がいくつも指摘されているが、この埋め戻していない柱も危ない事例の1つといえるだろう。
 柱の後ろに見えるオレンジの色のホースは現場検証などに使われたのだろうか? マンホール工事で空気などを供給する管に似ているが、何に使われたのかは定かではない。(大畑)

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