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2008年10月14日 (火)

ホテルニュージャパン火災後の廃墟/第20回 はがされた壁

20a_12  この写真は、不可思議な部分が一点ある。それは燃えてもいないのに、消火栓の横にある仕上壁が両方ともはがされ、下の垂木やコンクリートがあらわになっていることだ。
 この理由について、建築に詳しいKBさんは消防による調査の結果だと教えてくれた。
 当然のことだが、この消火栓の裏には配管が納められている。放水するための管が必要になるからだ。
 この写真に写る消火栓も垂木が見えるコンクリートの裏側に、地下から10階まで貫いたパイプスペースという空洞があり、給排水管などが入っていると推測される。
 消火栓を納めるため、この空洞に穴を開けたのだが、その際コンクリートで隙間をきちんと埋め戻しているのかを、消防署はチェックしたのだという。隙間があればこの空洞を伝わって、別の階からの煙や炎が進入してしまうからだ。(大畑)

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ホテルニュージャパン火災後の廃墟」カテゴリの記事

コメント

きちんと埋め戻しはしてあったのでしょうか。気になるところですね。
廊下は天井と壁が繊維板、その下は胴縁だと燃え広がるのは当たり前でしょうね。
私は工業高校の建築科に通っているのでホテルニュージャパンの構造について説明します。(いきなりすみません。)
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投稿: トニー | 2008年10月25日 (土) 20時48分

ホテルニュージャパンは鉄筋コンクリート+補強コンクリートブロックという構造体から成り立っていると思われます。詳しく申し上げますと、全体的な造りは鉄筋コンクリート造で、部屋の仕切りは補強コンクリートブロック造ということです。鉄筋コンクリート造の利点としては耐火性、耐震性が主なものです。補強コンクリートブロック造は皆さんがよく見かける穴があいたブロックを積み重ね、ブロックの穴に鉄筋を入れ、その隙間をコンクリートで埋めます。
どちらも耐火性は十分です。では、何故火災が発生した部屋にだけに留まらなかったかと言いますと、各部屋のドアが木製であったこと、外側に面している壁と部屋の仕切りの壁がくっついておらず、仕上げ材でその隙間を隠していたということ(繊維板+胴縁(木製))これが原因で廊下へ、隣の部屋から隣の部屋へとどんどん燃え広がった原因になったのです。また、他の階へと燃え広がった原因としては空調ダクトの埋め戻しがなっていなかったこと。エレベーターシャフトを通して燃え広がったと思われます。そのほかに、構造的な問題ではありませんが、スプリンクラー設備が整っていなかったこと。(噴射口だけ天井にくっついていただけ。)また、加

投稿: トニー | 2008年10月26日 (日) 12時08分

トニー様
コメントありがとうございます! コメント遅れてすみません。話が切れております。ぜひ、続きを書いてくださいませ。

投稿: 大畑 | 2008年10月29日 (水) 22時51分

加湿設備の電源が切ってあったことから空気が乾燥しており、燃えやすくなっていたのではないかと思います。そして防火扉が針金で固定されていたことなどがあげられるのではないかと思います。
途中で切れていたのに気づきませんでして…。すみません。私がこの掲示板に書き込んだものについては色々と調べて載っていた情報ですので大筋あっていると思います。参考になったら嬉しいです。あと、ホテルニュージャパンの横井オーナーはトーヨーボウル、パシフィックパークホテル茅ヶ崎のオーナーでもあったそうな。

投稿: トニー | 2008年11月 2日 (日) 22時43分

お久しぶりですがトニーさん詳しい説明をありがとうございます。
写真についての事ですが、奥にある青いゴミ箱が凄く気になりますね。

投稿: 4260 | 2008年11月 4日 (火) 22時27分

そうですね‥。
気になりますが…。何のために?
火災後の片づけにつかったのでは?

投稿: トニー | 2008年11月12日 (水) 00時02分

垂木ではないです

投稿: さなぎ | 2008年11月15日 (土) 05時48分

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