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2008年11月18日 (火)

●サイテイ車掌のJR日記/朝夕の満員電車、概観

 まるで「ドシラ」と重く沈んでいくかのように、何もかも、トーンが下がっていく。そして、しまいには、深いため息に変わっているのだ。
 ん!? 何を言っているのかさっぱりわからないよね。それはそれで、まず。
 一日の仕事を終え、家路を急ぐサラリーマンの姿も、いつもと違うような、なぜかせわしなく感じてしまう。また、家々に灯る、昨日までと同じはずのあかりですら、なぜかあったかそうに見える。さらに、日が暮れ始めて、暗くなっていくときの感じが、なぜか物悲しくてしようがない。
 それらは多分、冬が来るということを日に日に実感しているからか。そんな今日この頃だが、それは今だけで、12月になれば本当に目まぐるしくて、そんなことなど感じてはいられなくなるのだろう。
 毎年のことだが、寒いのは嫌だね。今はまだそれほどでもないが、やっぱり寒い。
 勤務中、ホームで自分が担当する電車を待つことすら、寒さが身に沁みて億劫になる。欠乗防止のために、早めのホーム出場が義務づけられているのだが、ま、3分くらい前からホームに突っ立って待っているわけだ。それだけで辛い。
 寒いから、つい、ポケットに手を入れて何でもいいから踊りたくもなるが(ならないか)、お客さまの目もあり、あまりみっともない格好はできない。背筋を凜と伸ばし、直立不動の状態で、遠くの空を見つめながら、安全と無事故だけを祈り、ただひたすら待っている、わけではないけどね。
 それにしても、中央線は遅れてばかりだ。
 朝はお客さま混雑の遅れの上に、特に多いのが急病人だ。これだけ込んでいるのだから気分が悪くなるのも分かるが、睡眠と朝食は十分だったのだろうかと思ったりする。まさか、乗車時に健康診断をするわけにもいかないし、超満員で消耗する体力は相当なものだろうが、これはどうにもならないことだ。
 そして、日中に多いのは荷物挟まりだろうか。駆け込んで無理矢理乗ろうとするからだが、ドアが閉まりかけているのに傘などを差し込むケースが目立つ。私達車掌は再び開ける手立を取るが、そのまま閉まって発車してしまったりする。で、直ちに非常停止手配をとり、急停車させるが、これも個々人のマナーの問題で、やはりどうにもならないような気がしてしまう。
 あと、夜は断然酔客絡みだ。触車や転落、線路内立入り等々。これからの忘年会シーズンを思うと先が思いやられるが、命に関わる問題だから特段の注意をしなければならない。
 しかし、昔はこんなに多くはなかったと思うのだが、情報が伝わってこなかったり、見えなかったりで、結果オーライなだけだったのだろうか。とはいっても、やはり来る日も来る日もどうにもならないことばかりだ。
 安全は他人任せではいけない。自分の身は自分で守る心構えをしなければならない。なんてね。私自身偉そうなことをいえる立場ではない。
 いずれにせよ、ため息とともにうなだれてばかりいる。「ドシラソファミレド~」というわけです。(斎藤典雄)

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