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2008年7月19日 (土)

書店の風格/第14回 リブロ東池袋店

 池袋でリブロといえば、西武百貨店内、駅から長く長く続く通路を潜り抜けてやっと辿り着く児童書豊富な書籍館を思い浮かべる人が大半だろう。若いオサレ人なら、パルコ内7階にあるコミックや特撮モノが豊富な本屋をあげるかもしれない。そして東池袋駅に近い立地、「本 コーヒー」と看板に掲げているカフェ付きのパルコを思い浮かべる人は・・・かなりの通か、もしくは腐女子の聖地「乙女ロード」ユーザーだろう。

 池袋駅からサンシャイン通りを歩き、高架の下を潜り抜けると青い看板と広い間口が目立つ本屋さんがある。ガラス張りのカフェテラスが優雅な雰囲気だ。サンシャインに行く前に、乙女ロードを歩いた後に、ひとまず立ち寄ってほっと一息つきたくなる憩いの場。しかし中をじっくり見ると、うーんと思わず唸ってしまう見事な棚構成がなされている。客層をバッチリつかんだ、何度でも来たくなる店の一つだ。

 まずは構成ジャンル。60坪程度のお店の中はほぼ真ん中で二つに分かれる。入り口から見て左側手前が雑誌、奥が文庫・新書。壁際に実用書や専門書が並んでいる。右側はレジ前に話題書が積まれている以外、全てがコミックだ。しかも品揃えの豊富さは、ただただ凄いとしか言いようがない。大手出版社のコミックが揃っているのはもちろんのことだが、入口にほど近いところに組まれた面陳台はまさに「ショーケース」。現在、徐々に注目されつつある新進気鋭の作家の作品と、雰囲気や作品のテーマがそれに似ているレトロな作品とが混在し、一定のイメージを持った空間が出来上がっている。編集という言葉がこういう場にも使われるのだとしたら、棚の作り手は天才的な「空間編集者」といえよう。そこには明らかに、コミックへの愛が感じられる。

 さらに面陳台の裏に回ると、そこにはフェアが展開されていた。夏の「恐怖コミックフェア」。そして面陳・平台ともに、膨大な数の手書きPOP、見本、コピー見本がコミックの上に載っている。ヴィレッジヴァンガードかタワーレコードに来たときのような感覚が脳を満たし、好奇心をかき立てる。POPに書いてある内容の濃いこと、読まないと絶対にこんなふうには書けないはずだ。ということは書き手は無数のコミックを読んでいるはずで・・・一体、どんな人なんだ?!

 そう思って営業というよりはミーハー心で伺ってみたが、担当の方はお休みとのこと。残念。ここの方の気に入られるような本を出したいと、切に願いながら乙女ロードに抜けてみた。(奥山)

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