『あの頃』が歌になった!
昨年7月、小社から『あの頃』を出版した小林高子さんから嬉しい知らせが届いた。彼女の本に感動した友人のミュージシャンが、本にインスピレーションを得た曲と詩を作ったという。その後、バンド「GATE」のメンバー2人と小林さんが頭を付き合わせて、詩の表現を固めていったそうだ。
目を閉じて キミの名前を呼んだ
誰よりも 特別な名前
朝も昼も夜も どんなときでも
空を見上げて 思い出す
Best of my love
退屈な毎日 見慣れた景色
何も言わずに さよなら告げる日々
ためらうこともなく 過ぎる時間が
涙の跡を乾かしていた
もう一度だけ キミに会えるなら
この両手で強く抱きしめてる
その詩の一部である。
18歳で彼をガンで失った彼女の悲しみが詩から浮かび上がる。作詞・作曲を手がける Koさんも、かなりの自信作になったと語る。小林さん自身も「人の命の大切を伝えたかった。とてもステキな詩に仕上がりました」と喜びの声を伝えてくれた。
出版から半年以上がたったが、この本は不思議な広がり方をしている。本に感動した読者が、小林さんにいろいろと働きかけるのだ。刑務所などで講演会を開こうと動いている人もいる。
彼女が原稿を抱えて初めて小社を訪ねてきたときから、「命を大切にするというメッセージを発信したい」と彼女は言い続けてきた。出版にこぎ着けるための宣伝文句かと当初は聞き流していたが、数ヶ月後に本気だと実感した。知人からの相談に、彼女が時間を惜しまずに対応していたからだ。
寂しさから悪さを繰り返している青年、事件で子どもを亡くした遺族などなど。年齢や性別も超え、彼女は相談者の話に耳を傾け続けていた。そうした時間の積み重ねが、『あの頃』を触媒にしてさらに広がっているようだ。
冒頭で紹介した歌は、4月19日(土)に川崎の会場:ラ チッタデッラ 中央広場(http://lacittadella.co.jp/)で初披露される。2日間で60組が出場する「アジア交流音楽祭」での演奏というから、きっと盛り上がることだろう。
著者の小林さんは舞台に出演し、私は入り口近辺で『あの頃』を売っている予定です。入場無料なので、お近くの方はぜひお越し下さい。で、よかったら『あの頃』を買ってくださいね。(大畑)
●イベント詳細
「アジア交流音楽祭」
日程:4月19日(土)
出演時間:15:45~16:15
会場:ラ チッタデッラ 中央広場
http://lacittadella.co.jp/
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