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2008年7月16日 (水)

竹島問題はアメリカが何とか言え

竹島(独島)問題がまた大騒ぎになりつつある。日本人と韓国人。反韓日本人と反日韓国人は満を持して100万の言葉で互いをののしり合うけれど他国にいけば一緒くたなのは旅行するだけでわかる。ついでに言えばどちらも「チャイニーズ?」と聞かれる運命。本来お隣同士だから仲良くすればいいのだ。それが日比谷公園程度の広さの岩(島?)でいがみ合うのはバカげている。
とはいえ領土問題なのだから双方とも簡単に譲るわけにもいくまい。国家は国土と国民あってこそ。だから領土の確定が死ぬほど大事という概念はわかるので。

古文書などの世界を除けば竹島(独島)がどちらのものかとの争いは次の2点であろう。

【その1】
1904年8月 第一次日韓協約調印
1905年1月 日本が閣議で竹島を「本邦所属」と決定
1905年11月 第二次日韓協約調印。大韓帝国(韓国)は外交権を失う

要するに1905年11月以降は韓国に外交権はない。しかし日本が竹島領有を公にしたのは約10ヶ月前だから「私の領土だ」と韓国が思えばいえたはずである。
しかしすでに第一次日韓協約で韓国の外交権はかなり制約されていた。その条文は「韓国政府ハ日本政府ノ推薦スル外国人一名ヲ外交顧問トシテ外部ニ傭聘シ、外交ニ関スル要務ハ総テ其意見ヲ詢ヒ施行スヘシ」である。
では韓国が「総テ其意見ヲ詢」わなければならなかった「外交顧問」の「外国人」とは誰かというとアメリカ駐在日本公使館のスチーブンス顧問。アメリカが日本の韓国に対する「優越的支配を承認」したのは05年の桂・タフト協定だから、04年段階で日本はアメリカ(およびイギリス)の顔色をうかがったというのが定説だ。
このスチーブンスさんが一説には初代統監伊藤博文すら戸惑うほどの「親日」であり、竹島がどうこうと韓国側に立って抗議するような人物でなかったのは明らかだ。なお彼は後に韓国人によって殺害されている。

【その2】
1945年9月 降伏文書に調印して連合国軍による占領統治始まる
1946年1月 連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の覚書で竹島は「日本の範囲から除かれる地域」であるとされる。と同時に連合国の「最終的決定」ではないともある
1950年6月 朝鮮戦争勃発
   11月 朝鮮戦争に中国人民義勇軍(実態はほぼ人民解放軍)参戦。盛り返しつつあった連合軍(実態はほぼ米軍)が押し返される
1951年6月以降 戦線膠着
   9月 サンフランシスコ講和条約調印
1952年1月 李承晩ラインの設定に伴い今日的な意味での竹島問題浮上
   4月 サンフランシスコ講和条約発効。日本が独立を回復

今度は【その1】とは逆に日本が外交権を持たない間に李承晩大韓民国(韓国)大統領が先手を打った格好である。通称GHQ覚書は二つの側面を持つ。一つは日本の間接統治を事実上決定する法規の面。もう一つは最高機関である極東委員会の決定とまではいえない面。GHQは組織上極東委員会の下部にある。
前者の面から日本の竹島領有権は事実上「日本の範囲から除かれ」た。そしてサ条約が発効するまでついにこの覚書が別の覚書によって覆されはしなかった。

ではサ条約自体はどうか。韓国は招待されなかったので絶対とはいえないものの、それでもここに何らかの言及があれば後々の根拠ぐらいはなったはずだ。しかし何も書かれていない。忘れちゃったというテンションではなく故意に触れなかったとみるのがどうやら有力である。
触れたくない理由は明白で朝鮮戦争でアメリカは李承晩とともに戦っていたから彼が嫌がる記載は避けたかった。と同時にサ条約自体がアメリカが朝鮮戦争を体験して日本を占領下に置くより独立させた方が有利とみてのものだから日本側が難色を示す決定もできなかったのであろう。
今日からみればサ条約より前に戦線は膠着していたとなるが当時はどう転ぶかわからない緊迫感に包まれていたわけでアメリカとしては「触れない」というのが一番の安全策だったと推察される。

そのすき間を縫ったのが李ラインである。私自身は李ライン自体を不当と思っている。さりながら李承晩の政治的カンはある意味天晴れだとも思う。このタイミングでしか打てないばくちだった。

さて連合国軍最高司令官総司令部といっても実質はマッカーサー(=アメリカ)総司令部である。そこが覚書を出して否定する覚書を出さなかった。サ条約がアメリカ主導だったのは明白だ。

というわけで【その1】【その2】ともにアメリカが何らかの関与をしていたといえる。とくに【その2】はダブルトークをした……じゃないか。ダブルトークと思わせないよう隠したのか。結構な責任があるのではないか。何か発言しても罰は当たらないよね。

ところで。近々アメリカ在韓国大使に就任するのはキャサリン・スチーブンスさん。反米感情高まる韓国で「スチーブンス」で大丈夫か。なんて。(編集長)

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コメント

日本は数十年前に韓国に深く何回も謝罪して賠償金を払った。
だけど韓国は未だに反日感情は続いている。
韓国が反日感情を持っているわけは韓国が戦争を経験したことがない感情を持っているのが原因らしい。
でも私は日本と韓国どちらも悪いと思う。

アメリカはそれと違って悪いことから逃げようとしているのかもしれない。

投稿: 4260 | 2008年7月23日 (水) 09時52分

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