ホテルニュージャパン火災の爪痕・第3回 客室に残る炭化した角材
ブロック塀の前に炭化した角材。この写真だけをいきなり見せられても、普通なら元がどんな建物か想像することは難しいだろう。まして、かつてはそれなりに名の通っていたホテルの客室だとは、誰が予想するだろうか。
空気の通るブロック塀に燃えやすい角材、その上にベニアを張って壁紙。そんな建築当時さえ建築基準法に違反している可能性の高い建物が、32年たって大火災を引き起こしたのである。ましてオーナーであった横井秀樹氏は、消防署の指導を無視してスプリンクラーを設置しなかった。
左奥の壁は角材が打ち付けられた部分だけが黒く炭化し、ベニアはブロック塀を焦がすことなく一瞬にして焼け落ちたということか。(大畑)
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