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2008年9月24日 (水)

紙としての月刊「記録」終了について

08年8月28日に発行した9月号をもって月刊「記録」を紙の雑誌として提供するのを休止した。その号で発表した「最後の言葉」を今回掲載する。
本来ならば10月号を作り終えている時期で寂しい限りではある。しかし下記にあるように連載陣の多くの方々を当ブログへ移行せきたのは不幸中の幸いであった。正確には9月28日をもってweb版「記録」が正式スタートする。その予告も兼ねて。
なおカメラマンの石川文洋様はじめ紙の「記録」休刊に際して温かなねぎらいのお手紙をいただいた。読者の皆様からもである。この場を借りて御礼申し上げる。

いよいよ9月号で紙で出す月刊『記録』はラストとなりました。こうした報を有料で最後まで読んでいただいた方にしなければならないのは誠に残念かつ申し訳がありません。
以前よりご報告してきたように月刊『記録』は消滅してしまうのではなく、その内容のかなりをブログ形式のWEBサイト(http://gekkankiroku.cocolog-nifty.com/)へ移行させます。幸いにして著者の皆様の多くからご了承いただきました。当サイトは私がそもそも「編集長のブログ」として始め、その後に月刊『記録』を宣伝するために編集部員も加わって運営してきました。もっとも最大の目的だった誌勢増にはほとんど結びつかなかったのですが思わぬ副産物を生じました。

例えばこの原稿を執筆している08年8月16日の前日のアクセス数はパソコンで1,537、携帯電話から1,700の合計約3200アクセスを記録しています。ブログが無料であることや媒体の性質上アクセスだけして読まれていない記事も多くありましょうから単純比較はできないものの、この1ヶ月分(×約30日)と考えると現在の発行部数をはるかにしのぐ数ではあるのです。

残念ながら小社(アストラ)の体力ではこれ以上紙の雑誌を出し続けることができません。紙ゆえに、有料ゆえに保ち得た執筆者と読者のコミュニケーションは大変貴重で、それがWEBへ移れば希薄化ないしは消滅してしまう恐れは十分にあるとわかっていても物理的に難しくなってしまいました。そこで窮余の策としてインターネットに賭けてみようと思った次第です。
すでにブログ名は試行的に「月刊『記録』」と変更しました。また今後も連載をしていただける斎藤典雄氏や神戸幸夫氏の過去の記事もアップしてこの号の1ヶ月後より始める完全移行の準備を進めています。ご覧になっていただければ幸いです。

無料にしたら結局は赤字になるだけではないかという危惧から有料化も検討しました。しかし集金システムの確立や運営にもまたコストがかかり、それに見合うネット上の読者が獲得できるメドもまた立っていないので取りあえず読んでいただく方を優先して無料で始めます。それでも諸経費は大幅に圧縮できるというのが情けないけれども事実であると告白しなければなりません。

もちろん無料化するわけですからこの号(08年9月号)以降の購読料を前払いでいただいている読者の方へは返金をしなければならないのは言うまでもないことです。残りの購読料を記したはがきを同封いたしました。返金をご希望の方は振込先などをお書きの上でお手数ですがポストに投函して下さい。すみやかに対応する所存です。勝手に打ち切っておきながらさらにお手間をかけるご無礼をお許しいただきたく存じます。

以前にご報告した通り『記録』は09年4月に創刊30周年を迎えます。できればそれまで紙で発行し続けたかったのですが以上のようなていたらくで今号をもってWEB以降という苦肉の策へ転じるのを余儀なくされました。それはひとえに小社および小誌編集部の力量不足であり謝っても謝り切れない失態です。
しかし「月刊『記録』」はWEBになって生き残ります。決して止めません。この変更をもって「『記録』は生まれ変わった」とか「新たな地平へ歩み出した」などと強弁する気は毛頭ございません。紙の『記録』が出せなくなったのは明らかに小社の経営の失態であります。あきれられて当然と粛然とするばかりです。
それでももし、多少は汲んでやる情状もあるとお考えいただければ望外の喜びです。こちらから望むべきことではございません。読者の皆様のお心に委ねさせていただく他ないと思っております。

08年9月末より始まるブログ版『記録』は、これまでブログのみで連載してきた記事のうちルポを中心としたものを残した上で、現在の紙の『記録』の著者陣の多くが曜日を定めて更新していく予定です。ということは「毎日更新する月刊誌」という論理矛盾になります。まったくその通りで汗顔の至りですが他によい知恵もなく少なくとも最初はそこからスタートします。
なお巻頭をずっと飾って下さった鎌田慧氏の「現代を斬る」は現発行日の28日に今と同じくレイアウトした形でまとめて掲載する予定です。具体的には28日のブログ上には概要を掲げた上で小社のホームページ(http://www5b.biglobe.ne.jp/~astra/)にPDFファイルで全文を載せ、ブログからリンクする形を取ろうと企図しています。読まれる場合はAdobe - Reader というソフト(無料)のダウンロードが必要となります。

最後に、これは発行者同士の話で本来は読者の皆様には関係のないことなのですが、『記録』が発行人と発行体を一度変えた経緯があるために申し上げておきます。79年から92年までの発行人であった庄幸司郎氏と記録社から譲られる形で小社が今日まで発行して参りました。その際に庄氏より「紙1枚になっても続けろ」と条件を付けられました。WEB化がこの条件に合っているのかお尋ねしたくとも、また謝罪したくとも庄氏はすでに他界されていてかないません。ただ同時に庄氏は「精神のリレー」ともおっしゃって下さいました。それだけは曲がりなりにも果たしていくつもりです。お許しいただければと切に望む次第です。(編集長)

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