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2007年12月21日 (金)

クリスマスのディナーはやめておけ!

 クリスマスが近い。ミシュラン発売が大騒ぎになったことだし、星付きのレストランはきっと大いににぎわうことだろう。以前触れたように『ミシュランガイド東京版』は「東京いい店やれる店・2007」なのだから、きっと星の数と男の情熱は一致するに違いない。バブル期、同じティファニーのオープンハートをプレゼントされるのでも、シルバーよりゴールドの方が「偉かった」ように。

 こんなふうに書くと、クリスマスイブが大掃除、クリスマスが仕事の恨みをはらせるようで少し嬉しい。まあ、星付きの店を予約している人は、そんなことを気にも留めないだろうが……。

 そもそもクリスマスシーズンにイタリアンやフレンチに行くのは控えておいた方がよいのだ。まず料理が高くなる。クリスマスのスペシャルメニューと称して、選択肢のないコースが1.5倍から2倍の値段になる。プリフィックス制がうりの店であっても、この時期は例外。しかも客を大量にさばくために、時間制を設けて1テーブルに2~3組の客を入れる店も。当然、サービスは荒くなる。
 スペシャルメニューなのでたいてい食材が高級になるが、普段より美味しいかは微妙だ。時間がなければ火入れの時間が短くできる料理が多くなりがちだし、普段より丁寧に作る時間がない。

 というわけで、イブの夜の外食を彼女などからせがまれたら、きっちりと断るべきであろう。「本当に美味しい食事を君と食べたいから」などと言いながら、クリスマスディナーのコストパフォーマンスがいかに悪いかを説明すればよい。わたし自身はこのような説明をする必要に迫られなかったが、実際に10年以上、イブの豪華ディナーなど食していない!

 しかーし、賢明なる読者の皆様方におかれましては、どうしてもイブに彼女や奥さまを食事に連れ出さなくちゃいけなくなった方もいるでしょう。
 というわけで、そんな読者の方に逃げ道を1つ。

 狙い目はランチである

 たいがいの店はランチを通常料金で出している。しかも「戦場」となる夜に向け、体力を温存している店内は何ともユルく、かなりゆったりと食事ができる。また、意外なほど空いている。外はクリスマス一色なのに、レストラン内は弛緩しまくりというミスマッチはけっこうお勧めだ。
 さすがにミシュランで星の付いた店は昼でもいっぱいだろうが、「アスクユー」あたりで高得点をたたき出しいてミシュランで星が付いていない店なら、まだ可能性があるだろう。

 ランチなので夜に比べるとかなり安くつくのもありがたい。デザートが充実している店ならば、クリスマスケーキを別に買う必要もない。昼だとクラシカルなコッテリ・フレンチもけっこう美味しく食べられる。
 ほら、いいことずくめでしょ!(大畑)

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