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2008年3月22日 (土)

『吉原 泡の園』第60回/げに女は恐ろしき

 サービスが始まってから10分以上たってから「帰る」とゴネても、当然、店は金を返してはくれない。店によっては5分以内でも返金に応じないだろう。
 どうしても返してほしかったら、ヤクザ顔負けに腹を据え、鬼の形相で店の責任者に言ってみるしかない
「差し替えはいかんですよ、差し替えは」と。
 つまり予約していた女のコとは違うと訴えるわけだ。ただし、ソープランドで一芝居うつなら大ケガや人生を投げうる覚悟が必要になってくる。サラリーマンや公務員などには難しいだろう。
 今は暴対法もあり警察や保健所の名前をちらつかせれば、ソープ関係者は青ざめるかもしれない。そのためカネも返る可能性は昔よりは高い。ただし、それでもサービス開始から5分、10分が限度だ。

 それが遊びのルールというやつである。

 さて、金のある客となると、1人の女のコでは飽き足らず、2人同じに部屋呼びつける、いわゆる「二輪車」に挑戦するつわものがいる。
 ピンサロなどでは「花びら回転」などというが、ソープとでは質もサービスも段違いである。ただし二輪車OKな女のコは限られてくるが……。
 それにしても素っ裸の女が2人に、男1人である。健康な思考回路の持ち主にとっては正気の沙汰とは思えない。もちろん金だって2倍かかる。ところがボーイとして店に立っていると、「二輪車」を希望するお客が意外なほど多いのだ。
「左手がこっちで、右手があっち、そいでもって下の手がそっちか」
 なんて妄想を働かせながら働いたこともあった。正直、そのシチュエーションが楽しいのか分からないが、いつか金持ちになったら
「二輪車で」
 と思いきりフロントで言ってみたいとは、今でも思っている。

 客には団塊の世代より上、すでに仕事を引退し年金を貰えるくらいのじいさんも多い。なかには月3回も通い、その回数を鼻にかけ(?)自慢する老人までいた。
 そうしたじいさんは、たいてい1人の女のコにぞっこんだった。来るたびに同じコを指名し「浮気」はしない。
 女のコによれば、じいさんは自分にテクニシャンだと信じているケースが多いという。おかげで女のコが感じる演技をすれば、それだけで大喜びだそうだ。そのうえ演技にはまれば、その後、何度も指名することになる。うれしくて仕方ないのだろう。
 じいさんほしけりゃ感じて見せろ。そうすりゃ金はしこたま握れる。それがじいさんへのサービスの鉄則だと、じいさんあしらいのウマイ女のコが教えてくれた。
 男としての自信を失っているため、男性の復権にまってしまうのかもしれない。いやはや男は単純だ。それに比べて女はやはり恐ろしい。(イッセイ遊児)

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コメント

見間違いでしょうか?こちらカテゴリ「あの事件を追い掛けて」になるのですか?

投稿: ぶんぶん | 2008年3月24日 (月) 19時36分

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